DOUBLE:violence 《二人の特典付き転生者が異世界でアテもなく暴れ続けるお話》   作:アルファるふぁ/保利滝良

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どうもお待たせしました、
ようやくこの回を投稿することができました
本当にお待たせいたしました



sceneCROSS 邂逅する二人

 

赤い影が駆け抜ける

大空を豪快に飛ぶその巨体は、新ゲッターロボだ

背中から赤いウイングを出し、音速を越えた速度で突き進む

その後ろを、進路上にあるもの全てを薙ぎ払いながら追う何者かがあった

その姿は土煙に包まれていた

が、土煙の中の破壊音と、その向こうの殺気のある眼光が、しっかりと確認できる

「クソッ、どこまでもしつけぇ野郎だぜ!」

新ゲッターロボのパイロット、イシカワが毒づく

先程から追い掛けてきていたこの存在、一体どれほどの時間おいかけっこを続けていただろうか

その時間すら忘れるまで、この二体は追って追われていた

「うざってェ!」

振り向いたゲッターは、肩から鉄球を出現させた

「ゲッタァアアアアアアットマホォオオオオオオクッ!!」

鉄球から刃と柄が伸び、一つの斧が完成する

ゲッタートマホークを掴んだゲッターロボは、それを追跡者に向けた

「ブゥウウウウウウウウメェランッ!!」

ゲッターの、トマホークを持った方の腕がしなった

謎の追跡者へとゲッタートマホークをぶん投げる

凄まじい回転をしながら、斧は真っ直ぐ相手へ向かった

「んなにぃッ!?」

だがゲッタートマホークは、土煙の幕を破って飛んできた光線に撃ち落とされた

直撃コースからあらぬ軌道となったブーメランが、大地に突き刺さる

驚くイシカワの視線の先で、土煙のヴェールが取れた

大口を開く、百足の足を持った大蛇

ゲッターより遥かに巨大な化け物が、イシカワへビームを撃った

 

 

 

 

 

 

 

「クソッ!コンニャロッ!」

襲いかかってくる巨大な拳を、マジンカイザーSKLは受け止めた

そのままその自分より大きな拳に、黒鉄のパンチを叩き付ける

大きな大きな腕は、殴り飛ばされた

「今度は左手かよ、面倒くせェ!」

カイザーの頭部、スカルパイルダーの中でナガイ・ゴウトが吠えた

「ぉおおおオオオオオオッ!!」

赤い翼が翻り、強大な推進力が生まれる

ドロップキックが炸裂し、巨大な拳はまたも退けられた

ナガイは現在、謎の敵に襲われていた

空を飛び回っていた途中、岩山を通りすぎようとしたところ、突然山から出てきた腕に殴りかかられたのだ

「チクショウ、やたらにしぶといぜ!とっととくたばれってーのッ!」

牙斬刀で拳の中指に斬り付ける

一応刃は通った

だが切り傷は浅く、大きなダメージになったとは思えない

「チィッ・・・ぬぅおおおおお!?」

舌打ちしたのもつかの間、岩山の表面が剥がれ、その一部が高速でカイザーに飛んできた

速度が速い

数が多い

粒が大きい

流石のマジンカイザーSKLも、大量に浴びれば無傷では済まない

「パルスビームモード、充電完了」

だがカイザーは、牙斬刀を地面に刺して、胸に両手を添えた

そして胸部の大きな装飾の端を掴み、引き抜いた

「そんなもの、」

二丁拳銃となった胸部装飾、ブレストリガーから、大量のビーム弾が放たれる

通常、ブレストリガーは実弾を撃つ武器である

だが、背中の羽根を装着してリミッターを解除したカイザーは、ブレストリガーから無尽蔵にビームを撃てる

無論、リロードの必要はない

「俺には通用しない」

引き金が引かれた回数だけ、岩が砕けて散った

カイザーに飛んでくる岩は、全て砕けて散った

ついでにカイザーは、目の前の敵にも銃を撃ち続けた

「これで・・・」

だが、岩山を崩して現れたその敵を砕くことはなかった

敵は両腕でブレストリガーを防いだ

数多のビームがその巨大な腕に阻まれて、消えた

「何!?」

文字通り山のように巨大なその敵は、禍々しい目と口を持っていた

巨大な腕を振り回し、カイザーへ襲いかかってくる

その姿は、終末の破壊神を彷彿とさせた

 

 

 

 

 

巨大な蛇に追いかけられるイシカワ

巨大な岩巨人と戦うナガイ

二人の進路上に、お互いが来た

蛇から逃れる途中で、イシカワは岩山が変化した敵を見付けた

「なんだぁ、アリャ!?」

岩の巨人と対峙している途中、ナガイは猛烈な勢いで突き進んでくる蛇に気付いた

「んだぁ、今度は一体!?」

そして、それらの怪物と戦っているロボットにも目を付けた

「あれは・・・!」

ナガイは、イシカワの新ゲッターロボを見た

「あいつは・・・?」

イシカワは、ナガイのマジンカイザーSKLを見た

目の前の奴は何者か?

一つだけ心当たりがあった

「「お前、最初の白い部屋の!」」

その瞬間、二体のロボットは会いまみえた

 





ついに出会うナガイとイシカワ
この時を待っていた読者の方もいらっしゃるのでしょうか
本格的な戦闘は次回をお待ちください

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