DOUBLE:violence 《二人の特典付き転生者が異世界でアテもなく暴れ続けるお話》   作:アルファるふぁ/保利滝良

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なんでロボット流行らねえんだよ怒るぞゴルァ!
というわけで、製作
これが更新されてたら私は相当溜まってます、多分



sceneSTART 目覚め

赤い、本当に真っ赤な空間 二人の男が寝そべっていた

片方は深い切り傷を、片方は頭に弾痕をそれぞれ負っていた

目は閉じられ、どんな人間から見ても既にその二人は死んだと思われる有り様だ

一体どちらが先か、いや両方同時だったのかもしれないが、いきなり男二人は目を覚ました そう、誰がどう見ても致命傷であるのに

そして、身を起こした時にはその目の前に何者かが立っていた

先までは出現する気配すら見せずに、いきなり現れた

白いローブを着た、光輝く人型 しかし十メートルは裕に越すその全長

「やあ、おはよう 気分は?」

若い、アルト気味な男性の声でその何者かは聞いた

二人は身構え、その何者かを睨み付けた

「そうそう、君達はそうでなくちゃ・・・ボクが選んだ価値がないよ」

手を差し伸べ、何者かは光を放った

「ケガを治す代わりに、君達の人生を聞かせてもらうよ?神の命令だ、拒否権はないからね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺はイシカワ ケンジ

世間一般で言う、オタクだ 

 主にロボット系の作品を観ていた

中学の頃は所謂『お仲間』見たいのがいたんだが、残念ながら連中は萌え萌えなモノがタイプらしく、俺の趣味には微塵も興味無さげだった

で、物心ついたときから気性の荒めな俺は、『普通の奴』にも仲間に入れてもらえなかった

多分、生来からそういう性質を持ってたんだろう

で、高校に入って、せめて激しい面は抑え込もうと努力はしてた

だが・・・ある日、下校中に数匹の野良犬に襲われていたガキを見付けて助けた

その時に、はずみで野良犬を全頭ぶち殺しちまった

目撃者の何人かは、『まるで今まで喧嘩できなかった鬱憤を晴らすかのようだった』とほざいてやがった

それ以来、学校では俺に近寄ってくる奴はいなくなっていた

卒業後、中古屋でスパロボを買ったとき、ヤンキーくずれにぶつかられて、ゲームの入った袋が川に落ちたんだ

カッとなって、そのヤンキーくずれをボコボコにした

取り巻きもいたから、ついでに殴り倒した

翌日に、そいつらの知り合いらしきヤクザ共が来た 

返り討ちにしたら、一人が長ドス持ってグサリだ

完璧に理性が飛んでた

気が付いたら周り全員後遺症残りそうな怪我してやがった 

怖くなって、その場から逃げ出した

報復を恐れたんじゃない 

自分の凶暴さが恐ろしかった 

なんで普通にアニメを楽しめるオタクになれなかったんだか、嘆いちまった

家に帰って、鍵閉めて、ガンプラのポージング変えて、落ちてたDVDを元の棚に戻して

そしてそこでようやく、自分の怪我がヤバイことに気が付いた 

胸の辺りから滝みてぇに血が流れ出してて・・・

意識が朦朧として、最後に、

「来世は大人しいヤツになりたい」

なんて考えて死んだ

ちなみに死ぬ前に手に取ったのは、『新ゲッターロボ』のDVDだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は、ナガイ ゴウト

毎日喧嘩ばっかしてた

別に楽しくはない

喧嘩より野良猫と戯れてたり花見てた方が何倍も有意義だ

親父がマジンガー好きで、俺もたまに無理矢理見せられていた 

大体のシリーズは見てた

仕事場は製薬工場 

素行も頭もいいエリートが薬を研究し、俺みたいな掃き溜めがそれを作り続けるのだが

物好きもいたもんだ 

研究部のエリートに食事に誘われた 

名前は、サヤさんという

その食事の一件以降俺達は何回も一緒に出掛けた

それを聞いた親父は、喜んでいた 

で、何故かは知らんが『マジンカイザーSKL』のブルーレイを渡された 

まあハマったのだが

で、死ぬ前に、サヤさんの頼みで銀行に行った

まあ、そこで事件が起こった 銀行強盗が現れやがった

ぶっとばそうとしたら、サヤさんに拳銃が突き付けられた

体が勝手に動いた

そしたら、死んだ 

頭を一撃だ

サヤさんは無事だった だから安心した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なるほどなるほど、大体わかった」

神と名乗った者は、おもむろに二人の後ろを指差した

「特典あげるから、ボクの新しい『箱庭』に行ってきてよ 君達人間は争いしたがるから、気に入るかもね」

二人が何かを言う暇も無く、光が空間を覆った

 

 

 

 

 




主人公の名前が罰当たり極まりないですが、コレ以外思い付かなかったので・・・
次回もお楽しみに

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