ハイスクールD3~悪魔の実の能力者は転生する~   作:NCドラゴン

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久しぶりの投稿です!
これから忙しくなるので毎週更新が難しくなります。
堕天使は悩みましたが結局生かすことにしました。多分これからの展開次第では半オリキャラになるかも……


第18話 堕天使捕獲前編

~ルフトSide~

 

ルフトだ。なんか久々だなおれ視点。夜おれたちは堕天使の根城である廃協会にきていた。と言っても今ここにいるのはおれ、エロス一世、祐斗、小猫の4人だ。リアスと朱乃は裏口にいる堕天使の捕獲。リリスはアーシアと一緒に留守番だ。リリスは最後までぶーたれてたが。

ちなみ堕天使を捕獲する理由は神の子を見張る者(グリゴリ)から捕獲依頼があったからだ。理由は処刑するのは簡単だが罰を与えるためだ。まぁ同意見だな。所詮死なんて本人からしたら一瞬の痛みだ。そうやって罰を与えた方がいい。ちなみに報酬は……エロス一世が喜びそうだな。

 

「教会の中に1人、地下に大量の人間と堕天使の気配……。」

 

「すごいね小猫ちゃん。僕はまだそこまで分からないよ。見聞色の覇気は不得手だから……。」

 

不得手というより武装色の覇気に比重を趣すぎなんだよ。むしろこいつは見聞色の覇気を得意としてるっぽいから普通に特訓すりゃ結構上いくと思うんだが……。

 

「俺には気配とかさっぱり分からねえ……。」

 

「いずれお前も使えるようになるよ。」

 

「え本当か!?」

 

「ああ。」

 

「よっしゃ!頑張っていくか!」

 

そう言って意気揚々と入ろうとするエロス一世。調子の良い奴だ。多分目覚めるようになるのに100年ぐらいかかるってのは黙っておくか。

 

「そういえば相手は一人だな……よしお前一人で相手をしろ。」

 

「い、いきなり俺!?何で!?」

 

「まずは己の力になれろ。プロモーションの説明は聞いたな?」

 

「あ、ああ……兵士(ポーン)(キング)の許可を得る事で、騎士(ナイト)戦車(ルーク)僧侶(ビショップ)女王(クイーン)になる事が出来るって奴?俺は悪魔成り立てだから女王には体は耐えきれないらしいな。」

 

「なら行け。実力的には油断せず、根気強く戦えば勝てるだろう。」

 

(相手が油断してたらなの話だがな。)

 

エロス一世を押して聖堂の扉を開けるよう促す。扉を開けた先には……。

 

「ご対面!再会だねぇ!感動的だねぇ!」

 

頭に包帯を巻いているいかにも人間失格系の灰色髪のガキがいた。

 

「あ、あいつは……!」

 

「知ってんのかエロス一世?」

 

「あいつは、「ま、俺としては二度と会う悪魔はいないってことになってんだけどさ!ほら、俺、メチャクチャ強いんで悪魔何て初見で首チョンパな訳ですよ!一度会ったらその場で解体!死体にキスしてグッドバイ!それが俺が生きる道でした!でもそこの巨人が邪魔してくれたお陰で俺のスタンスがハチャメチャ街道まっしぐら、駄目だよねぇぇ……。俺の人生設計邪魔しちゃ駄目!だからさ!ムカつくわけで、死ねと思うわけよ!つーか死ねよ!このクズ悪魔どもがぁぁぁぁぁ!」……お得意様殺した奴だ。」

 

「なるほど、あきらかにいかれてやがるな。しかもさっきからおれにバンバン殺気を向けているな。」

 

つたない殺気だな。しょぼすぎるぜ。

 

「いいかエロス一世……。奴は油断しているがそれでもお前の勝率は低い。普通に闘ったら負ける。」

 

「それってどうしたら……。」

 

「まず……………だ?分かったか?」

 

「わ、分かった。じゃあ行くぞ!神器(セイグリット・ギア)!」

 

エロス一世は自分の神器を発動を発動させる。龍の手(トゥワイス・クリティカル)。使うと身体能力が二倍になるとくにめずらしくもない神器だ。だがそれで兵士8個消費したのは可笑しいな。おそらくあいつの神器は……。

 

「てめぇ神器持ちかよ!そんな設定聞いてないつーの!でも神器自体は龍の手、珍しくともなんともないね!」

 

「ぐっ!?」

 

「さっさとてめえを殺して、そこの巨人に借り返さしてもらうわ!」

 

そう言って突進してくる男……。やはり状況があまり見えてないな。

 

「プロモーション、騎士!」

 

「プロモーション!?てめえ兵士か!?」

 

「騎士の特性、それは桁違いのスピードだ!」

 

そしてエロス一世はクズ神父の周りを回るように移動する。ほぉ……それなりに速い……。今なら100メートルを10秒で走れそうだ。

 

「チョロチョロ走り回りやがって!うざったらしいんだよぉぉぉぉぉ!!」

 

クズ神父は案の定、拳銃をバンバン撃ちまくっている。しっかり狙っているならともかく、怒りと痛みで雑になっているならエロス一世でも簡単に躱せる。

 

「ちっ!これならどうなんですか!?」

 

クズ神父は懐から更に拳銃をもう一丁取出し、エロス一世に向ける。……今だ!

 

「うらっ!」

 

「なっ!?」

 

「プロモーション、戦車!」

 

両腕を前に突き出した隙を狙ってエロス一世はその両腕を掴んだ。戦車になってパワーもアップしてるんだ。あいつの腕ぐらい簡単に掴める。

 

「ぬぉぉぉ……いてえんだよ!」

 

「戦車の特性……それは有り得ない防御力と、」

 

そのままエロス一世は頭を後ろにそらして……

 

「馬鹿げた攻撃力だ!!」

《メキョ》

 

「メギャ!?」

 

クズ神父の顔面に頭突きする。クズ神父はそのまま吹き飛び壁に激突する。

 

「よっしゃあ!初勝利!」

 

初めての勝利にエロス一世は歓喜する。今まで一回も勝っていないからな……。

 

「……思ったよりもスムーズにいったな……。」

 

「竜成……。」

 

「だがエロス一世、お前が勝てた理由は相手が傷を負っていたこと、相手がお前を舐めていたこと、相手が怒りに飲み込まれていたこと。それを忘れるな。」

 

「お、おう!」

 

浮かれていたエロス一世をおれが嗜める。そうだ……。こいつはまだそんなに強くない。ここでうかれるのは危険すぎる。速く行くか。

 

「おいエロス一世。ぼさっとしてないでさっさと行くぞ。」

 

「えっ!?あっ!おいてかないで!」

 

……いつまでぼっとしてんだ?

 

~ルフトSideOut~


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