ハイスクールD3~悪魔の実の能力者は転生する~ 作:NCドラゴン
〜エロォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォス一世Sideout〜
伸ばすな!つかいきなりSideoutってなんだ!?
〜改めてエロス一世Side〜
全く……。みんなが修業の報告がした次の日の夕方。俺たちは制服に着替えて待機していた。ルフトは最後までいやがっていたが、部長の母親にお願い?もしくは脅されてしぶしぶ俺たちと同じ制服を着た。
「兵藤か?それに竜成も。」
そうしていると匙がやってきた。あれ?
「どうして匙がここに?」
「ああ、会長がリアス先輩と一緒に会場入りするってんでついてきたんだ。で、会長は先輩に会いに行っちまったし、仕方ないんで屋敷の中をウロウロしてたら、ここに出た。」
匙は少し離れた席に座り、真剣な面持ちで言う。こいつこんな表情できたのか
「もうすぐゲームだな。」
「そうだな。」
はたして俺がどこまでいけるか……。
「俺、鍛えたぜ。」
わかる……覇気が使えるようになったからよくわかる。匙が強くなっている。
「俺達も鍛えた。ってか、俺なんか山で毎日ドラゴンに襲われた。」
「そ、そうか。相変わらずハードな生き方してんな。まあ、俺も相当ハードなメニューこなしたけどさ。」
匙は頬を掻きながら言う。
「先月、若手悪魔が集まった時のこと覚えているか?」
あんときのか……。
「あぁ、あの会合か。それがどうした?」
あの時は腹がたったな〜。
「あれ、俺達は本気だ。……お、俺……。せ、先生になるのが夢なんだ!」
……冗談か?いや真剣だな。
「先生……レーティングゲーム学校のか?」
その問いに匙は紅潮しながらも真剣に話を進めた。ソーナ会長は冥界にレーティングゲーム専門の学校を設立しようとしており、そこでは悪魔なら階級に関係なく受け入れる自由な学校にしたいと言う。誰でもレーティングゲームが出来るように、ソーナ会長は人間界で勉強している事も聞かされた。可能性は限りなく低いが、上級悪魔になれる事を信じてソーナ会長と共に目標を立てた匙。その話を聞いて、ルフトは感心したように頷いた。
「レーティングゲーム専門の学校か……。なかなか立派じゃねぇか。がんばれよ?」
「ああ、そのためにも今度お前達を倒さなきゃいけないんだけどな。」
「あー、なるほど。ならダメだ。俺達が勝つさ!」
部長のためにも負けられねえ!
「いや、俺達だ。上にバカにされた以上、俺達は結果で見せなきゃいけない。」
俺たちは真剣な目で勝利宣言を交わた。
「ルフト、イッセー、お待たせ。あら、匙くん来ていたのね。」
「ルフトさん、お待たせしました。」
振り向くとドレスに着替えた部長達がやって来た。すげえ魅力的です!アーシア、ゼノヴィア、小猫ちゃん、黒歌さん、リリスちゃん、レイナーレ、ミッテルト、カラワーナの8人もドレスを着ていた。ただギャスパーが……。
「なんでお前までドレス姿なんだよ!」
……女物のドレス姿だった。
「だ、だって、ドレス着たかったんだもん。」
もんって……こいつ本当に男に見えねえ……。
「筋金入りだなこいつ……。」
ルフトもあきれている……そうこうしているうちにソーナ会長もドレス姿でやって来た。その後ろにはエースもいる。ちゃんと制服は来ていた。ただ着崩してだらしねえ……。しばらくすると執事がこう言ってきた。
「タンニーン様とそのご眷属の方々がいらっしゃいました。」
おっさんか!庭に出てみると、タンニーンのおっさんと同じサイズのドラゴンが十体もいた。すげえ圧巻!
「約束通り来たぞ、兵藤一誠。」
「うん!ありがとう、おっさん!」
そんな親しそうに話す俺に匙は大慌てだったが気にしない。そのまま俺たちは背中に乗る。だけどルフトだけはそのままだった。
「おいルフトなにしてんだよ?お前もこいよ!」
「いやいいよ。おれ自前で行くし。」
そう言うとルフトの体が大きく盛り上がっていく……そしてそれが止まるとそこにはタンニーンのおっさんよりもさらにでかい巨大な蒼いドラゴンがいた。久々に見たなルフトの獣型。ただ……。
「なんで制服も一緒に大きくなってんだ!?」
サイズ的にちぎれているだろう!?
