ハイスクールD3~悪魔の実の能力者は転生する~ 作:NCドラゴン
~ルフトside~
あの時から4年がたった。あれ以来、特に事件らしいことも起きずおれたちは毎日を過ごしていた。4年でみんな成長した。親父は残りの六式を修得し、覇気もある程度覚えた。けと、まだまだ修業の途中だ。
リリスも六式を全て修得した上に覇気も親父以上の熟練度だ。今は黒歌から教わった魔法の特訓だ。黒歌は武装色の覇気と生命帰還を修得した。更に六式の剃、月歩、嵐脚、紙絵を修得した。今は鉄塊と指銃の特訓だ。
……親父以外は揃って天才だな。僅か4年でここまで成長するとは。親父の成長ペースは並みのちょっと上だけどな。
「お兄ちゃんそろそろ時間だよ。」
「おっと……忘れそうになったぜ。」
言い忘れていたが、今日はおれの入学式だ。駒王学園に入学する事になっている。ここらへんでは有名な学園だ。何でそんな学園に入るかというと理由は2つ。1つは来年、この学校にリリスが入るからだ。どうせなら一緒の学校がいいってな。2つ目はこの学校は悪魔が経営しているからだ。しかも黒歌の妹を眷属にしているグレモリーがいるらしい。どうせならばと様子を見て教えればいいらしい。おおっと長話したな。さっさといかないと。
「んじゃ行ってきまーす。」
「気をつけてね~。」
「ちゃんと話は聞けよ~。」
「行ってらっしゃーい。」
「早く帰ってくるにゃあ。」
少年移動~
少年始業式~
少年HR~
「ようやく終わったか~。さっさと帰るか……」
何?端折りすぎだって?ならお前らは何も無い始業式の様子の知りたかったのか?そんかもん見たい奴は誰もいないだろうが。強いて言うならおれの背丈が周りの奴よりでかいんで相当目立った。今のおれの背丈は大体2メートルちょいだ。これでもまだ前世よりちっせえ。前世は21で死んだが、それでも2メートル半オーバーだったからな。後エロいこと言っている三人組がいたな。下手したらおれ以上に目立ってね?
「さてさっさと帰るか……ありゃ?道間違えた?」
いつの間にやら、ぼろ臭い校舎の前に居た。どうやら考え事していたら道を間違えたようだな。戻るか……お?あれは……?
(悪魔が2人……どっちもいい女だな。とくにあの紅髪はおれの好みだ。……よくよく考えてたら前世から女なんて1人もいなかったな……。そうだな。唐突だけどやってみるか。少なくとも印象づけれるし。)
「なぁ紅髪の美人。」
「あら何かしら?」
おれがそう言うと興味深そうな目で見てくる。反対に黒髪の方は多少戸惑っている。何でだ?まぁ今は関係ないか。
「おれと付き合わないか《ドスゥ!》ぐほ!?」
いきなり黒髪の方に腹ぶん殴られた……。何故に?
~ルフトsideout~
~リアスside~
この作品で初めて私の視点ね。でも今はそれどころではなかった。いきなり告白してきた大男。何故か朱乃がいきなり殴ったのだ。一体何故……?
