危ない男が異世界から来るそうですよ   作:霞ヶ丘スペンサー恵

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はい、どうも作者の岡崎渚です。
感想増えてきましたね。うれしいです。どんどん参考にしていきますので批評お願いします。


19、朝食

翌日

 

久遠飛鳥は窓から差し込む光によって起きていた。

 

「んっ~。寮長の罵声が飛ばない朝なんてなんていい場所なのかしら」

 

そう久遠飛鳥は厳格な生活を送っていたため、朝は早く、こんなにゆっくりした朝はこちらに来て、初めてだったのだ。あちらの世界では、もうとっくに起き朝食も済ませているだろう。

 

「朝食‥‥」

 

そう思い、「今日の献立はなんだろう?」と考える。

無理もない、ここの朝食は伊織が作っているゆえに、一級のホテルすら凌ぐ料理である。まして、飛鳥は戦争中の世界から来たのだ。料理の味など気にしたこともなかった。故に、毎日の料理が楽しみで仕方ない。

そう、微睡(まどろ)んでいると

 

コンコン

とノックをする音がした。しかし、ここは基本自由である。故に、指定した朝食時間はない。因みに、一番は料理を作る伊織と耀。伊織は作り、それを耀がサポートする。という夫婦式。そしてレティシア、レティシアはメイドになってからと言うもの、伊織から料理など家事を全て教えてもらっていた。次に飛鳥、料理が楽しみで出来立てを食べたいかららしい。

 

「どちら?って伊織君!?」

「飛鳥か?頼む匿ってくれ」

「どうしたの?」

「耀ちゃんが朝っぱらから暴走して、追いかけてくるんだよ。」

「あら、いいことじゃない。じゃ、」

「ほら、今日はマフィンを作ってきたんだ」

「何て言うと思った?しょうがないからいれてあげる。」

「恩に着る」

 

既に餌付けが完了している飛鳥。

 

「ほい、約束の品」

 

そういって渡したのは牛肉のベーコンとレタスと目玉焼きの乗ったマフィン

 

「んっおいしい。」

 

ベーコンのカリカリ感とレタスのしゃきしゃき感がいい組み合わせで、美味しかったらしい。

 

「本当に料理が上手ね。ウチの寮の食事なんて比べ物にならないわ。」

「そう言われると、作った側も嬉しいってものだな。」

 

二人で微睡んでいると‥‥

 

コンコン

扉を叩く音。嫌な予感がする、伊織。

 

「飛鳥起きてる?」

「ええ、起きているわ」

 

予想的中今まさに逃げている、かすか‥‥加賀耀だった。

 

「この部屋にダーリンこなかった?」

「伊織君?」

 

最早ダーリン=伊織はギルドのなかでは、一般常識らしい。

 

(頼む飛鳥なんとか言ってくれ)

(勿論!!マフィンのお礼はするわ)

 

「ええ、いるわよ」

「おいこら!!話が違うぞ!!」

「だから、加賀さんと本当の夫婦にしてあげるのよ」

「流石は飛鳥、最高の友達。」

「最悪だ!!覚えてろよ」

 

そういって窓を割って出ていく伊織。ここ三階なのに‥‥

 

「まあ、伊織君とあの状態の春日部さんに常識なんて通用するわけがない‥‥か。」

 

改めてここの居心地のよさと、伊織と春日部の異常さをしった一日だった。




いかがでしょうか?
今回は1082文字‥‥短いな。

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