危ない男が異世界から来るそうですよ   作:霞ヶ丘スペンサー恵

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はい、どうも作者の岡崎渚です。
ついに伊織さんも脱童貞ですね。おめでとう。
すみません。こっからはみんな強すぎるので、ペストちゃん瞬殺です。


27、始動

翌日の朝

 

「ん?ここは?ああ、やっちゃったんだったな‥‥」

「‥‥おはよう。」

「よし、ぶらつこうか、耀。」

「うん。ダーリン」

 

まあ、もはややってしまったのだ。仕方のないことだ。脱童貞‥‥‥‥

 

 

「おっ、飛鳥じゃん。ん?なにその肩に乗ってる可愛い妖精さんは」

「‥‥わたしの方がかわいい。」

「うん‥‥そうだね。」

 

いや、そうだけど‥‥張り合うなよ‥‥

 

「ああ、この子は屋台のところで迷子になっていたのよ。」

「ふーん。ま、大事にしとけよ。」

「当然よ。で、二人は階段を昇ったのかしら?」

「耀の上機嫌振りをみればわかるだろ?」

 

はぁと溜め息をはく伊織。

 

「そうね、すごくツヤツヤしてるわ」

「言うな‥‥。あ、そうだなんか展覧会やってるみたいだし、いってみる?」

「良いのかしら?」

「|頼むこのままいてくれ。なんとか避妊はさせたがいつ子供ができるか《別にかまわないぞ?》」

「本音と建前が逆よ。どれだけあせってるの?」

「あれをみると流石にな」

「‥‥‥‥‥‥」

 

そこには無言ながらも今日の夜を楽しみにしている耀ちゃんが

 

「さて、あそこが会場ね」

「おい、無視すんなや。」

「私には手に終えないわ。」

「‥‥だろうな」

「‥‥ダーリン。忘れてる」

「ん?なに‥‥ってまずっ今日あのギフトゲームの予選じゃん!!」

「‥‥いこう」

「ああ、わりぃな飛鳥。ほら、これでなんでもかっていいぞ」

 

そこには、何でもかっていいという言葉を体現できるほどの額のお金が

 

「本当に何なのかしら彼は」

 

心底疑問に思うが、まあ伊織君だものね。とあっさりしている飛鳥であった。

 

「いやーなんとか間に合ったね」

「‥‥ギリギリ」

「ま、時間に間に合ったんだ、僕たちが出て負けるはず‥‥!?耀」

「‥‥どうしたの?」

「ごめん。決勝までは耀ちゃんが戦ってくれる?」

「‥‥いいけどどうして?」

「いや、決勝戦面白そうでね」

 

こうして、耀ちゃんは決勝まで一人で戦い、準決勝を勝利で納めた。一回戦を勝利したあとネズミが飛鳥を襲い瞬殺したらしい。ネズミ、か。"ハーメルン"襲来も近いって訳か。

 

「最後の勝者は"ノーネーム"の春日部耀に決定した。しかしここで"ノーネーム"側の春日部耀がサポート決勝で使うことにより、そのサポートも決勝戦で戦う。明日のゲームルールは‥‥ふむ、ルールはもう一人の"主催者(ホスト)"にして、今回の祭典の主賓からおねがいしよう。」

「ご、ご紹介に与かりました、北のマスター(サンドラ=ドルトレイク)です。ーーーーー」

 

伊織side

 

「はぁ、あれが北のマスターかよ。本当にこの世界ロリばっかりか?一桁番台のやつらはどんなやつらなのかねぇ。ま、あんたもなかなかのロリだけどな」

「あなたは?」

「俺?俺は"ノーネーム"の加賀伊織ってんだ。よろしく」

 

その頃伊織は赤い髪の女と白髪の女と黒の髪の男とはなしていた。

 

「てことは、あなたが明日のギフトゲームに参加するの?」

「ん?ああ、そのあとのギフトゲームにも出てやるから安心しろって」

「!?あなた何者?」

 

明日行うことを当てられ驚きを隠せないペスト。

 

「俺か?おれは只の『人外』だぜ魔王様。いや、ペストちゃんって呼ぶべきかな?」

「!?」

「驚いてるな。なーにただウチの元あった書斎の本を片っ端から読んで暗記しただけさ」

 

そう、彼は皆が遊んでいる合間を縫って本を全て暗記していた。

 

「貴方は本当に人間?」

「ちがうって『人外』っていってんじゃん。人の形をして人ならざるもの故に『人外』」

「たしかに普通の人間ではないわね。」

「ああ、ここでやりあう気はないんだ。明日楽しみにしてるよ、ハーメルン。」

 




いかがでしょうか?
久しぶりにつっこまない伊織回でした。
では、また明日
多分明日で問題児編は終了です。

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