ハイスクールD3~悪魔の実の能力者は転生する~   作:NCドラゴン

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エースの苗字は色々悩んだ結果、YKさんの案を採用しました。
名前はミドルネームを入れてエース・焔・ゴールドにしました。本当はエース・焔・エルドラドにしようかと思いましたが、エルドラドってキャラがワンピースにいたのでやめました。


第47話 襲来!恋の魔王少女!

~ルフトside~

 

今日はいきなり疲れた……今日ゼノヴィアが昨日のことを謝ったかと思えばいきなりコンドーム出してきて場が騒然となった。こいつ馬鹿じゃなくて大馬鹿だ。コンドームは握り潰しといてやった。

 

公開授業。もちろんおれの両親も来る。だがおれやリリスだけじゃなく、オカルト研究部員全員の授業を見て回るつもりらしい。でおれのクラスの授業は英語だ。英語なのだが……。

 

「いいですか、今渡した紙粘土で好きなものを作ってみてください。動物でもいい。人でもいい。家でもいい。自分が今思い描いたありのままの表現を形作ってください。そういう英会話もある。」

 

な ん だ こ れ は ?そんな英会話聞いたこともねえ。それどっちかと原住民みたいな言葉が殆ど通じない奴らとの会話で使いそうな手だろう。

 

「Let's try!」

 

何がLet's tryだ。英語教師だけあってやけに流喋だな。

 

「む、難しいです」

 

アーシアが既に作成してやがる。この手の出来事に対して順応が早いな。将来大物になるぞ。

 

「アーシアちゃん、ファイトよ!」

 

「アーシアちゃん、可愛いぞ!」

 

エスへお一世の両親はエスへお一世そっちのけでアーシアの方を応援していた。おい両親。

 

「ひょ、兵藤くん……。」

 

ん?エスへお一世がどうしたんだ?そう思ってそいつの方を見ると手元には精巧なアーシアがいた。すげ……。

 

「す、素晴らしい。兵藤君、君にこんな才能があったなんて。やはりこの授業は正解だった。また一人、生徒の隠された能力を私は引き出したのです。」

 

涙で目元を濡らしながら教師が言う。おい……。

 

「そ、それ、アーシアちゃんか?クソ!やっぱり、イッセーの野郎!アーシアちゃんと!」

 

「嘘よ!アーシアちゃんがそんな野獣と……。」

 

「せ、せめて偶像だけでも……5000出すぞ!」

 

「私は7000よ!」

 

「9000!」

 

「12000!」

 

授業そっちのけオークションがはじまったよ。さておれもがんばってみるか。エスへお一世がアーシアならおれは……。

 

~ルフトsideout~

 

~イッセーside~

 

「よくできてるわね。」

 

イッセーだ。あの後アーシアの像を売らずに守り抜いた俺は昼休み学校の休憩室で皆に見せていた。

 

「あらあら、流石イッセー君ですわ。アーシアちゃんの事を一番見ているだけはありますわね。」

 

「はぅぅぅ!」

 

朱乃先輩の言葉でアーシアが顔を真っ赤にさせた。可愛い!萌える!

 

「あらあら、可愛いですね。所でルフトさん。これは一体なんですか?」

 

朱乃先輩が指差した先にはルフトの作った像があった。ただしそれは人型に不格好なパーツがくっ付けられたという感じ。一体なんだ?

 

「リアスを作ろうとしたんだが……。」

 

部長なの!?

 

「これが私なの!?」

 

「あらあら、ひどいですね。」

 

「……どう見てもボコボコ粘土が張られた人形。」

 

何かルフトの弱点を知った感じだな。こいつ完璧じゃないんだな。

 

「祐斗さんあっちみたいですよ?」

 

「そうみたいだね。」

 

するとその場にリリスちゃんを伴った木場がやってくる。リリスちゃんと木場が付き合いだしたというニュースは学校中に広まり、数多の女子が絶望に落ちたな。

 

「あら、祐斗。お茶?」

 

部長が木場に訊くと木場は廊下の先を指さす。

 

「いえ、何やら魔女っ子が撮影会をしていると聞いたもので、一緒に見に行こうかなと思いまして。」

 

魔女っ子……?

 

 

 

俺達も気になったのでリリスちゃんたちと一緒に行ったら、そこでは魔法少女のコスプレをしたツインテ美少女が写真をパシャパシャとられていた。ツインテか……イリナどうしてるんだろう?すると人垣を通り抜けてきた部長が魔法少女を目にした途端、慌てふためく。ルフトも魔法少女を警戒するように睨んでいた。誰なんだ?

