ハイスクールD3~悪魔の実の能力者は転生する~   作:NCドラゴン

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明日で連日投稿は一旦終了です。

ちょっと書き加えました。


第74話 転生転校生?襲来!

〜ルフトSide〜

 

ルフトだ。あの日から数日がたち、2学期も始まった。そんな日だが、クラスの男子たちが今朝から殆どがワクワクしていた。なんでかって?それは……。

 

「えー、このような時期に珍しいかもしれませんが、このクラスに新たな仲間が増えます。」

 

転校生がこのクラスにやってくるからだ。どっからかの情報か知らないが女子が。女子の転校生が来るってことで朝は何故か落ち込んでいたエスオもすっかりテンションを上げてやがる……。

 

「じゃあ、入ってきて。」

 

先生の声に促されて入室してきたのは、栗毛ツインテールの相当な美少女だった。歓喜の声が男子からわき上がる。ただおれたち関係者は驚いていた……なんでかって?

 

「紫藤イリナです。皆さん、どうぞよろしくお願いします!」

 

そう、前ゼノヴィアとコンビを組んでいた紫藤イリナだったからだ。エスオとアーシアは目玉が飛び出るほど驚いており、ゼノヴィアも唖然としている。おれもちょっと驚きだ……。

 

そして昼休み……。休み時間、質問攻めの紫藤イリナをエスオが屋上に連れ出す。ゼノヴィアとアーシアも一緒に向かった。おれ?あらかじめ屋上に行っておいた。

 

「おひさ~、イッセーくん、ルフトくん、それにゼノヴィアも!」

 

イリナがゼノヴィアに抱きつく。ゼノヴィアもイリナを抱き返す。

 

「ゼノヴィア!元気そうで良かった!立場上複雑だけど、素直にうれしいわ!」

 

「ああ、久しぶりだね、イリナ。元気そうで何よりだよ。イリナが胸に下げた十字架がチクチクと地味なダメージを私に与えてくるのは天罰だろうか……。」

 

だったら抱き付くなよ……。

 

「それにしても、人間でもないお前がなんでここに?」

 

「え!?人間じゃない!?どうゆうことだ!?」

 

エスオが人間じゃないと聞いて驚いたようだ。それにイリナも返す。

 

「ミカエルさまの命により使いとしてここに転校してきたの。詳しい話は放課後に。場所は噂の旧校舎で、ね?私がどうなったかも話すわ。」

 

そう言ってウィンクする紫藤イリナ。そのまま屋上を出ようとするが直前で振り返る。

 

「ああ、ルフトくん!君に言いたかったことがあったんだ!」

 

「言いたかったこと……?」

 

おれは紫藤イリナとここまで親しくなかったはずだが……?すると紫藤イリナはこっちに頭を下げてきた。

 

「あの時庇ってくれてありがとう!おかげで私助かったわ!」

 

そう言って今度こそ屋上から出る紫藤イリナ……そういえばあの時咄嗟に庇っちまったな……。てっきりただのバカかと思えば意外としっかりしてるな。

 

〜ルフトSideout〜

 

〜イッセーSide〜

 

「紫藤イリナさん、あなたの来校を歓迎するわ。」

 

オカルト研究部メンバー全員とソーナ会長とエースが集まり、イリナを迎え入れていた。

 

「はい!皆さん!初めまして!……の方もいらっしゃれば、再びお会いした方のほうが多いですね。紫藤イリナと申します!教会……いえ、天使さまの使者として駒王学園にはせ参じました!」

 

部員たちが拍手を送る。話しでは天使側から支援メンバーとして派遣されてきたらしい。イリナがなー。それにしてもイリナがここに来て大丈夫か?ここの関係者はイリナが知らないことも知ってるし……。話しておくべきか?

 

「紫藤イリナ、聞きたいことがあるんだが……。」

 

「何ルフトくん?」

 

「お前がここに来たってことは、聖書に記されし神の死は知ってるってことでいいんだな?」

 

と思っていたらストレートにルフトが突っ込む……おい!

