ハイスクールD3~悪魔の実の能力者は転生する~ 作:NCドラゴン
~ルフトside~
ルフトだ。新しく眷属入りしたエロス一世に説明を終えた後はやけにハイテンションになったエロス一世を沈めてその場はお開きになった。そしてエロス一世を修行よりも先に悪魔の仕事をすることになった。ついでに修行も兼ねさせるためあいつのチャリのタイヤをパンクさせておいた。ひぃこらひぃこら言ってたな。それに契約取る時も面白かったな……。魔力足りなくて転移すらできないとは……思わず腹抱えて手をバンバンついて笑ったもんだ。←このときのせいでテーブルぶっこわして修理させられた。
そしてそのエロス一世は今、リアスに説教を受けている。
「いい?二度と教会に近づいちゃだめよ。」
「……はい。」
なんでも教会までシスターを送り届けたらしい。よく無事だったな。
教会は例え悪魔の領地の中にあっても不可侵領域だから入ったら問答無用らしい。しかしそれを差し引いてもおかしいな……あそこはもうとっくに廃教会になっているはずだ……?一体?
しかしリアスの説教はセンゴク元帥を思い出しちまうな……あの人たち今はどうしてるだろう?もう10年以上はたっちまったからな。おそらく元帥も変わってるだろう。だれだろうな?恐らくクザンさんかサカズキさんのどっちかだとおもうが……?
「お説教は終わりましたか?」
長考している内にいつ間にか説教が終わったらしい。
「ええ、ところでどうしたの朱乃?」
リアスの質問に対して、朱乃は簡潔に答える。
「大公からはぐれ悪魔の討伐以来が来ましたわ。」
はぐれ悪魔か……。さてどんなのだ?
~ルフトsideout~
~イッセ―side~
ようやく普通に名前が表示されたイッセ―だ!あの後オカルト研究部メンバーで町外れにある廃工場までやってきた。しかし今俺は非常にムカついている……なぜなら。
「やっぱり暗いですね……祐斗さんは見えるんですか?」
「一応見えてるよ。」
「やっぱりすごいですね!私もいつか悪魔になって……ゴニョゴニョ。」
「?何か言った?」
「はっ!?なんでもないです!」
「ルフトさん!少し怖いので手をつないでもいいですか?」
「ああ別に構わんぞ?」
「やったー!」
(何故かしら……この二人が一緒にいると少しイライラするのは?)
女を侍らせている男共がいるからだ!くっそ……イケメンまじ死ね!
「血の匂い……。」
「ああ、1人2人じゃねーなこの濃さは。」
そう言うとみんなの顔が引き締まっていく……さっきとえらい違いだ。
「イッセー。今回あなたは見学しておきなさい。ルフトとリリスはイッセーの護衛をお願いね。」
「へいへい。」
「は~い。」
美少女と一緒にいられるのはいいけど……守られるってなんか男として複雑。
「イッセー、これからあなたに戦闘と言うものを見せてあげるわ。それを参考にしなさい。それと一緒に下僕の特性をあなたたちに教えてあげるわ。」
「下僕の……特性ですか?」
「チェスみてえなもんだ。」
「そうね。原理はチェスと一緒よ。」
チェスか……全然分からないな。
「それでね。より優秀な下僕ほどそれは主人のステータスに反映されるものなのよ。」
「へぇ、そうなんですか。」
「まぁ、私は成熟した悪魔じゃないから、公式の大会には出場出来ないわ。 ゲームをするのに色々な条件をまだ満たしていないからゲームをすることは出来ないわ。そしてそれは当分の間、私達の下僕達がゲームをする事もないってことよ。」
はぁ~。そんな大会もあるんだ。あれ……?
「そう言えば部長。俺の駒は一体なんですか?」
「イッセーの駒は……どうやら来たみたいね。」
部長の見た方向には……
「匂う、匂うぞ?不味そうな匂いがするが、今まで一番美味そうな匂いもする ぞ。多分美味いだろうな。」
現れたのは、上半身は裸の女で巨乳美女うひゃー!、だが 下半身は馬っぽい足に尻尾は蛇……化け物だ。……滅茶苦茶勿体ねえ!
「はぐれ悪魔バイサーね!主の元から逃げ出し、己の欲望に身をまかせ、暴れまわるのは万死に値するわ!だからここで、あなたをこの世から消滅させてあげるわ!」
部長の言葉を聞いたはぐれ悪魔は怒りで顔を染め、吠えた。こええ……。
「小賢しぃぃぃぃ!小娘ごときが!その赤い髪のようにその体を血に染めてくれるわ!!!」
「雑魚程、しゃれの聞いたセリフを吐くものね。祐斗。」
部長の言葉を受けた木場が前に出る。
「祐斗の役割は“騎士”。特性はスピード。そして最大の武器は剣。」
「じゃあ……剃。」
《ズバァバァン!》
「ぎゃ、ぎゃあああああ!?!?!?」
え……?なんだ!?木場がいつの間にかあいつの後ろに立っていたかと思ったら次の瞬間にはあいつの腕が細切れになってた!?……め、めちゃくちゃはええ……!
