DOUBLE:violence 《二人の特典付き転生者が異世界でアテもなく暴れ続けるお話》   作:アルファるふぁ/保利滝良

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カイザーがグダグダと茶番をやってますが、ゲッター線の使者はそんなアマチャンではない
バシバシ殺し合いをおっ始めます




sceneGET 地を駆けるサーガ

 

「イシカワさん大変だよ!」

「あ?」

ナナミ?一体全体何の用だ

俺は今読書中なんだ邪魔すんじゃねえよ

「巨獣が出たんだよ!山の下の集落が襲われてる!」

ほお・・・

「最初からそう言え」

よっこいせっと

さぁて、一暴れするか!ブチ殺すために!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「チェエエエエエンジッ!ゲッタアアアアアッ・・・ワンッ!!」

ゲウル山中腹から、ゲットマシンが飛び立った

三機が一列に並ぶ

甲高い金属音が鳴り響き、赤のロボットが姿を表す

山の木々を薙ぎ倒しながら地に降り立ったゲッター1は、一匹の蜂を見つける

ただの蜂なら、ゲッターが戦う理由などない

それは、ゲッターロボより一回り巨大な蜂だった

複眼は赤く輝き、ゲッターの方を向いて、威嚇するように針を伸ばす

「ゲッタアアアアアッ!トマホオオオオオクッ!」

ゲッターロボの肩が少し開き、中から鉄球が飛び出た

「ブウウウウウメランッ!」

ゲッターロボの腕が弓のようにしなり、次の瞬間、凄まじいスピードで振るわれる

投擲された斧は、強烈な程の回転で蜂へと飛んでいく

「キシいいいいいいいいい!」

だがしかし、蜂はそれを避ける

一瞬で間合いを詰め、蜂はゲッター1に針を突き立てようとした

「オープン、ゲット!」

刹那、ゲッターが分離する

三機のマシンが別々の軌道で飛び回る

「ヘっ、なかなか素早いじゃねえか・・・なら!」

イシカワが、勢い良くレバーを倒した

「チェエエンジッ!ゲッターツゥーッ!」

イシカワの乗るイーグル号が列の最後尾へ移動する

そして、白いジャガー号が先頭へ

フォーメーションは揃った

三機が接続する

片手はドリル、片手はクローアーム

ゲッター2が、大地に降り立った

「いいいいいくうううううぜえええええええ!」

トマホークブーメランよりも回転数多く、ゲッタードリルが回り出す

蜂が尻尾の針をゲッターに向ける

「しゃらくせえッ!」

針の先端とドリルの先端がぶつかり合う

散る火花

そして穿った

「ギシギシギシっ!?」

蜂の最大の武器は、いとも容易く貫かれた

壊れた針を垂らしながら、巨大蜂は後ろへと飛ぶ

まるで、ゲッターロボを恐れるように

「オラァッ!トドメだ!」

ゲッター2のドリルアームが回り出す

その先は、黄色と黒のストライプへ

「ドリルッアタァック!」

射出されたドリルは、尚も回転を止めず突き進む

そして、蜂の胴体を一瞬で貫いた

「キシいいいいいいいいい!」

空に爆風と爆炎が咲く

ゲッターの勝利だ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゲッター2も一人乗りか・・・

もしかしたらと思ったが、ゲッター1しか使えないなんてふざけた状況ではないらしいな

ま、好都合だが

「なあナナミ」

「どうしたのイシカワさん?」

そろそろお別れだ

「世話になったな、そろそろ行くわ」

・・・悲しそうな顔すんなよ、別に死ぬ訳じゃあるめえに

ま、『あっち』じゃここまで俺を大事にしてくれる奴なんざ片手で数えられる程もいなかったからなー

悪い気分じゃねえ

「あっ・・・」

なんだよ、頭を撫でただけで顔赤くしやがって

「アバヨ、達者でな」

 





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現在この作品は、スーパーロボット大戦ハーメルンという企画に参加しております
その名の通りこのサイトにあるいくつかのロボット系作品による多重コラボ小説でございます
是非、読んでみてくださいね

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