危ない男が異世界から来るそうですよ   作:霞ヶ丘スペンサー恵

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どうも作者の岡崎渚です。



第2話

前回のあらすじ

褌姿の残念なイケメンがウサ耳巨乳を取っ捕まえた

 

「‥‥伊織君だっけ?誘拐は犯罪よ」

「違う違う。そこの物陰に隠れていた人だよ。この世界のこと、教えてくれるんじゃないかと思ってね」

「というか、離してください。黒ウサギの耳から」

「へぇ‥‥その耳本物か?」

「ああ、そうみたいだぜ十六夜」

「ならばやるしかねえよな?伊織」

「ああ、勿論だ」

 

こうして、1時間以上問題児4人は、黒ウサギをいじっていじっていじりまくった。

 

「‥‥あ、あり得ない。あり得ないのですよ。まさかただ話を聞いて貰う為だけに一時間以上かかるってしまうとは。学級崩壊とはきっとこのような状態を言うに違いないデス。」

 

一時間以上かけてようやく話をする状態に出来た黒ウサギ

。三人は『仕方ないから聞こう』という気持ちになり、適当に座り、一人(勿論、伊織)は、逆方向を向きながらも『聞こう』という気持ちを若干うっすら持ちながら、立っていた。

 

 

「それではよろしいですか四人様方。これから定例文を言います。ようこそ"箱庭の世界"へ我々は四人様方に"ギフト"を与えられた者として『ギフトゲーム』に参加していただこうと貴殿方を召喚致しました。」

「ギフトゲーム?」

「はい。四人様方、既に気づいていると思いますが、貴殿方は、普通の人ではありません。」

「「「たしかに」」」←伊織をむく

「ん?そうなのか?」

「「「「気づいていなかったの!?(か!?)(ですか!?)」」」」

「ああ、普通の人間だと思っていた。」

「「「「普通の人間は、風呂に出た後に褌姿にはならねぇよ(ないわよ)(ない)(ないのですよ)」」」」

「おいおい、オレが好きで褌姿になっているとでも?」

「「「「違うのか?(のかしら)(違うの?)(ですか?)」」」」

「否定はしない」

「「「「やっぱりこいつ(この人)(この方)おかしいぞ!?(わ)(デス)」」」」

「と、いうか黒ウサギ良いのか?オレのことで揉めてて」

 

と、踵を返すように言う伊織

 

「あ、そうでした。私が言いたいのは、貴殿方四人様方の能力についてです。貴殿方は能力において普通の人間ではありません。貴殿方の能力は聖霊、修羅神仏などから貰った"恩恵"です。その能力のことを、この世界では『ギフト』と呼びます。そして、その『ギフト』をかけたゲームを、ギフトゲームと呼びます。」

「オレから質問。掛けるものは能力だけか?」

「いいえ。まず、この世界で皆様は、数多ある"コミュニティー"に入ってもらいます。」

「いやだね」

「入って貰うんです。そして、そこのコミュニティーで、『ギフトゲーム』をして、ホストが提示したものなら、なんでも貰うことができます。」

「質問いくぜ。それは、《人》ですら、か?」

 

すべてを悟った用に言う伊織。そこには、褌に違和感を無くす、真剣な表情だった。

 

「‥‥‥‥はい」

「成る程な。つまりこっちが地位や名誉、金品、更には人間すらチップに出来るって訳か?」

「Yes,その通りです。ホストは、人でも修羅神仏でも、《掛けるもの》があればなんでも出来ます。しかも、修羅神仏は凶悪かつ横暴ですが、見返りも大きいです。」

 

「そう。なら最後の質問いいかしら?」

「どうぞ♪」

「ゲームはどうすれば、始められるの?」

「」コミュニティー同士の場合を除けば、それぞれの期日内に登録していただければOK!いつでもどこでも参加可能です。ただし、両方の同意があってはじめて開始されます。故に、略奪・脅迫などの犯罪は悉く処罰いたします。」

「成る程ね。」

「では、私は貴殿方を召喚した者ですので、案内などが必要でございましょう。案内を致します」

「まてよ。黒ウサギ俺からの質問だ。」

「はい?なんでございましょう」

「なんてことはない質問だ。」

 

「この世界は楽しいか?」

他の三人も黒ウサギを見つめる。そう、あの手紙には、『すべてを捨てて"箱庭"に来られたし。』 とあった。それに見合うだけの"楽しさ"が有るのかは、彼らにとって重要であった

 

「Yes,『ギフトゲーム』は、能力を有する神々達の遊戯、面白いことは、この黒ウサギが保証します。」

「それだけ聞ければ、十分だ」

 

その顔はとても嬉しそうだった




いかがでしょうか?
きりが良いのでここまでです。
いつになったら一巻終わるんやろww

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