ハイスクールD3~悪魔の実の能力者は転生する~   作:NCドラゴン

2 / 117
少し放っておけば、何故かお気に入り登録者が40人超えていた。小心者の筆者はすごくドキドキしています。


第1話 ルフト修業し撃墜する。

~ルフトside~

 

「せい!やぁ!はぁああ!」

 

やぁ画面の前の皆、ストゥル・ルフト改めて竜成(たつなり)ルフト、 7歳だ。

ドフラミンゴに殺されたおれは何の因果かこの世界に転生した。最初の数年間は執着心との戦いだったぜ……。この国はおれの居た世界よりかは平和だ。だが別の場所では国同士で戦争を行っているらしい。この点で言えばおれの居た世界の方が良いのかもしれない。おれの居た世界では国同士の戦争何て滅多になかったからな。まぁ国同士が離れているからなのかもしれないが。因みにおれの両親は別々の国の出身らしい。父親の名前は竜成真一(しんいち)ニホンジンで母親の名前は竜成アリス、アメリカ人らしい。

そうそう実は妹が生まれたんだ。名前はリリス。おれの1つ年下だ。あまりろくに話してないがな。

 

「鉄塊!紙絵!剃!月歩!嵐脚!指銃!」

 

因みにおれはさっきから修行の真っ最中だ。何で修行してるかって?前の世界からの習慣……だけじゃない。

 

(生まれた時に親父が言っていた‘悪魔’と言う言葉……この世界では‘悪魔’というのは存在しないとされている。だが親父は確信を持って‘悪魔’と言った……必ず何かはある……筈だ!ついでに言えば親父もこの世界の人間の中じゃわりと強そうだったな。)

 

悪魔と言えば何故かおれの悪魔の実の能力は失っては居なかった。オマケにカナヅチでもなかった。何でかは知らない。とりあえずラッキーと思っとくことにした。

 

「嵐脚!嵐腕!斬脚!斬腕!……ふぅ……応用技からの連続技も大分ましになってきたな。」

 

久々に修行を再開した時は、六式をまともに使えなかった。恐らくは前の身体の感覚に引っ張られたからだと思う。だからまずは身体の感覚にならすのに一年。それから六式をマトモに使えるようになるのに、半年。六式の応用やそれ以外の技を扱えるようになるのに、さらに一年。約二年半もの時間をかけた。

今じゃ六王銃や生命帰還も普通に扱えるようになった。前世に比べると我ながら凄まじい修得スピードだな。

 

「そろそろ帰るか……。」

 

今おれは街外れの山にいる。この国じゃ子供が武術の修行をするのは奇異の目で見られることが多い。だからおれはこうやってこっそりと修行を行っている。そのせいか人なつっこい妹と違い俺には友達が居ない。親はおれが虐めを受けて居るんじゃないかと思っている。

……まぁ虐めを受ける事もあったが、多少しばいたらすぐにやんだ。

 

「修行もそろそろ次の段階に進むか……。覇気も鍛え直しだしな。」

 

覇気も使えないこともないが、他の技と

同様でこれもうまく扱えなかった。

……まぁ修行してれば何とかなるだろう。

 

「久々に使ってみるか……ふん!」

 

見聞色の覇気で周りを探ると人の多さがよく分かる。前に比べると範囲は狭いが、今の状態でもこの位置ならおれの家まで分かる……ん?

 

(何だ……?おれの家に20人以上はいる……?親戚?いや今まで親戚が家に来たことは一度もない……今更はおかしい……それに人数も多すぎる……くっ!)

 

嫌な予感がしたおれは剃を使い、道を急ぐ。……何もないといいが!

 

~ルフトsideout~

 

~真一side~

 

「くっ……!」

 

「真一!」

「パパ!」

 

「いい加減あきらめろ。みっともないぞ。」

 

「生憎、みっともなくても生きたいんでね。」

 

「そうか。だが悪魔と契約した存在何ぞ生きる価値もない。」

 

「噂通り過激だな。はぐれ悪魔祓い集団、‘クロス’」

 

悪魔と契約したのは7年前の話だと言うのに殺しにくるとは……その執念は凄ま

じいものだ。はぐれ悪魔祓い集団‘クロス’……奴らの特徴は過激な

はぐれ悪魔祓いで構成されていることと十字架を模した剣で戦う一団だ。奴らは悪魔に関わった奴らを全て問答無用で殺す。あまりにも過激で教会から追い出された連中だ。

 

「教会の連中が生ぬるいだけだ。我々は神の為に戦っている。」

 

しかもこの状態になっても神への信仰は失って居ない……。だから堕天使とは手を組まず、己の力だけでことをなす。故に行動をさとられにくい。

 

「しっ……!」

 

「しまっ……!」

 

《ぎぃぃぃん!》

 

奴に一瞬の隙をつかられた俺の刀は大きく弾き飛ばされ、その刀はアリスとリリスのほうに……!

 

「お前ら!!」

 

「!きゃあああ!?」

 

慌て向かおうとするが目の前の男は通そうとしてくれなかった。くそっ……アリス!そうしている間にも刀はアリス達のほうに向かいーー

 

「鉄塊!」

《ギャキィィィン!》

 

ーー何時の間にか居た愛する息子であるルフトが刀身を持って立っていた。あれを止めたのか?今の一瞬で!?っというか手から血が出てるよルフト!

 

「この家のガキか……どうやってここにこれた?ここには俺の仲間が居た筈だが……?」

 

「あの雑魚のことか?全員潰したが?」

 

「何だと!?」

 

馬鹿なルフトが戦える訳がない。ルフトはまだ、子供だ。それに雑魚だって?あいつら一人一人がかなりの手練れだと言うのに……!?

 

「安心しな。殺しちゃいねえ。まぁ全員重傷だが。」

 

ということはその手の血は返り血なのか!?まだ7歳であるルフトがそこまでするなんて……!

 

「そうか。ならば死ね。」

 

男は言い終えた瞬間、ルフトの前に移動し剣を構えーー

 

「獣厳。」

《ドゴォン!》

「ごはぁ!?」

 

ルフトにクロスカウンターで顎を撃ち抜かれ沈んだ。……S級の危険度を誇るというのにというのに……一蹴。ルフト……お前は一体……!

 

~真一sideout~




オリジナル技

嵐腕(らんわん) 腕を振るって放つ、嵐脚の腕バージョン。

斬脚(ざんきゃく) 脚で相手を切り裂く技。嵐脚よりリーチは短いもの の威力は数段増している。

斬腕(ざんわん) 腕で相手を切り裂く技。斬脚の腕バージョン。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。