ハイスクールD3~悪魔の実の能力者は転生する~ 作:NCドラゴン
~イッセ―side~
あの後、気絶から回復したアーシアの情報と朱乃先輩の持ってきた情報を照らし合わせた結果、あの堕天使達の行動は完全に独断だと分かり、俺たちグレモリー眷属は教会に攻めいることになった。なったのだが、悪魔は夜の方が力が出るのでもう明け方近くになっているので攻めいるのは夜になった。せっかくなのでその間、俺たちでアーシアに街を案内することになった。
「ということでやってきましたハンバーガーショップ。」
「……イッセーくん……誰に向かって言ってるんだ?」
「気にしないでくれ。」
画面の向こうの読者と言っておこう。
「ハンバーガーですか……私、食べたこともありません。」
「ハンバーガーはな、注意しないと逆にこっちが食べられてしまう恐ろしい食べ物でな……。」
「何嘘を教えてんだルフト!?大体ハンバーガが人を食うなんて聞いたこともねえ!」
「これみて見ろよ。油断してると明らかにくわれそうだろう?」
「それ遊☆技☆王のアングリー・ハンバーガーだ!」
少々疲れたけどとりあえず俺たちはハンバーガーショップに入る。アーシアは注文の仕方や種類が分からず、代わりに俺たちが注文することになったんだが……。竜成は……。
「そうだな……じゃあ俺は一番でかいビックマック、50個。」
「竜成、それはいくらなんでも多すぎない?」
「………私はビックマック60個。」
「小猫ちゃんも多い!」
「あ……やっぱ俺のビックマック70個にするわ。」
「張り合うな!つーか食いすぎ!」
「………ごめんなさい……私のビックマックは80個で。」
「いや、ビックマックは90個で。」
「……ビックマック100個。」
「ビックマック120個。」
「……ビックマック150個。」
「ビックマック190個。」
「……ビックマック240個。」
張り合いすぎで注文する数が沢山になりすぎている。在庫足りるの……!?
「二人とも張り合わないの!」
流石に見兼ねたのか部長が二人を止める。
「「……ちっ!」」
「も、申し訳ございませんが、当店で今出せれるビックマックの数は107個ですので……。」
【バチチチチ】
あれ……?何でだろう?2人の目から雷が出てるよ?雷は朱乃先輩の力じゃなかったの?
「仕方ない……。“おれ”がビックマック54個だ。」
やけに“おれ”を強調するね。
「……“私”が54個です。」
【バチチチチ】
再び雷をほとばしらせる2人。
「歳上に対する礼儀はないのか?」
「……ルフトさんこそ、レディファーストっていう言葉を知っていますか。」
「だから二人とも張り合わないの!」
結局ビックマックは2人で平等に分け合って、余った一個は俺が食いました。(食っている間2人の視線がめっちゃ怖かった。)アーシアは食べ方がろくに分からなかったので教えました。さすがに手を洗うのに聖水を使おうとするのは意外だった!
因みに俺たちが注文したメニューは、
俺:ビックマックセット。
部長:ダブルチーズバーガー、ポテト、マックシェイク。
朱乃先輩:フィッシュフィレオセット。
小猫ちゃん:ビックマック×53、ポテト×50、オレンジジュース×30、メロンサイダー―×10。
木場:チキンフィレオセット。
リリスちゃん:チキンフィレオセット。
アーシア:ハンバーガーセット。
竜成:ビックマック×53、ポテト×50、オレンジジュース×20、コーラ×20。
こうして並べて見ると明らかに小猫ちゃんと竜成の量が可笑しい。それでも2人は俺たちと大体同じぐらいの時間に食べおわった。……見たところ普通に食っていた筈なのに何時の間に……。ちなみに二人は大食いというキャラで被ってるためにしょっちゅう張り合っているそうだ。しかもそのせいでここの近辺のバイキング式の店やチャレンジメニューの店を何店か閉店させたらしい……恐ろしい!
「今度はゲーセンだ。」
「…………。」
今度は木場は何も突っ込んでくれなかった。無駄だと悟ったのか、それとも気付いたのか知らないが……。
「よっしゃ!おれの1位だ!」
「くっ……またルフトに負けた……!」
「私も負けましたわ……。」
「いいじゃないですか?二人とも2位3位じゃないですか……私は最下位ですよ?」
いつの間にかゲームをしている皆様……。つーか竜成、よく体に座席が納まったな……。
「って縮んでる!?」
元々2メートル以上あったルフトの体は、今は180センチぐらいまで縮んでいた。何をした!?
「何で!?」
「座席が小さくて、不便だからな。生命帰還で体絞った。」
「……生命帰還?」
「生命帰還ってのは体を自由に操る術だ。こいつを使えば体躯を縮めるのは容易だ。」
「便利そうだな。」
「実際超役に立つしな。」
「ていうか体が縮んだことに関しては誰も不思議がらないのか?」
何人かクラスメイトがちらほら見えるぞ。ついでに血涙流している松田も元浜もいる。気分がいいな!
「魔法だよ。」
「使えたのかよ?」
「使えちゃわりいのかよ?それより、エロス一世。次はお前がしねえか?」
そう言って竜成は対戦席を指差す。
「いいだろう……。俺はレーシングゲームが一番得意だ……。吠え面かかせてやるよ……!」
「粋がるなよ、エロス……!」
「エロスは関係ないだろう!?」
〜五分後〜
「バカな……俺がエロス一世に負けただと!?」
「そりゃこちとらゲーム大会で優勝したこともあるしな。」
「くっ……。エロス一世に負けたショックがこんなにでかいとは……。エロス一世に負けたショックがこんなにでかいとは……。エロ……」
「何度言うつもりなんだよ!?失礼だよ!人を何だと思ってるんだ!?」
「異常性欲者。」
「煩悩○S。」
「エロい子。」
「……エロス。」
「変態ですね。」
「イッセーさん……すみません。」
「あはは兵藤君。カバーできないや。」
「みんなしてひどい!」
「「「ワハハハハ!」」」
笑うな外野!
「さて他にも遊び倒そうぜ。」
「そうしましょう!」
結局この日は夜まで遊び倒すことになった。アーシアの笑顔がすごく可愛かったな。
~イッセーSideOut~