ハイスクールD3~悪魔の実の能力者は転生する~   作:NCドラゴン

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第29話 ルフト勝利のパーティー

~Noside~

 

特別観客室……ここで二人の悪魔が今回の事を言っていた。

 

「フェニックス卿。今回の婚約、このような形になってしまい、大変申し訳ない。無礼承知で悪いのだが、今回の件は……」

 

「みなまで言わないでください。グレモリー卿。純血の悪魔同士、いい縁談だったんだが、どうやらお互い欲が強すぎたようだ。私のところにもあなたのところにもすでに純血種の孫がいる。それでもなお、欲したのは悪魔ゆえの強欲か。それとも先の戦争で地獄を見たからか。」

 

フェニックス卿と呼ばれた男の言葉をグレモリー卿が否定する。

 

「……いえ、私もあの子に自分の欲を重ねすぎたのです。」

 

「グレモリー嬢の将軍(ジェネラル)……確か竜成ルフトくんと言ったかな。彼に礼を言いたかったな。息子に足りなかったのは敗北だ。アレは一族の才能をあまりに多く過信しすぎだ。これは息子にとってのいい勉強になっただろう。フェニックスは絶対ではない。これを学べただけでも今回の婚約は十分でしたよ。グレモリー卿。」

 

「フェニックス卿……。」

 

「あなたの娘さんはいい下僕を持った。赤い龍王を宿す者はもちろん、魔王級と呼ばれる将軍眷族……少々手段は荒いが、結果的には息子に色々教えてくれた上に成長への目標となってくれた。そうだな……娘の婿にきてくれないものかね?」

 

「フェニックス卿……残念だが、彼はグレモリー家に婿に来てもらうよ。リアスも彼の事は気に入ってるみたいですしね。」

 

「その時は、その時です。ほっほっほ。」

 

~Nosideout~

 

~ルフトside~

 

「みんな!?コップは持ったわね!?それじゃあかんぱーい!!!」

 

「「「「「「「「かんぱーい!!!!!!!」」」」」」」」

 

ライザー戦の翌日の夜、おれたちはレーティングゲーム初勝利の祝いに宴をおこなった。ちなみに今日の学校は特別に休みにしてもらった。学校が悪魔側だから簡単にできるらしい……。ちなみレーティングゲームの後、二回ぶんなぐられた。理由は能力を教えなかったことと、勝手にひとりでライザーを倒したこと……痛い。

 

「うまい!マジうまい!」

 

「うまいだろ?アリスの手料理は世界で一番最高だ!」

 

……親父とエロス一世が絡んでいるな。あの二人、いつの間にあそこまで仲良くなったんだ?……まぁ似たもの同士だしな。仲良くなるのも時間の問題だったか……。

 

「あら真一ったら~そこまで言わなくても……。」

 

「本当のことだよアリス!」

 

「真一……。」

 

「アリス……。」

 

「どちくしょう!うっらやましいんじゃ!」

 

「アリスには手をださせないぞ!」

 

「頑張れ真一~。」

 

エロス一世が襲ってるが……仲いいよな?まぁいい肴にはなるだろうな。

 

「べぼ!ばぼ!ぐぼ!」

 

……一方的だな。そういや今回の戦いでギフトとやらの力を身につけたらしい。これにより。パワーアップした分を譲渡できるらしい。……すげえ力だな。どんなものでも上げれるから痛覚を上げて相手に譲渡してダメージを増すなんて真似もできる。サポートだけじゃねえなこの能力は。

 

「ルフト。」

 

「ん?」

 

親父とエロス一世の喧嘩(一方的)を楽しんでるとリアスが話しかけてきた。

 

「どうしたリアス?」

 

「ありがとうね。」

 

「突然どうした?」

 

「もしあなたが私たちに稽古をつけてくれなければ……今日の戦いで私たちは負けていた。」

 

「……それはそうだろうな。ライザーの野郎は、おれがお前らに稽古つける前よりは強かったしな。」

 

最後のあの攻撃、一瞬とはいえ拮抗してみせたんだ。いずれ強くなっておれの前にくるだろう……その時が楽しみだな。

 

「今の私がライザーと戦えばどうなると思う?」

 

「……おれがぼこぼこにする前なら、超楽勝。ぼこぼこにした後のあいつなら、不死の特性と相まって苦戦させられただろうな。」

 

「そう……ルフト、私はもっと強くなるわ。」

 

「ほう……?」

 

「今の私はあなたにおんぶだっこしてるようなもの……いずれあなたの主に相応しい実力を身に着けて見せるわ。」

 

おれの主に相応しい実力か……。

 

「並大抵のことじゃねえぞ?」

 

「分かってるわよ……だから……その///」

 

「?」

 

突然顔を赤らめ言葉がしどろももどろになる。どうしたんだおい?

 

「私があなたの主に相応しい実力になった時……私からあなたに告白をするわ。」

 

「……ディハハハハ!分かった!その時を楽しみに待つよ!」

 

「……じゃあこれは……予約ね。」

 

「……ん!?」

 

「「「「「あーーーーーーーーーー!??!?!?!?!?」」」」」

 

な……!?おれの一瞬の隙をついて……唇にキスだと!?……これはおれの主に相応しい実力になる日も、そう遠くないな。

 

「ふふ……私のファーストキス……日本人の女の子は初めては大切にするのだったわね?」

 

「リアスちゃんリアスちゃん!わたしのことはお義母さんって呼んで!」

 

「お、お、僕のことはお義父上と呼んで!」

 

「リアスお義姉ちゃんだね!」

 

「あらら……リアスったら!《ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!》」

 

「……朱乃先輩が怖いです。」

 

「あはははは……。」

 

「くっそーーーーーー!!!やはり俺のハーレムの最大の敵はお前か!!!」

 

「はうぅ!大胆です部長さん!」

 

「いいわね……わたしもいづれイッ……アザゼルさまとあんなこと……。」

 

「お姉さま本音もれてますわ。」

 

「レイナーレさまも正直になればいいのに……。」

 

「あなたたちねえ!」

 

「「「「「「ワハハハハハ!!!!」」」」」」

 

……今思い出したけど、前世含めて初めてのファーストキスだな……。全く……

 

「本当にいい女だなリアスはよう……。」

 

~ルフトsideout~


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