「……………《はっ》リアス行きましょう!」
「え?ちょっと朱乃!一体どうしたの!?」
相当混乱しているのか人前で私のことをリアスと呼んでいる………。そして聞く様子もないのか私の手を引っ張って部室に駆け込む……。
「はぁはぁ……一体どうしたの?いきなり殴って……らしくないわよ?」
「……似ている……いやそっくりだったのよ。」
「誰に?」
「昔私達を助けてくれた人に。」
「……あなたの命の恩人で、初恋の人に?」
そう言うと朱乃は黙って頷いた。……成る程、私に告白したのがその人と重なったのね。そして今のは嫉妬……しかも八つ当たりかもしれない。それは逃げるわね。
「……でもここでウダウダ言っていても仕方ないわね。あの男があなたの命の恩人かもしれないならあの男を見ておきましょう。」
まずはとりあえず、祐斗と小猫に様子を見させておきましょう。
~リアスsideout~
~祐斗side~
僕、祐斗と小猫ちゃんは部長からの……というよりも朱乃先輩の指示でとあ る人物の尾行をしていた。名は竜成ルフト。昔朱乃先輩と母親を救った人物と関係、もしくは本人だと思われている男で相当でかい。
「本当に彼が朱乃先輩を救った人と同一人物なのだろうか?少し変わっているが、普通の人間にしか見えないし第一年が合わない……。」
「……祐斗先輩の意見も最もですが、今は監視を続けましょう。」
「そうだね……ん?何か買っているね?」
少々……いや対比で小さく見えるだけで結構大きな串焼きだな。
「あ、あれは……串焼き‘で~かい!’の裏メニュー!
いやジャンボと巨大って大体同じ意味じゃなかった?確かに相当大きいけど?
「う~……私も食べたい……!」
「なら小猫ちゃんも買えば?」
「買えるなら苦労しません!あの店の裏メニューは店長のお気に入りの人じゃないと売ってくれないんです!私なんか子供体型のせいで……ブツブツ。」
小猫ちゃん……。
「ああ!今度はソーロンでLフラをあんなに大量に……!私も買ってきます!」
そう言ってコンビニに突貫する小猫ちゃん。というよりも彼何時の間にあのステーキ串焼きを食い終えたんだ?
「………………。」
「ど、どうしたんだい?手ぶらで帰って来て?」
「………………Lフラさっきの人が全部買っていって無かった。」
なんか小猫ちゃん……ん?あれは!?何時の間にか彼の側には女性が……。だがただの女性じゃない!あの女性は悪魔だ!
「小猫ちゃ……ん?」
「あれは……嘘……?黒歌姉さま?何で?何でここに居るの!?」
良く見ると小猫ちゃんは動揺を酷く露わにしていた。黒歌姉さまって確かSS級のはぐれ悪魔じゃないか!くそっ!……分が悪すぎる……!
「小猫ちゃん!一度退こう!部長の指示を仰ごう!」
「……………………はい。」
まさかこんな所であうなんて……!これは大事になりそうだ!
~祐斗sideout~
~リアスside~
「……そう。まさかそんな大物と関係があったのね。」
今私は祐斗たちからの情報を聞いていた。まさか黒歌と親しい関係にあるとは。小猫は落ち込んでいるし、朱乃は複雑そうな顔をしている。
「けど今は別のことを優先しなければいけないわね。」
「どうしてですか部長?」
「……SS級の黒歌には適わないけどA級の危険度のはぐれ悪魔がこの街に来てるからよ。それもお兄様直々の討伐依頼よ。」
「「!!」」
その言葉に2人の顔つきが変わる。当たり前だ。A級のはぐれ悪魔ということは上級の悪魔クラスの実力者だということだ。しかもお兄様、魔王様直々の指令となると嫌でも引き締まる。
「朱乃、討伐対象の情報を。」
「はい、対象ははぐれ悪魔ティーガ。武道派で名高い悪魔です。」
その悪魔の名前を聞いた2人の顔が厳しくなる……やはり知っているみたいね。
「ティーガ……たった1人で
「何かよからぬことを企んでいるらしいから、出来るだけ早く討伐して欲しいとのことよ。……けど「大丈夫です部長。」……小猫。」
「私なら大丈夫です。黒歌お姉さまのことはまた後で確かめます。」
「そう……なら行くわ!はぐれ悪魔ティーガを討伐するわ!」
「「「はい!」」」
しかし私はこの時考えは間違っていた。それは小猫のことでもなく、朱乃のことでもない。ティーガとルフトの2人の男を。
~リアスsideout~
LフラはL○キのことでソーロンはロー○ンのことです。