博麗神社
霊夢さんは、この神社の巫女さんらしい。
『紫ー?いるんでしょ?』
??…………!!
突然、隣の空間が切り裂かれ、その中から金髪のロングヘアーの妖艶な女の人が現れた。
『はいはいー。お帰りー霊夢』
(この人が、八雲・紫・・・・。とてもそんなすごい人には見えない。てか、こんな綺麗な人だったのか・・)
『紫ー?その人が用あるんだって。』
紫は、こちらを見て首を傾げる。
『お願いします!ある人を、あなたの力で生き返らせて欲しいんです!』
私は、土下座をした。
(・・こんなことで、咲夜さんが生き返るなら、私は何度でも・・・)
・・・・・
返事がない
『お願いします!』
私は再度、頭を下げた。
・・・・
『・・無理よ。一度死んだ人を生き返らせるのは、私には出来ないわ。それに、なんの関係もない、知らない人の為に動くなんて、面倒くさいだけだわ』
(・・・・・出来ない?そんな・・・馬鹿な?・・・じゃあ、もう、咲夜さんは?・・もう、話すことも出来ないのか?・・・)
『紫?私からもお願いするわ。生き返らせるのは無理でも、あなたならなんらかの方法があるんじゃない?見るだけでもいいから、いってやってくれない?』
霊夢が紫に言った。
なんていい人なんだろ。この人は。と思った時、霊夢が小声で言った
『別料金』
・・・・・・
・・・・・・
(ですよね・・・。)
でも、そのおかげで
『もー。仕方ないわねー。霊夢が、そんなにいうなら、見るだけ見に行ってあげるわ』
・・・・・!?
『本当ですか!?』
『えぇ。でも、見るだけよ?本当に蘇生は出来ないんだから』
『それでも、いいです!』
(よし!一応、望みは繋いだ!紫さん、ありがとうございます!霊夢さん、ありがとうございます!)
霊夢の方をチラリと見て、深々とお辞儀をした。・・顔を上げると、左の人差し指と親指をくっつけ、円の形を作り、ニッコリとしていた・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・なんにせよ、希望は出来た。
『紫さん!此方です!』
『霊夢さん!ありがとうございました!』
紫を連れ、私は紅魔館へ急いだ。
611・・駄目ね・・グシャ!
612・・これも駄目・・・グシャ!
613・・・・・グシャ
美鈴は紫と共に紅魔館についた。
門番に小悪魔がいた。パチュリーに門番をするように言われたらしい。取り敢えずパチュリーに紫を会わそうと、美鈴は、図書館へ案内した。
そして、中に入った
ッ・・・・・!?
(物凄い鉄の匂い・・・いや、これは・・・・・血の匂い!パチュリー様は無事なのか!?)
・・・グシャ!
・・・・711・・グシャ!
蝋燭の灯りだけの部屋の中で、誰かがいた。
『パ、パチュリー様?』
『美鈴?』
物凄く、小さい声だったが、間違いなくパチュリーの声だった
『は、はい!美鈴です!』
美鈴は、声のしたほうに走っていった
『美鈴?』
『ねえ?美鈴?』
・・・・・・・
・・・・・・・
『私は、あと何人、咲夜を殺せばいいの!!何人殺せば咲夜は生き返るの!?』
ッ・・・・・・!?
美鈴はパチュリーの大声と共に足が止まり、周りを見渡せば、そこは、咲夜の死体の山だった。
ヴッ・・オエエエェェェ・・・
美鈴は、思わず吐いてしまった。
そして、パチュリーは泣きながら言った
『最初はね?動かないししゃべらないし、目がなかったりとかだったの?』
『だんだん、痛い。やめて。ていうのよ?不完全で体のどこかがおかしい咲夜が』
『そして、今は泣くのよ?不完全なのに!咲夜じゃないのに!咲夜の声で!』
『泣きながら、助けて。とかやめて。とかいうの・・・・咲夜の声で!・・・・何回も・・・何回も・・・』
『でも、これは咲夜じゃないの。失敗作なのよ?それでも、私には咲夜に・・・』
『それでも!それでも!それでも!!私はレミィの為にも咲夜を殺さないといけないの!!じゃないと、レミィが・・レミィが・・!!』
パチュリーは泣き崩れ、美鈴は唖然としたまま動かない
・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・
『ホムンクルスね・・・』
紫が、口を開いた