 

「オラオラ!天下の往来の廊下で撮影会とはいいご身分だぜ!」

 

そんなことを言いながら匙が人だかりに飛び込んでいく。その後ろにはほかの生徒会のメンバーがいた。会長とエースはいないみたいだ。

 

「ほらほら、解散解散!今日は公開授業の日なんだぜ!こんなところで騒ぎを作るな!」

 

匙の言葉に人だかりが無くなっていく。

 

「あんたもそんな格好をしないでくれ。って、もしかして親御さんですか?そうだとしても場に合う衣装ってもんがあるでしょう。困りますよ。」

 

「えー?だって、これが私の正装だもん☆」

 

だもんとか……大丈夫かこの人……?残念系の美少女だな。

 

「イッセー。こいつ悪魔だ。しかもこの実力……確実にコカビエルは超えてるだろう。」

 

まじかよ!?

 

「これはリアス先輩。ちょうど良かったです。今魔王様と先輩のお父さんをご案内していたところなんですよ。」

 

すると向こうからサーゼクス様とサーゼクス様や部長と同じ紅い髪の毛の男性が歩いてきた。あの人が部長のお父様か。

 

「何事ですかサジ?問題は簡潔に解決しなさいといつも言って……。」

 

「ソーナちゃん!みっけたー☆」

 

悪魔の魔法少女は会長を見るなりハイテンションになる。いや元からテンション高そうだけど……。

 

「ああ、セラフォルーか。キミもここへ来てたんだな。」

 

ん……この悪魔魔法少女、サーゼクス様の知り合い……どんな関係なんだ?そんな疑問を浮かべていると部長が説明してくれた。

 

「レヴィアタンさまよ」

 

は……?レヴィアタン?あの嫉妬を司る魔王?四大魔王の一人?妖艶な美女?でっかいでっかい魚?混乱気味の俺に部長はさらに続ける。

 

「あの方は現四大魔王のお1人、セラフォルー・レヴィアタンさま。そしてソーナのお姉様よ。」

 

「ええええええええええええええええええええええええええええッ!」

 

「うるさい!!!」

 

「ごへ!?」

 

俺の絶叫が廊下にこだまする。けど殴られた。だけど驚くって!こんな可愛い魔女っこなんて……。

 

「セ、セラフォルーさま、お久しぶりです……。」

 

「あら、リアスちゃん☆おひさ~☆元気にしてましたか?」

 

可愛らしい口調だが、部長はその対応からか笑顔が少しぎこちなかった。

 

「は、はい。おかげさまで。今日はソーナの授業参観に?」

 

「うん☆」

 

「そ、そうですか……ほらルフト、イッセー。御挨拶しなさい」

 

「は、はじめまして、兵藤一誠です。リアス・グレモリーさまの下僕の兵士(ポーン)をやっています!」

 

「同じくリアス・グレモリー眷族の将軍(ジェネラル)やっている竜成ルフトと言います。どうかよろしくお願いします。」

 

俺はたどたどしく、ルフトはきっちりと挨拶する。

 

「はじめまして☆私、魔王セラフォルー・レヴィアタンです☆気軽にレヴィアたんって呼んでね☆」

 

けどこの人は軽く挨拶し返す。本当に魔王なのか……?

 

「ねぇ、サーゼクスちゃん。この子がドライグくんなの?」

 

「そう、彼が赤い龍を宿す者、兵藤一誠くんだ。」

 

するとはこんどは部長のお父様に挨拶をする。

 

「あらあら、グレモリーのおじさま☆」

 

「ふむ。セラフォルー殿。これはまた奇抜な衣装ですな。いささか魔王としてはどうかと思いますが……。」

 

「あら、おじさま☆ご存じないのですか?いまこの国ではこれが流行りですのよ☆」

 

いや流行ってるのはAKIHABARAですから。

 

「ほう、そうなのですか。これは私が無知だったようだ。」

 

信じた!?けどサーゼクス様がそれを訂正する。

 

「ハハハハ、父上。信じてはなりませんよ。」

 

本当にこの人たち魔王なのか……そう思っていた俺に部長は魔王のことを説明する。

 

「言うのを忘れていた……いえ、言いたくなかったけれど、現四大魔王さま方は、どなたもこんな感じなのよ。プライベート時、軽いのよ。酷いぐらいに。」

 

……大丈夫か冥界?

