ハイスクールD3~悪魔の実の能力者は転生する~ 作:NCドラゴン
こういった下種のボロボロにされるシーンを書いていると自分自身がすっきりしますwww
~イッセーside~
あの後俺たちがたどり着いたのは、最深部にある神殿だった。その内部に入っていくと、前方に巨大な装置らしきものが姿を現す。壁に埋め込まれた巨大な装置で、あちらこちらに宝玉が埋め込まれ、怪しげな紋様と文字が刻まれていた。そのとき、俺はその中央を見て、叫んだ。
「アーシアァァァァアアアアッ!」
装置の中央にアーシアが張りつけにされていた……!
「やっと来たんだね。でも
そして装置の横から姿を現したのは下種屑こと、ディオドラ・アスタロトだった。こいつを見てると怒りが腹の中で煮えくりかえるのがわかる……!
「……イッセーさん?」
アーシアがこちらに顔を向ける。目元が腫れ上がっていた。おそらく泣いていたんだろうな。それを見た俺はすぐさま
「……おまえ、アーシアに事の顛末を話したのか?」
俺の問いに対して下種屑はにんまりと醜悪に微笑んだ。
「うん。全部、アーシアに話したよ。ふふふ、キミたちにも見せたかったな。彼女が最高の表情になる瞬間を。記録映像にも残したんだ。再生しようか?本当に素敵な顔なんだ教会の女が堕ちる瞬間の表情は、何度見てもたまらない。」
アーシアがすすり泣き始める。大丈夫かアーシア?
「でも、足りないと思うんだ。アーシアにはまだ希望がある。そう、キミたちだ。特にそこの汚れた赤龍帝とくそむかつく将軍。キミたちがアーシアを救ってしまったせいで、僕の計画は台無しになってしまったよ。あの堕天使の女……レイナーレが一度アーシアを殺したあと、僕が登場してレイナーレを殺し、その場で駒を与える予定だったんだ。そこのキミごときじゃ乱入しても勝てないと思っていた。そうしたら、キミは赤龍帝だという。おかげで計画はだいぶ遅れてしまったけれど、やっと僕の手元に帰ってきた。これでアーシアを楽しめるよ。」
「黙れ。」
自分でも驚くほど低い声をあげる。俺は今までの人生で一番、怒りを感じていた。我慢の限界に達しようとしても、下種屑は下劣極まりない言動を止めない。
「アーシアはまだ処女だよね?僕は処女から調教するのが好きだから、赤龍帝のお古は嫌だな。」
周りからも怒りを感じるけど、今の俺はそれがぬるいと思えるほど怒りがわきたってきた。こいつだけは……。
「あ、でも、赤龍帝から寝取るのもまた楽しいのかな?」
絶対にぶん殴らないと気が済まない。
「キミの名前を呼ぶアーシアを無理矢理抱くのも良いかもしれ……。」
「黙れぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」
俺の体が膨大な赤いオーラに包み込まれて、赤いオーラは
「下種屑ぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!てめえだけは!絶対に許さねぇ!!!」
俺の想いに応えたかのように、1分と経たずに禁手を発動した。
「部長、ルフト、皆、絶対に手を出さないでください。」
「イッセー。全員で倒すわ……と、言いたいところだけれど、いまのあなたを止められそうもないわね……手加減してはダメよ。」
最高の一言を発してくれる部長。ありがとうございます。
「イッセー、おれもむかついてしょうがねえが今回はお前に譲る。」
「ルフト……。」
「だからあいつをボロボロにしてこい!!!あの下種屑にお前の力を見せろ!」
「……ああ!……なあドライグ、聞えるか。」
〈なんだ、相棒。〉
「今回だけ、好きにやらせてくれ。」
〈……わかった。だけど少し試したいことがある。それは後で説明する。〉
「ああ……充分だ。」
そんな俺の姿を見て、下種屑は楽しげに高笑いしていた。そして全身がドス黒いオーラに包まれていく。
「アハハハハハ!すごいね!これが赤龍帝!でも、僕もパワーアップしているんだ!オーフィスからもらった蛇でね!キミなんて瞬殺……。」
「剃!!!!!」
俺は剃を使い、高速で移動する。そしてそれにあわせて背中の魔力噴出口から火を噴かし、超加速して間合いをつめて、その勢いでぶん殴る!
