DOUBLE:violence 《二人の特典付き転生者が異世界でアテもなく暴れ続けるお話》   作:アルファるふぁ/保利滝良

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生身での戦闘も、新ゲッターロボの魅力でした



sceneGET 衝突の街

 

うう、クソ・・・

腹が減ったぁ・・・

ダメなのか、こんなところで・・・チクショウ、チクショオ・・・

う・・・あれは・・・

あの看板の文字は・・・!

食いもん屋だ!食いもんの店だ!助かった

お邪魔しまーす

「キャーっ!!」

「ウヘヘヘ!女将さんよぉ、諦めな!」

「恨むなら神様でも恨むんだよ、さあ楽しませてもらおうかぁ?」

あ?店の奥から声?

「店長!」

「ヤコちゃんダメ、逃げて!」

「お?ピチピチのメスが出てきたぜ!?」

何だぁ?騒がしいな

揉め事か?

「やめてください、は、離してください・・・嫌、嫌あ・・・!」

「暴れんな!へっへっへ、まずはどっちから・・・」

「大人しくしろよ?殺されたくないならな」

「ケケケケ、今日は長くなりそうだ」

何やってんだ、コイツら?ふざけやがって

「オイ」

「あ!?何だテメエ!」

「見張りはどうした、なんで入ってこれた!?」

見張りだァ?

「こいつか」

 

 

 

 

 

 

 

 

イシカワが片手で持ち上げたのは、顎の骨を砕かれて失神した男だ

邪魔なので無意識的に殴り飛ばしたが、正解だったらしい

「畳んじまえッ!」

男の集団は二人の女性から離れ、たちまちイシカワを取り囲む

が、イシカワは慌てもしない

「来いよ、俺は今最高に気が立ってんだ」

「バカにしやがって!」

浅黒い男が左拳をイシカワに叩き込もうと腕を引く

それより早くイシカワがその男に左ストレートを決めていた

それも、鳩尾にクリーンヒットである

「オブゥフゥ・・・ッ!」

白目を剥き、殴られた男は倒れた

「てめえ!」

今度はナイフ持ち

首に振るわれる、切っ先

しかしイシカワはナイフを持った方の腕を掴む

「オラオラ、オラオラァァッ!」

足払いをかけ、直後にナイフを蹴り飛ばし、そのまま足を掴む

ジャイアントスウィングである

「よっこいせっとォ!」

いくらか回転し、そのまま放る

投げられた男は他の男に直撃

ボウリングのように倒れるならず者たち

「バカ、律儀にタイマンしてんじゃねえ!纏めてかかれ!」

モヒカンのヘアスタイルをした一人が叫ぶ

それを聞きながら、イシカワは不敵に笑う

「やってみろよ、やれるもんならな」

雄叫びをあげて飛びかかる男たち

真っ先に飛びかかってきた一人の肩をひっつかみ、イシカワは力を込めて叫んだ

「大!雪!山!おろしいいィィイッ!!」

回転を加え、真上へ放り投げる

「うぎゃあああ!」

投げた側よりも遥かに大きいその男は、天井にぶつかるほど飛ばされた

大男の落下の衝撃で、店全体が軽く軋む

「目だッ!」

次に、手近な者の目に指を突き入れた

「耳だッ!」

手刀で左右の耳を同時に削ぎ落とす

「鼻ッ!」

全力の右フックで鼻頭を砕く

「ぐうあああ!」

「ひい、ひいい!目がぁ!」

「あああ・・・おらの耳が、ねえ~!」

激痛に悶えながら、顔面の部品を破壊された者は床に倒れ込む

「や、野郎共!とっととトンズラだ!」

イシカワの強さに震え上がった男たちは、必死に逃げていった

皆が皆ボロボロで、まさにほうほうの体と言ったような状態であった

「へっ、一昨日来やがれってんだ」

その逃げ様を嘲笑いながら、イシカワは二人の女性に歩み寄った

「おいアンタら、大丈夫か」

「ひっ・・・」

近付いた瞬間、寄り添いながらうずくまって震えていた片方がイシカワを見て小さな悲鳴をあげた

直接顔を見ずとも、その声だけでわかる

その少女は、イシカワにあからさまな恐怖を抱いていた

ヤコと呼ばれた方だ

「・・・弱ったな」

イシカワはそう呟きながら頭を掻いた

 

 





新ゲッターロボとマジンカイザーSKLが一緒に出るスパロボ出ないかなー
両方とも出てるんだけどなぁ
BXは参戦作品決まってるし・・・

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