試合前日のお風呂での物語です。
「さってと、風呂行くか」
夜中の10時。デザート作りや食器類の片付けが終わり、風呂場へ向かっていた。
「ん?白夜叉じゃん。」
「ぬ?おんしか」
そこには、なぜか白夜叉がいた。
「どったの?黒ウサギ達も一緒に」
「なに、ちと用事があってな」
「ふーん。じゃあ、一緒に入ろっか?」
「頼みたいわ~。」
「………黒ウサギ達をみたらわかってる?」
「おう。絶対に嫌らしい気持ちじゃ見ねえよ。誰の裸もな」
「な、なんでもう一緒にお風呂に入る態勢なのですか!?」
「黒ウサギ、彼が一緒に入るだけで肩こりとか疲れがすぐ消えるのよ」
「それは助かるのう。ちょうどおんしにも話がある」
「し、白夜叉様まで!?」
「大丈夫だって。ほら先に着替えてるからな~」
5分後
「じゃ、私たちも着替えましょ」
「……ダーリンのパンツ」
「あら?とらないの?」
いろいろ問題のある発言である。
「……大丈夫。鑑賞用・保存用・使用用の3枚ある。でもそろそろ新しいのがほしい。」
もっとヤバイ発言である。
「この者は大丈夫なのかのう?」
「た、多分(駄目です)」
「絶対に(アウト)」
「……只の趣味。」
恐らくそんな趣味をお持ちなのは貴女だけである。
「おーい飛鳥達は何してんだ~。」
「……私は達なの?」
アイアンクローを極める耀
「いででででで、アイアンクローはやめて。耀達早くおいでよ」
「……それならいい。」
「し、死ぬかと思った。どこにあんな力を宿してるの……」
小柄ながら頭蓋骨をいとも簡単にに潰せそうなアイアンクローだ。恐ろしい。
「ほら黒ウサギ入ってみな。」
「し、失礼して」
「どう?」
「す、すごい。疲れがとれていく感じがします。温度もちょうどいいですし。」
「わしはもう少し熱くていいのう」
「そんな白夜叉にはこれ」
そう言って指を指したところには
「マグマ風呂」
「おんしあれ本当にマグマじゃぞ!?」
「五臓六腑に染み渡るぞ」
「その前に溶けて死ぬわ!!」
「情けない」ハァ
イラッ「ならおんしがはいってみよ。」
「んなもん楽勝だ」
そういってリアルマグマ風呂に入る伊織。
「……もはやあやつにとって地獄すらエンターテイメントじゃな」
「……」
無言の同意をする3人
「あ、そーいやさ。前に魔王様にあっちゃった♪」
「ほう……は?」
気楽に言う伊織に
「「「「えええええええ」」」」
「うるさいなぁ。耀を見習いなよ。」
伊織の腕の中で寝ている耀。因みにちゃんとマグマ風呂からは出てます。
「あー、うん。何と言うか……ごめん。」
「で?いつあったのじゃ?」
「えーっと、耀の決勝進出が決まったときかな?」
「……なんといっておった?」
「別に~。でも戦いの邪魔はするなといっておいた。」
「それは助かった。恩に着る」
珍しく、深々と土下座をする白夜叉。
「いや、お前の恩なんて要らないから。するなら風呂場のなかで」
そして、鬼の伊織であった。
いかがでしょうか?
次回はジャックVS伊織