 

「ルフト!!お前ドストレートすぎるだろう!!」

 

俺がそうルフトに突っ込むと、アザゼルは嘆息しながら言う。

 

「アホか。ここに来たということは、そういうのを込みで任務を受けてきたはずだ。いいか、この周辺の土地は三大勢力の協力圏内のなかでも最大級に重要視されている場所のひとつだ。ここに関係者が来るということは、ある程度の知識を持って足を踏み入れていることになる。」

 

え……?そうなのか?そう思ってイリナを見るとアザゼルの言葉にイリナも頷く。

 

「もちろんです、堕天使の総督さま。安心して、イッセーくん、私は主の消滅をすでに認識しているの。」

 

イリナ……。

 

「意外にタフだね。信仰心の厚いイリナが何のショックも受けずにここへ来ているとは……。」

 

ゼノヴィアの言葉のあと、一拍開けて、イリナの両目から大量の涙が流れ出す……って!!!

 

「ショックに決まっているじゃなぁぁぁぁい!心の支え!世界の中心!!!あらゆる物の父が死んでいたのよぉぉぉぉっ!?全てを信じて今まで歩いてきた私なものだから、それはそれは大ショックでミカエル様から真実を知らされた時、あまりの衝撃で7日7晩寝込んでしまったわぁぁぁっ!あああああああ、主よ!」

 

そう言ってテーブルに突っ伏して大号泣するイリナ……。するとゼノヴィアやアーシアと一緒に祈り始める……。健気だな……そう思っているとイリナの体が白く輝き背中から白い翼が生えた!これって……ルフトが言ってた人間じゃないってこのことだったのか!?俺たちが驚愕してる中、アザゼルだけは顎に手をやりながら冷静にイリナに訊く。

 

「……紫藤イリナと言ったか。お前、天使化したのか?」

 

「天使化?そんな現象があるんですか?」

 

俺たちが悪魔になったようなものか?

 

「いや、実際には今まで無かった。理論的なものは天界と冥界の科学者の間で話し合われてはいたが……。」

 

「はい。ミカエル様の祝福を受けて、私は転生天使となりました。なんでもセラフの方々が悪魔や堕天使の用いていた技術を転用してそれを可能にしたと聞きました。」

 

三大勢力の協力態勢は天使に転生させる技術にまで進んでいたのか……更にイリナが話を続ける。

 

「四大セラフ、他のセラフメンバーを合わせた10名の方々は、それぞれA(エース)からクイーン、トランプに倣った配置で御使い(ブレイブ・セイント)と称した配下を12名作る事にしたのです。カードで言うキングの役目が主となる天使様となります。」

 

ようは天使版の悪魔の駒(イーヴィル・ピース)みたいなものものらしい。

 

「それで、イリナはどの札なんだ?」

 

訊くと、イリナは胸を張り、自慢げに言う。おう……意外と胸がでかいんだなイリナ……。

 

「私はAよ!ふふふ、ミカエルさまのエース天使として光栄な配置をいただいたのよ!」

 

とても自慢げなイリナだな……。

 

「おれがどうかしたか?」

 

「お前じゃねえよ!」

 

全く……さらにイリナが言うには将来的には悪魔の駒対御使いでゲームも見据えているそうだ。部長たちがめっちゃ楽しそうに笑ってたな。

 

「その辺りの話しはここまでにしておいて、今日は紫藤イリナさんの歓迎会としましょう。」

 

ソーナ会長の言葉で、生徒会メンバーも合流して、イリナの歓迎会がおこなわれたのだった。ただルフト、エース、小猫ちゃんが本人を気にせずバクバク食ってたな……しかし俺は見逃さなかった……イリナがルフトにさり気なくひっつこうとしていたのを!くっそう!ルフトがやっぱり羨ましい!

 

KARAESOSIDEOUTKARA

 

全部ローマ字ってなんだよ!?つーか〜までローマ字表記にするな!読みづらいわ!


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