「…………。」
するといつの間にか小猫ちゃんがはぐれ悪魔の足元に近づいていた。危ない!
「次は小猫、あの娘の役割は“戦車”。特性は……」
「小虫めえぇぇぇ!」
部長が言い切る前にバイサーが足元に近づいてきた小猫ちゃんを踏もうとする。ああ……!
「鉄塊。」
《ゴォォォォン!!!》
「ぐがあ!?……か、硬い!?」
ま、まともに踏みつけられたのに小猫ちゃん自身はびくともしていない……。つーか何今の音?明らかに人を踏んづけた音じゃないよ!?
「“戦車”の特性はシンプル。ばかげた力と、屈強なまでの防御力。あの程度ではびくともしないわ。」
「…………潰れろ。」
一瞬ではぐれ悪魔の体までジャンプしたかと思ったら、次の瞬間には両手を組んで振り下ろしていた小猫ちゃんが見えた……あれはぐれ悪魔は?
「ご……ぐあがが……。」
地面にその体を4分の3以上も埋め込んでいた……どんな腕力?
「最後に朱乃ね。」
「はい、部長。あらあらどうしようかしら?」
ニコニコ笑いながら姫島先輩はいまだ埋もれたままのはぐれ悪魔に近づいていく。何をするつもりなんだ?
「朱乃は“女王”。“兵士”、“騎士”、“僧侶”、“戦車”、その全ての力を兼ね備えた無敵の副部長よ。」
「ぐぅぅぅぅ……。」
姫島先輩を睨むはぐれ悪魔。だけどさっきまでに比べて声に力が籠もっていないな。
「あらあら、まだ元気みたいですわね?それならこれはどうでしょう?」
そう言うと手から雷がはぐれ悪魔目がけてうつ。雷かよ!?
「あらあら、まだ元気そうですわね?まだまだいけますわね!」
そう言うと姫島先輩が再びはぐれ悪魔目がけて雷を放つ。帯電しているのまだうつの?
「ぐあああ!」
「朱乃は魔力を使った攻撃が得意なの。そして彼女は究極のSなの。」
姫島先輩はうっとりとした顔でバイサーに雷を打ち続ける。Sって…………こ、怖い
「普段はあんなに優しいけれど、一旦戦闘となれば相手が敗北を認めても自分の興奮が収まるまで決して手を止めないわ。」
「うふふふふふ、どこまで私の雷に耐えられるかしらね?ねぇ化け物さん?まだ死んでは駄目よ!とどめは私の主なのですから!オホホホホッ!」
……いつまでいたぶるつもりですか?
「そして彼女は元は堕天使と人間のハーフ。その気になれば光も使えるわ。」
「ええ!?堕天使って……大丈夫なんですか?」
俺堕天使に殺されたのだけど……。
「大丈夫よ。なんなら今度甘えてみなさい。きっと可愛がってもらえるわ。」
それは魅力的ですけど……!
「オホホホホッ!オーホッホッホッホッ!」
「……無理です!」
恐すぎる!
「……《ニヤリ》。」
ん?今なんか笑ったような……すると次の瞬間、部長の背後の地面から蛇が飛び出してきた!まさかこれを狙って……!?
「部長!」
俺は叫ぶがそのまま蛇は部長に噛みつ―――
「ふん。」
《バシュン!!!》
「……へ?」
な、なんだ!?部長が後ろを振り向きもせず、手を後ろに向けたかと思ったらそこからなんか黒い奴が出て蛇を消し飛ばした!?
「あらあら部長を狙うとは……これは少しきつめのお仕置きが必要ですね。」
すると姫島先輩がまた雷を放つ。今度はさっきより小っさいけど真っ黒い雷!?
「ぐおがぁぁぁぁ!?!?!」
すげぇ……さっきより小さかったのに一瞬で体の下半身が地面ごと消し飛んだ……。あの黒いのは一体何なんだ?
「そこまでよ朱乃。とどめは私がさすわ。」
「……分かりましたわ。」
少し不満げにしていたが渋々はぐれ悪魔から離れる。
「何か言い残すことは無いかしら?」
「こ…………ろ…………せ。」
「そう……じゃあ消し飛びなさい!」
そういって部長はさっき蛇を消し飛ばしたのと同じものを飛ばしてはぐれ悪魔を消し飛ばした。一体何なんだ……?
「リアスは全てを消し飛ばす滅びの魔力を持っている。確か紅髪の
「紅髪の
なんて物騒なあだ名だ。あれ?そう言えば……。
「部長!俺と竜成の駒はなんなんですか?」
「イッセーは
…………
~イッセーsideout~