ハイスクールD3~悪魔の実の能力者は転生する~ 作:NCドラゴン
〜ルフトSide〜
ルフトだ。あの後おれがリタイアした後、リアスたちは勝った。ただ評価は下がったがな。なんでかって?
「ゼファー先生!」
「おお、ルフトか。試合見たぞ。全く最後に油断しやがって……。」
「す、すいません……。」
相変わらず手厳しい人だ……。
「で、なんの用だ?」
「は、はい!実はゼファー先生にこんなことを頼むのはどうかと思うのですが……。」
「なんだ?」
「お、おれの眷族になってくれませんか!?」
「はあ……?」
おれの言葉に訳が分からないという感じに声を出すゼファー先生……まあいきなり言っても分からないか……。
「おれは上級悪魔への昇格が決まって、
「ほう……。それはめでたいな。」
「はい、それで出来れば、ゼファー先生にも一緒にきてもらいたいと思ったのですが……だめですか?」
「ダメだな。」
……あっさり断られてしまった。
「おれは人間としてこの生を終える。そう決めてんだ。」
「そうですか……残念です。」
ゼファー先生に断れたか……。まあ無理強いはできないしな。
「代わりに一人推薦しといてやる。とても強いやつをな。」
「ゼファー先生が推薦……?誰ですか?」
「おれの息子だ。」
「へえーーーームス……コぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!??!?!!!????!?!?!?」
この世界でゼファー先生の……子どもぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!??!?!!!????!?!?!?
~ルフトsideout~
~ESOside~
エスオやめろ!ったく……イッセーだ。あれから数日たった今日、俺たちは人間界に戻ることになった。前回のレーティングゲームで色々反省点が多かったな……だけどゲームでお披露目する機会がなかった新技……
「……………………………………。」
なんか景色を眺めてボーっとしているから部長たちが怪訝な顔つきで見ているぞ。
「にゃあ?」
そしてそんなルフトの膝で文字通り猫になっている小猫ちゃん……羨ましい!ちなみにこれは仙術の副作用らしい……やっぱり羨ましい!
「……………………………………。」
結局列車に乗っている間はそんなんだったな。
「ん、んううううう~~。」
暫く座ってたから体が固まっちまったよ。さてとりあえず家に帰って……。なんか増えている気配があるので振り返ってみると、アーシアがげすい感じがする優男に言い寄られていた。
「アーシア・アルジェント……。やっと会えた」
「あ、あの……。」
それを見た俺は躊躇わずにアーシアとげすい男との間に入る。
「おいおいおい!アーシアに何の用だ!」
すると俺を見て邪魔者扱いするようにこっちを見る……なんだこいつ……?どっかで見たような?
「ディオドラ?ディオドラね?」
「ディオドラ……確か会合でいたアスタロト家の?」
「……あ、思い出した。若手悪魔の会合でいた!」
なんでこんなやつがここに……?するといきなりディオドラはアーシアに言葉を投げかける。
「アーシア、僕はキミを迎えにきた。会合のときあいさつできなくてゴメン。でも、僕とキミの出会いは運命だったんだと思う。……僕の妻になって欲しい。僕はキミを愛しているんだ。」
ディオドラ・アスタロトは俺達の目の前でアーシアに求婚した。ただだれもそいつを良くは見なかった。……ディオドラ・アスタロトからアーシアに向けられている感情は下劣な感じがしたからだ。
~イッセーsideout~