 

「そろいもそろってみんなガープさんみたいな人なのか?センゴクさんみたいな人はいないのか?」

 

そう呟いたルフトに部長のお父様が反応する。

 

「君……ガープとは……?」

 

「ああ、俺の前世の恩人です。あの人に会ってなければおれは力任せに暴れ狂うただの馬鹿だったでしょうね。そう言えばあの人の名前が家名になってると聞いて驚きましたね……。」

 

ルフト……。

 

「ソーナちゃん、どうしたの?お顔が真っ赤ですよ?せっかくお姉さまである私との再会なのだから。もっと喜んでくれてもいいと思うよ?お姉さま!ソーたん!って抱き合いながら百合百合な展開でもいいと思うのよ、お姉ちゃんは!」

 

会長は苦虫を10匹ぐらい潰したような表情で返す。

 

「……お、お姉さま。ここは私の学舎であり、私はここの生徒会長を任されているのです……。いくら、身内だからとしてもお姉さまの行動は、あまりに……。そのような格好は容認できません。」

 

「そんなソーナちゃん!ソーナちゃんにそんなこと言われたら、お姉ちゃん悲しい!お姉ちゃんが魔法少女に憧れているって、ソーナちゃんは知っているじゃない!きらめくスティックで天使、堕天使をまとめて抹殺なんだから☆」

 

「お姉さま、ご自重ください。魔王のお姉さまがきらめかれたら小国が数分で滅びます。」

 

まじで?

 

「すげえな。おれそう言った広域範囲殲滅は苦手だからな。おれなら十分近くはかかる。」

 

そういうこといわなくていいから。

 

「それともまさかの三竦み展開!?ソーナちゃんお姉ちゃんとエーたんとの3Pコースがご所望なの!?駄目よ!私は彼のお嫁さんなんだから!」

 

「何を言ってるのですか!?エースはわた……「おれがどうかしたのか?」しの……!」

 

するといつの間にか会長の将軍であるエースが来ていた。そういやこいつの作った像は子供が作ったような下手さだったな。

 

「エーたん!!!」

 

「ようセラ!いきなり飛び込んであまえたがりだなお前は。」

 

するといきなりセラフォルー様はエースに抱きつく。それをエースが優しく受け止める……うらやましい!!!!!

 

「エーたんの匂いだ……クンカクンカ☆」

 

へ、変態だ……。

 

「何をしてるのですかお姉様!エースは私の……ジェ、将軍です!軽々しく触れないでください!」

 

「エーたんは私のお婿さんだよ!?」

 

「いやそれはアニメの話じゃねえか?」

 

「ガガ―ン!エーたんの……エーたんのバカ!!!」

 

そう言って走り出すセラフォルー様……。エースに抱きついたまま。あれ?

 

「な……私の将軍を返しなさーい!!!」

 

それを会長が追いかけていった。つかアニメ?

 

「彼は魔法少女☆リリカルレヴィアタンというアニメでは爆炎戦士スペードとしてヒロインの恋人でもあるしね。」

 

それでいいのか?

 

「うむ。シトリー家は平和だ。」

 

「シトリー家というより、冥界は平和そうだ。」

 

ルフトの言う通りだな。あーいう人が魔王なんだから。

 

「ははは……けどそう思うだろう、リーアたん?」

 

「お兄様、私の愛称をたん付けで呼ばないでください!」

 

リーア……それが部長の愛称なのか?

 

「いいこと聞いたな。よしおれもリーアたんと呼《ドスゥウ》ぶふう!?」

 

「やめて!」

 

「は、はい……。」

 

恐い……。

 

「ちくしょう……ちくしょう。」

 

「どうした匙?」

 

いつの間にか匙が泣いていた。どうした?

 

「ソーナ会長……本当にあの男のこと好きなんだな……ちくしょうソーナ会長とのでき婚が……。」

 

匙……お前!分かるぞその気持ち。俺も部長と付き合いたかった……!けど部長はルフトの方が好きだし……。

 

「おい匙……。」

 

「な、何だよ竜成?」

 

するとルフトが匙に話しかけてきた。

 

「でき婚って妊娠したことをきっかけに結婚すんだろ?出生率の低い悪魔じゃそれは難しいんじゃね?」

 

「あ……………………。」

 

そういや悪魔って出産率は低いんだったな。

 

「くっそーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!」

 

涙を流しながらその場を逃げる匙を黙って見てることしかできなかった。強く生きろ!

 

~同類sideout~

 

同類ってなんだ同類って!?

 

~匙とお前~

 

いやあああああああ!??


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