マン島
グレートブリテン島とアイルランド島に囲まれたアイリッシュ海の中央に位置する島。
人口およそ8万人。中心都市はダグラス。
UK(グレートブリテン及び北アイルランド連合王国)を構成するカントリーの一つではなく、国内問題を管理する独自の政府(自治体)を持つ王室属領。
島ではイギリスポンドと等価のマンクス・ポンドが発行され、UKと微妙に違うパスポートが発行されている。
レースファンの間ではマン島TTレースでお馴染みでしょう。
鉄道マニアの方には保存鉄道でお馴染みでしょうか。
ブリテン島、アイルランド島とは違う独自の文化が築かれています。
劇中で出てきた「Laa Mie」というのゲール語族の一種であるマン島語の挨拶。
英語だと"Good day"(こんにちは、さようなら)にあたるそうです。
ケルト文化圏では妖精の事を「リトルピープル(小さな人達)」「リトルフォーク(小さな人達)」「グットネイバーズ(良いお隣さん)」「ジェントリー(紳士たち)」
などと親しみを込めて呼ぶ習慣があり、人々にとって近しい存在らしいです。
マン島は地球の歩き方でも3ページしか割かれておらず情報を探すのに苦労しました。
ハイ・ティー
アフタヌーンティーの庶民バージョン。
サンドイッチやスコーンと共に昼食と夕食の間に楽しむアフターヌーンティーと違い、パンやコールドミートなど
食事と一緒に紅茶を飲む、事実上の食事。
コロネーションチキンはカレー風味のチキンを使った料理でサラダやサンドイッチの具材にする。
ローストビーフは説明不要と思いますが、実はローストビーフはイギリス料理だということは意外と知られていないのでは。
ついでで言うと、ビーフステーキもイギリス料理。
どうやら「とりあえず肉を焼いた料理」はイギリスに紀元があるようです。
ダグザの大釜
ダグザはケルト神話に登場するトゥアハ・デ・ダナーン(ダーナ神族)の最高神。
そのダグザが持っている大釜は無限に食料が湧いてくるという伝承があります。
研究者の間では、聖杯の原型ではないかと目されています。
フェノゼリー
マン島版の座敷童みたいな妖精。
同じケルト文化圏だとスコットランドのブラウニーと近似の存在。
ラナンシー
アイルランドの伝承に出てくる妖精、リャナンシーのマン島バージョン。
男性に憑りつき、精気を吸い取る代わりに芸術の才能を与える。
アイルランドの詩人が短命なのはリャナンシーに憑りつかれているからだとか。
あんまり馴染みのない妖精だと思いますが、今年アニメになったヤマザキコレ先生の『魔法使いの嫁』に出てきたのでちょっと知名度が上がったかもしれません。
なお、伝承ではラナンシーは憑りつかれた男にしか見えないらしいです。
マン島の料理
スパッズ・アンド・ヘリンは茹でジャガイモと燻製ニシンの開き(キッパー)を合わせた一皿。
近年ではチップス・チーズ・アンド・グレイヴィーが人気。
これは太めのフレンチフライに、チェダーチーズの粗挽きをまぶし、濃厚なグレイビーソースをかけたものでカナダはケベックの郷土料理プーティンに似た料理。
また、英国はビールとウィスキーの文化圏なので、各地域で独自の地ビールが醸造されています。
ロンドンにフラー醸造所のロンドンプライドがあるようにマン島にも複数の醸造所があり、特にOkellsというのが一番のメジャーブランドらしいです。
という訳でオマケでした。
今回もお付き合いいただきありがとうございます。
次回は共著者が何か書いてくれるのが先か、私が他の物を思い付くのが先かで内容がかわります。
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