危ない男が異世界から来るそうですよ   作:霞ヶ丘スペンサー恵

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第5話

前回のあらすじ

い、伊織が服を着ている‥‥だと

 

「だから、いつも褌な訳がないだろうが!!」

「じゃあなんで褌だったのよ」

「まず、オレは大学に通ってた訳だ、むこうでは。」

「??」

 

疑問符を浮かべる飛鳥。それもそのはず、飛鳥は戦争真っ只中の世界にいたらしい。

 

「あー。飛鳥嬢は戦争の時にいたらしいしな。知らないのも仕方ない。取り敢えずオレは19だったわけだ。」

「「「「ふむふむ」」」」

 

黒ウサギ、十六夜、飛鳥、耀が頷く

 

「んで。皆で温泉にいって、出たら先輩命令でジャンケンで負けたやつがコーヒー牛乳を奢るってことになったわけだ。」

「なるほどな。そこまではわかったぜ」

「んで、裸はまずいからそこにあった褌を‥‥」

「まて、なぜジャンケンで服を脱ぐ!?」

「??なぜ、とは?」

「これは俺がおかしいのか」

「「「いいえ!!」」」

「なるほど。たしかに高校までは、服を脱がなかった。なるほどな、あのサークルに俺も染まってたのか‥‥」

「あ、着きました。ここです。」

 

そこは昔の団子屋のような場所だった

 

「すみませーん」

「はい。どなたでしょう?」

「ああ、加賀伊織と申します。白夜叉?様?に用があって?きました。」

 

因みにちゃんと普通の服です。

 

「えーっと許可はおりているのでしょうか?」

「どうなの?ウサギちゃん」

「あー‥‥えっとー‥‥」

「おい、ウサピョン許可とってねえとかふざけたこと言わないよな?」

 

伊織が不機嫌そうに黒ウサギをみていると

 

「くーろーうーさーぎーーー!!」

「きゃぁ」

 

銀髪のロリがきた

 

「ほほう。銀髪ロリか‥‥いいな!!」

「し、白夜叉様!?」

「なぬ!?」

 

驚く伊織をよそに、白夜叉は黒ウサギの胸を揉んでいる。

 

「おい、白夜叉様。あんたに用があるんだけど?」

「おお、そうだったのか?」

「と、ウサピョンが」

「ちょっ伊織さん、ウサピョンはやめて下さい。」

「なるほどの、つまり‥‥黒ウサギよ遂にわしのペットに」

「なりません!!」

「ばっか白夜叉様ウサピョンはオレが三食首輪付きでお世話してやるんだから。」

「考え方が恐ろしすぎです。」

 

ベシッとハリセンで叩く黒ウサギ

 

「で、黒ウサギよ。何用じゃ?」

「あ、はい。実はこの四人様方の能力を見ていただきたいのですが‥‥」

「ふむ‥‥なるほどのしかし能力測定は私の専門外‥‥おお、そうじゃった、よかろう取り敢えず中に入れ。」

「よろしいのですか?彼等は旗もないノーネームのはず、規定では」

「よい、身元は私が保証するし、ボスに睨まれても私が責任をとる。いいからいれてやれ」

 

かれら5人は白夜叉の後に続いて暖簾をくぐり、外形からはあり得ないほどの広さの中庭に出た。

 

「生憎店を閉めたところだったのでな私の私室で勘弁してくれ。」

「ああ、しょうがないな」

「おいお主、生意気じゃ!!」

「‥‥あんた箱庭では何桁の階層なんだ?」

「私は四桁の門3345外門に本拠を建てておる"サウザントアイズ"幹部の白夜叉だ。"階層支配者"である。故に4桁以外では、"最強"を誇っている」

 

"最強"という言葉に十六夜、飛鳥、耀が瞳を輝かせる。逆に、どーでもいいようにのほほんとしている加賀伊織

 

「やめとけ。十六夜に飛鳥に耀。お前らじゃ勝てん。」

「ほう。主なら勝てるとでも言いたげじゃのう。」

「ああ、あんたが四桁最強なら3桁はいけると思っている。」

「なめおって」

 

ピュンとキセルを投げつける白夜叉。それを伊織は、デコピンで倍の力にして返し、壁に めり込ませる

 

「!?お主本当に人間か?」

「いや、人外だ。」

「そう言えばその水樹どうしたのじゃ?」

「ん?オレがギフトゲームして、ギフト一切使わず、40回殺したら俺の勝ちで、傷一つでもついたら俺の負けってルールで倒した。」

「なんと!?あいつをか!?しかも40回って‥‥」

「そのくらい十六夜あたりでもできるだろ?あんなの面白くもなんともないからさ‥‥」

「なるほどの‥‥面白いお主のギフト、どんなものか気になった。よかろう」

 

次の瞬間4人は白い雪空と凍る湖畔ーそして水平に太陽が回る世界にいた。三人は驚き、一人は「これじゃない」というと、パンッと手を叩くと、白い砂浜とコバルトブルーに輝くビーチだった。

 

「なっ!?」

「あんたの能力見せてもらったぜ、白夜叉様。」

 

ニッと笑う伊織に、やられたと白夜叉、訳がわからない三人、浜辺や海で戯れる女子

 

「ついでに人も創造できるようにしといた。因みに全部俺のタイプの女の子!!」

「お主‥‥まあよい。わしもとても驚いた。餞別じゃ」

 

十六夜、飛鳥、耀、伊織にそれぞれ

コバルトブルーのガードに逆廻十六夜・"正体不明(アンノウン)"

ワインレッドのカードに久遠飛鳥・"威光(いこう)"

パールエメラルドのカードに春日部耀・"生命の目録(ゲノム・ツリー)"、"ノーフォーマー"

シルバーホワイトのカードに加賀伊織・error

 

それぞれのギフト名が書かれたカードをうけとる。それを見て興奮した様子の黒ウサギ が4人のカードを見た。

 

「ギフトカード!!」

「お中元?」

「お歳暮?」

「お年玉?」

「馬鹿だな三人ともあのロリっ子だぞ?肩たたき券と相場が決まっている」

「「「なるほど!!」」」

「違いますよこのお馬鹿さん達。このギフトカードは顕現しているギフトを収集できる超豪華なカードなんですよ?」

「え?自分で出来るけど?」

 

と、空気を読まない伊織

 

「つまり素敵なアイテムって事でオッケーか?」

「なんで適当に流すんですか!おーそうです、超素敵なアイテムです。」

「えーそれなら売ろっかな~」

「たわけ!!人のものを邪心に使いおって」

「そうです。本当に貴重なんですから」

「そのギフトカードは、正式名称を"ラプラスの紙片"といってな。それを見れば主らのギフトの大体の事が分かるって訳だ。」

「なるほど、じゃあ俺はレアケースか」

「オレは‥‥‥‥拒絶されたorz」

「なんじゃと!?」

 

白夜叉は十六夜と伊織のギフトカードを見る。十六夜は"正体不明"と表示されており、伊織に至っては、バグを起こしていた。

 

(こ、こやつら本当に人間か?たしかあの蛇神を、ギフトを使わず倒したといっておったな。強大な力を持っていると言うことか‥‥しかももう一人も"正体不明")

 

これは面白くなりそうだ。と笑う白夜叉であった。




いかがでしょうか?
最後のまとめ方がムズかった
ではまた

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