「しらね。」
「いや知っとけよそこは!」
そのままルフトの背中に誰が乗るかちょっともめたが結局エースが乗って事態は収まった。ただ部長たちと会長とタンニーンのおっさんの機嫌が悪かった。部長たちはともかくなんでタンニーンまで機嫌が悪いかと思ったらあっさりとサイズを抜かれて少しふてくされていたらしい……はあー。
そのまま俺たちはパーティ会場に到着し、タンニーンのおっさんとその眷属に別れを告げる。会場の入り口が開かれると、そこはきらびやかな広間に、フロアいっぱいの大勢の悪魔に美味そうな食事の数々、天井には巨大なシャンデリアの空間だった。部長と会長の登場に誰もが注目し、感嘆の息を漏らしていた。ただ何人かは下劣な感情が乗った視線を向けていた。むかついたけど、そういう輩は部長が睨むだけで気絶していった……すげえ。
「あー、ちかれた。」
現在俺はフロアの隅でだれていた。だって部長とルフトと一緒に新しい眷族としてあいさつ回りするはめになったからな。ルフトがかなり手馴れていたな……。なんでそんな手馴れんだ?
「前世でもこういったあいさつ回りがあったからな……ただガープさんはそういうあいさつ回りをサボってずっっっっっっっっっと食ってたからな……。おかげおれとボガードさんでずっっっっっっっっっとパーティ中カバーするはめになってたんだ!!!」
……何気にルフトの前世って苦労人?
「お、お久しぶりですわね、蒼竜の男。」
ん?ルフトに話しかけてきたこの金髪美少女……どっかで見たことあるような……あ。
「焼き鳥野郎の妹か。」
俺がそういうと彼女はぷんすか怒り出した。
「レイヴェル・フェニックスです!まったく……これだから下級悪魔は頭が悪くて嫌になりますわ。」
そんなレイヴェルをルフトが落ち着けていた。
「エロス一世は頭が悪いんだ。悪かったな。で、ライザー・フェニックスは元気か?」
おいちょっと待て。俺を乏してなかったか?そんな俺を無視してレイヴェルは話し出す。
「ええ、見違えるほどになりましたわ。あなたに負ける前は才能に頼って、調子に乗っていたところもありますから、良い勉強になったでしょう。今も眷族と一緒に修業を行っておりますわ。」
「あの焼き鳥が……。」
ルフトに負けた後は成長してるって本当だったんだな……俺もがんばらなくちゃ……。
「ん?お前はここにいていいのか?お前もライザーの眷族だったはずだ。」
「それなら現在トレードを済ませて、今はお母さまの眷属と言う事になってますわ。お母さまが自分の持っていた未使用の駒と交換してくださったの。お母さまは眷属になりたい方を見つけたら、トレードしてくれるとおっしゃってくださいましたから、実質フリーの
ちなみにトレードとはレーティングゲームのルールの1つで、
「そ、それでですね……。」
するとルフトを見つめてもじもしだすレイヴェル……なんかありそうだ……。
「あ、あなた上級悪魔の昇格が決まったのでしょう……?」
「ああ。まだ駒はもらってないけどすでに候補は二人いるぜ。」
「二人?黒歌さんとあと一人は?」
「親父だ。」
「え?まじで!?」
あの人も悪魔になるのか!?
「家族と長い時を過ごしたいと言っていたからな。ちょうどいいだろう。」
「あれ?でもリリスちゃんとアリスさんは……?」
あの二人はどうなるんだ?
「リリスは祐斗の眷族になるつもりだしお袋は親父の眷族になるつもりらしい。」
「気が早いな!」
まだ悪魔にすらなってないのにもうその人に眷族になるつもりかよ!
「そ、その人たちに使う駒は……?」
「親父は
「え?だ、誰だ?」
「それは内緒だ。」
一体誰なんだ……?まじで気になる。
「だ、だったら……私をあなたの眷族にしてください!」
すると突然レイヴェルが頭を下げてお願いする。ちょっとまじかよ!?
「……理由は?」
「私はあの時の戦いを見ました……無敵と思っていたフェニックス家の力をものともせずに圧倒するあなたの力に私は憧れました……だから是非ともあなたの元で学びたいのです!」
そう言って顔を上げるレイヴェルは真剣な表情をしていたが俺には分かる……!ルフトに惚れている……!くっそなんでルフトだけいい思いを!
「おれはお前のことをろくに知らないからな……。お前の人となりを見極めさせてからにさせてもらうぜ……それでいいか?」
「……はい!」
とてもうれしそうだな〜。……風にでもあたるか……。
〜移動中〜
「はぁあ……。」
俺は一人不安になっていた。今回の修業で皆が大幅なレベルアップをした。ルフトも成長しているらしい。俺は今回の修業で結局目的の半分しか達成できなかった
「どうしよっかなー。」
「どうしようもない。お前はここで死ね!」
いきなり上から物騒なセリフを言われた!?誰だ!?上を見ると……。
「な……なんておっぱい……!」
上空にゼノヴィアと同じような青い髪の美女の悪魔が浮いていた!すごい……大きいです!(おっぱいが。)
〈な、なんで貴様がここに……!?〉
「知ってんのかドライグ!?あの美女!?」
もしもお前の彼女とかだったら泣くぞ俺!しかしドライグの発した言葉の俺の想像とは全く違っていた。
〈やつは
ま……マジで?
〜イッセーSideout〜