危ない男が異世界から来るそうですよ   作:霞ヶ丘スペンサー恵

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はい、どうも作者の岡崎渚です。
耀ちゃん‥‥‥‥


22、作戦

ー"ノーネーム"本拠。地下三階の書庫。

時間は飛鳥の部屋に伊織が来て、耀と一緒に出ていった時まで遡る。昨日遅くまで書斎に行っていた逆廻十六夜とジン=ラッセルは山積みになっている本のなかで眠っていた。

 

「おい、御チビ起きてるか?」

「‥‥くー‥‥」

「寝てる、か」

 

じゃ、飯はもってきてやるか。と考えていると

 

「十六夜君!!」

 

たたたたっとかけてくる飛鳥。

 

「どうしたんだ?お嬢様」

「これ見てこれ。すごいわ。」

「えーっとなになに?東之町と北の"階層支配者(フロアマスター)"による共同祭典 ー"火龍(かりゅう)誕生祭"の招待状?」

「そう!よく分からないのだけれど、きっと凄いお祭りだわ!!十六夜君もわくわくするでしょう?」

「やだよ。つまらなそうだ」

「ちゃんとしたまで読みなさいって」

 

めんどくさそうに読む十六夜

 

「あー。!?『北側の鬼種や精霊達が作りだした美術工芸品の展覧会及び批評会に加え、様々な"主催者"がギフトゲームを開催。メインは"階層支配者"が主催する大祭を予定しています』だと!?少しだけおもしろそうじゃねえか」

「気に入ってもらえて何よりだわ。」

「だ、ダメです。黒ウサギからも止めるよう言われているんですから。」

「ほう、てことは黒ウサギはこれを知ってて俺らに黙ってたのか。そいつはいただけねえ!!」

「そうね。絶対に参加しなきゃ。でも、難点があるわ」

「ああ、伊織だな。」

「ほら、やめておきましょう?」

「やっぱり春日部さんを媒介とするのが、定石よね。」

「ああ、あいつの唯一の弱点だからな」

 

ああ、やっぱり行く気なのか‥‥と思うジン

因みにこの時、一時休戦といって、シャワーを浴びていた伊織に「‥‥御奉仕(妻の務め)」といって耀が裸でやって来て、脱童貞になりかけていたのは、別の話。

 

「で、どうやって行くの?」

「そうだな‥‥俺達が単純に抜けるっていえば、多分追っかけてくるだろうが、それじゃあ面白味がない。」

 

多分といっているが、実際にやっていた場合伊織は全力で止めていた。なぜなら、耀の暴走は一人では最早止めるのはきつい。故に飛鳥にはよく手伝ってもらっていた。

 

「そうね‥‥取り合えず、春日部さんを味方につけたあとに、春日部さんにあることないこと色々いって、解放させるって言うので良いんじゃないかしら?」

「ぶはっ、いいなそれ。そうすれば、伊織も全速力で追いかけてくる。」

「そこで、私が春日部さんを離せばいいわけね。」

「ああ、たのしみだぜ!!」

「そうと決まれば先ずは春日部さんの捕獲ね。」

「まあ、伊織を餌にすれば普通についてくるだろうな。」

 




いかがでしょうか?
みじかいですね
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