ハイスクールD3~悪魔の実の能力者は転生する~   作:NCドラゴン

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久々の戦闘。しかし短い。


旧校舎のディアボロス
第13話 エロス助ける


~ルフトside~

 

ルフトだ。あれから約一年、修行に明け暮れたオカルト研究部のメンバーは目まぐるしいほどの成長を遂げた。

全員覇気のコントロールをマスターしやがった。リアスはコントロールするのに7か月、朱乃はコントロールするのに約5ヶ月。祐斗は約4ヶ月。小猫なんかは約3ヶ月で習得しやがった。

悪魔化して分かったが、恐らく悪魔化すると覇気をコントロールするのにかける時間は約10分の1なんだろう。つまりあいつらで言うとリアスは7年、朱乃は5年、祐斗は4年、小猫は3年だな。それでも通常は10年以上かかる覇気の扱いでこれか……リアスの場合は3色だから時間はかかったが……それでもそろいもそろって才能の塊だな。六式もさらにいくらか習得した。

全員剃、月歩、紙絵、を習得した上、祐斗は嵐脚、小猫は指銃を習得した。

無論、成長したのはオカルト研究部だけではない。親父も覇気の扱いをマスターした上に、六式も応用技を身に着けた。

リリスも魔法の扱いがかなり上手くなったらしい。さらに最近なんか習得しようとしてやがる。しょっちゅう魔力球に覇気を纏わせて撃っているところは見ているが……。まさかおれのアレ(……)と同じようなことをしようとしているのか?だとしたら相当面白そうだな。

黒歌も六式を全て習得したうえに応用はおろか六王銃すら習得しかけている。……すげえな。

ちなみにおれもすこしだが強化した。悪魔の弱点である光をなんとかしようとしてる。悪魔になりたての頃と比べると相当光に強くなった。

しかしこの中じゃ親父が一番すごい。才能という点で言えば親父は秀才だが決して天才ではない。それなのにこの短期間で伸びるとは……すげえ努力と執念だ。

 

ちなみに一年経ったら環境も変わった。リリスと小猫は駒王学園に入学、おれ、祐斗は二年に、リアスと朱乃は三年になった。黒歌は正式にはぐれ悪魔認定も解除されたので就職しようと頑張っているらしい。……つーかあいつ何歳だ?

 

またリアスから聞いたが数カ月程前に新しい将軍(ジェネラル)が生まれたらしい……これで将軍(ジェネラル)は4人……他の3人も相当強いみたいだ。もしかしたらおれと同じ転生者かもしれねえな。何れ会ってみたいもんだぜ……。……あれ以来他の転生者には会っていないが、まともな奴が転生するならともかくやばい奴が転生すると……まじやばい。だがそんな悪党が暴れているならやばいことになっているはずだ。そんな話は聞いたことはねえし……。考えてもしょうかがねえ……。そろそろ部活行くか。

 

 

 

「何?新しい眷属?」

 

「ええそうよ。」

 

少し早めに来ちまったのか、リアス以外はいなかったので世間話しながらチェスでもすることにした。それにしても新しい眷属ね……。

 

「堕天使に殺されてそれを眷属にして救ったってか?」

 

「ええ、そうよ。使用した駒は兵士(ポーン)八個よ。」

 

兵士(ポーン)八個だと?」

 

おれは少し驚いた。いかれ虎のティーガが普通の駒七個に変異の駒(ミューテーション・ピース)一個で転生したらしい。つまりそれに近いレベルってことか。

 

「一体誰なんだ?そんな奴この学園にいたか?」

 

「この学校でも有名な……エロ三人組の一人よ。」

 

「…………あいつらかい。」

 

あんな奴らがよく駒八個も消費した。確実に一般人レベルだぞ?

 

「恐らく強力な神器(セイグリッド・ギア)を持っているのでしょうね。もっともまだ覚醒してないようだけど。」

 

「ふ~ん……ちょっと見てこようかな?」

 

「ちょっと待ちなさいよ。」

 

そう言って立ち上がるおれを止めるリアス。なんだ?

 

「まだ勝負の途中でしょう?逃げるのはなしよ。」

 

「ああすまねえ。じゃあこれで王手詰み(チェックメイト)だな。」

 

「え……ちょっと……って本当に王手じゃないの!?」

 

さて……何か堕天使が近づいてるみたいだし……急ぐか。

 

~ルフトsideout~

 

~???side~

 

「死ね。」

 

ああ……なんか夕麻ちゃんが俺を貫いたのと同じ槍が来るよ……まだ女の子の胸を揉んでないのに死にたくないよ。ああ……俺をめがけて放った槍は、突き刺さ―――らなかった。

 

「そこまでだな。」

 

「……え?」

 

「何!?」

 

光の槍はいつの間にか俺の前にいた、全女子生徒の憧れであり下級生で小猫ちゃんと人気を二分しているリリスちゃんの兄である駒王学園の巨人、竜成が―――光の槍を持ってそこに居た。

 

「バカな悪魔が光に触れて無傷だと……!?」

 

「鉄塊‘握’。」

 

《バキィイン!》

 

(大分光への耐性が付いてきたな……このまま耐性をつければコレ(……)も使えるようになるな。)

 

「片手で握りつぶした……。」

 

すげえ握力だ!

 

「貴様何者だ?ただの悪魔ではあるまい?」

 

「てめえごときの質問に答える必要があるのか?」

 

「調子に乗るなよ……汚れた悪魔が……!」

 

そう言うと今度はたくさんの光の槍を出す!あれじゃあ……!

 

「調子に乗るなよ?それはてめえだろ指銃‘斑撥’!」

 

《バキィキィキィキィキぃキィキィキィキィン!バススススススススン!》

 

「……あ……が?」

 

「え?」

 

な、何だ?一瞬で光の槍が砕けて、あの男がハチの巣になった……。しかも死体が消えた……?

 

「本当に一体何が起きてるんだ?」

 

「さて……何が起きたか説明してやるべきだが……いつになったらくるんだ?」

 

「い、いったい何が!?」

 

「あ~落ち着けよ。確かお前はエロ3人組の……エロス一世だったな?」

 

「エロス一世ってなんだよ!?俺はイッセーだ!」

 

「どうでもいいだろうそんなことは?」

 

「よくない!」

 

この無駄な言い争い(ほぼイッセーがまくしたてただけ。)はイッセーが疲れるまで30分間ずっと続いていた。

 

ちなみにリアスは……

 

「え~と……。これをこう動かして……駄目ね、王女(クイーン)にとられるしこっちに動かせば騎士(ナイト)にとられてアウト……けど絶対あきらめないわ!」

 

挽回の手をずっと探していた。

 

~NOsideout~




オリジナル技
鉄塊“握”〈てっかい“あく”〉
鉄塊で硬化した腕で握り潰す技。主に武器破壊に使われる。

指銃‘斑撥’〈しがん‘まだらばち’〉
指銃、斑と撥の複合技。多数の撥を飛ばす。

次回予告
助けられたエロス一世はオカルト研究部に招待される。そこでこの世の裏側、ルフトの真実、自分の弱さを知らされる。

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