感想増えてきましたね。うれしいです。どんどん参考にしていきますので批評お願いします。
翌日
久遠飛鳥は窓から差し込む光によって起きていた。
「んっ~。寮長の罵声が飛ばない朝なんてなんていい場所なのかしら」
そう久遠飛鳥は厳格な生活を送っていたため、朝は早く、こんなにゆっくりした朝はこちらに来て、初めてだったのだ。あちらの世界では、もうとっくに起き朝食も済ませているだろう。
「朝食‥‥」
そう思い、「今日の献立はなんだろう?」と考える。
無理もない、ここの朝食は伊織が作っているゆえに、一級のホテルすら凌ぐ料理である。まして、飛鳥は戦争中の世界から来たのだ。料理の味など気にしたこともなかった。故に、毎日の料理が楽しみで仕方ない。
そう、
コンコン
とノックをする音がした。しかし、ここは基本自由である。故に、指定した朝食時間はない。因みに、一番は料理を作る伊織と耀。伊織は作り、それを耀がサポートする。という夫婦式。そしてレティシア、レティシアはメイドになってからと言うもの、伊織から料理など家事を全て教えてもらっていた。次に飛鳥、料理が楽しみで出来立てを食べたいかららしい。
「どちら?って伊織君!?」
「飛鳥か?頼む匿ってくれ」
「どうしたの?」
「耀ちゃんが朝っぱらから暴走して、追いかけてくるんだよ。」
「あら、いいことじゃない。じゃ、」
「ほら、今日はマフィンを作ってきたんだ」
「何て言うと思った?しょうがないからいれてあげる。」
「恩に着る」
既に餌付けが完了している飛鳥。
「ほい、約束の品」
そういって渡したのは牛肉のベーコンとレタスと目玉焼きの乗ったマフィン
「んっおいしい。」
ベーコンのカリカリ感とレタスのしゃきしゃき感がいい組み合わせで、美味しかったらしい。
「本当に料理が上手ね。ウチの寮の食事なんて比べ物にならないわ。」
「そう言われると、作った側も嬉しいってものだな。」
二人で微睡んでいると‥‥
コンコン
扉を叩く音。嫌な予感がする、伊織。
「飛鳥起きてる?」
「ええ、起きているわ」
予想的中今まさに逃げている、かすか‥‥加賀耀だった。
「この部屋にダーリンこなかった?」
「伊織君?」
最早ダーリン=伊織はギルドのなかでは、一般常識らしい。
(頼む飛鳥なんとか言ってくれ)
(勿論!!マフィンのお礼はするわ)
「ええ、いるわよ」
「おいこら!!話が違うぞ!!」
「だから、加賀さんと本当の夫婦にしてあげるのよ」
「流石は飛鳥、最高の友達。」
「最悪だ!!覚えてろよ」
そういって窓を割って出ていく伊織。ここ三階なのに‥‥
「まあ、伊織君とあの状態の春日部さんに常識なんて通用するわけがない‥‥か。」
改めてここの居心地のよさと、伊織と春日部の異常さをしった一日だった。
いかがでしょうか?
今回は1082文字‥‥短いな。