「……がっ!?」
下種屑の体がくの字に曲がる。激痛に顔を歪ませながら大きく吹き飛び壁にぶち当たる下種屑。はい出てくると口から大量の内容物と血を流す。
「瞬殺がどうしたって?」
その表情は先程のような余裕のある笑みは消失していた
「くっ!こんなことで!僕は上級悪魔だ!現魔王ベルゼブブの血筋だぞ!」
手を前に突きだし、魔力の弾を無数に展開する下種屑。
「キミのような下級で下劣で下品な転生悪魔ごときに気高き血が負けるはずがないんだ!」
「……血で勝てるのなら、転生悪魔はここまで強くならなかっただろうな。」
ルフトが何か言っているが下種屑は気にせず魔力弾の雨を放つ。しかし俺は避けもせず、下種屑に向かって歩き出す。俺にむかってくるものを見聞色の覇気で先読みして武装色の覇気で強化した腕で全てたたき落とす。ありがとうよ、タンニーンのおっさん、ルフト。あのしごき、効果があったなんてもんじゃねぇよ。相手は上級悪魔でドーピングして強くなっているはずなのに、攻撃がまったく怖くない。覇気もすげえ頼もしい。
〈そうだ。龍王との修行はおまえを相当鍛え込んだ。シトリーとの一戦はその修行を生かしきれなかったが、この制限なしのいまならば修行の成果を、力を出し切れる。そして覇気の力はおまえをかなり強化した。今現在お前は単純なパワー勝負のみならず、テクニックもかなりのものだ。〉
奴の眼前まで迫ったとき、下種屑は魔力の攻撃を止めて、距離を取ろうとした。
「……剃。」
俺は高速歩法を用いて、すぐに下種屑に追いついた。その瞬間奴は幾重にも防御障壁を作りだす。
「……ヴァーリの作った障壁よりも薄そうだな。」
《バリンッ!》
俺の拳が防御障壁を難なく壊して貫いていく。そして顔面に一撃たたき込む。
《ゴンッ!》
やっと入れてやった!これほど気分が晴れる一撃はそうはない!殴られた勢いで下種屑の体が床に叩きつけられる。奴は顔から血を噴出させて、涙を溢れさせていた。
「……痛い。痛い。痛いよ!どうして!僕の魔力は当たったのに!オーフィスの力で絶大なまでに引き上げられたはずなのに!」
まだだ!俺は下種屑の体を引き上げて覇気で強化した一撃を腹にたたき込む。まだまだ!更に顔に一撃!頭に一撃!
「ぐわっ!がはっ!ごはっ!?」
まだ終わらねえ!今度は赤いオーラを収束して莫大な量で下種屑に叩き込もうとする!
「こんな腐れドラゴンに僕がぁぁぁぁ!」
下種屑は左腕を前方へ突き出し、分厚そうなオーラの壁を発現させる。分厚いから一瞬勢いがころされるが……。
「アハハハハハハハハッ!ほら見たことか!僕のほうが魔力は上なんだ!ただのパワーバカの赤龍帝が……。」
『BoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoost!!』
《バキィイイイン!!!》
「かなうはず……が……?」
一瞬で拳の勢いを増大させ、下種屑に力を見せつける。
「わりぃな。パワーバカだから、こんな風に力押ししかできねぇや。でもいまのおまえ相手なら十分か!」
「ひっ……!」
「俺ん家のアーシアを泣かしてんじゃねぇよ!」
俺は叫びながら拳を繰り出した!その一撃は下種屑の左手を折りながら顔面にたたきこまれた。その勢いで床に落ちた下種屑はおろおろと地を這いずりながら叫んだ。
「ウソだ!やられるはずがない!アガレスにも勝った!バアルにも勝つ予定だ!才能のない大王家の跡取りなんかに負けるはずがない!情愛が深いだけのグレモリーなんか僕の相手になるはずがない!僕はアスタロト家のディオドラなんだぞ!」
「貴様ごときじゃ勝てねえな……。たとえ蛇があってもおれたちやソーナやサイラオーグには勝てない。蛇なしじゃ最弱だな。」
ルフトが現実を知らしめるようにつぶやく。
「!ふざけるなぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!!」
そんなルフトの言葉に怒り狂ったのか、下種屑は魔力で大量のトゲを作り出し、見学していたルフトめがけて放つ。
「ルフト!」
しかしルフトはあわてず、
「生命帰還、風車!」
髪の毛を目の前で回し、全てを破壊する。
「くそ!」
「なにをしてるんだ!?」
「!」
そんな下種屑の背中に俺は容赦なく蹴りを放つ。
《ボギャ!!!》
どうやら俺のけりで背骨が折れたようだ。
「ちくしょぉぉおおおおおおっ!」
苦痛に顔を歪ませる下種屑がこちらに手を向け、魔力を急激に集めだした。最大に高めた魔力の波動を撃ちだすつもりなんだろう。俺も奴に手を突きつけた。すると突然ドライグの声が割り込んできた。
〈相棒、オーラは俺が練る。お前は覇気を練ってくれ。〉
その言葉に俺は大人しく従い、覇気を練る。すると手の周りのドラゴンオーラが赤黒くなっていく。これって……!
〈以前話しに聞いていた武装魔力とやらを俺なりに再現した。お前が覇気を使い俺がオーラを使えば非常にやりやすくなるらしい。〉
サンキュードライグ。俺はヤツの魔力弾に合わせて迎撃するように打ち出す!
「くらえ……!アーマメント・ドラゴンショット!!!!!」
すると俺の強化されたドラゴンショットとやつの魔力弾は一瞬拮抗しあい……。
「……え?」
すぐに俺のドラゴンショットが打ち勝ちそのままとおりすぎていった。覇気とオーラの融合は予想以上に威力を誇っていたのだった。
~イッセーsideout~
オリジナル技
生命帰還、風車
髪の毛を目の前で風車のように回す技。基本防御用だが、敵の眼の前で使えば相当怖いことになる。
アーマメント・ドラゴンショット
武装色の覇気と龍の波動を練り合わせて赤龍帝の力で一気に倍加して解き放つドラゴンショットの超強化版。元々名前は無かったものの、YKさんのオリジナル技に同じ発想の技があったのでそこから使わせてもらいました。