ハイスクールD3~悪魔の実の能力者は転生する~   作:NCドラゴン

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4月29日
ルフトの駒の名前を変えました。


第11話 修行の成果、そして……

~ルフトside~

 

ルフトだ。リアス達が修行してから3月が経過した。戦闘のショックで覇気が目覚めかけていたリアス以外は覇気を目覚めさせるのに苦戦していた。もっとも小猫はすでに覚醒させた……コントロールはまだだが。

まぁ小猫以外は当たり前だが問題はリアスの方だった。リアスはおれの見立て通り覇王色の覚醒者だが割と強いもんだから日常のふとしたきっかけで使っちまうもんだから、他の二色より優先して修行した。そのおかげかコントロールするのに2カ月半程度ですんだ。だがいくら早くコントロールするためにとはいえ食う、寝る、風呂以外はずっと覇王色の修行するとは……それでも2か月半とは異常だがな。

黒歌の時も思ったが才能の問題じゃねえな。なにかもっと別のものだ。ちなみに他の3人は覇気の修行と並行して六式をいくらか教えてやった。結果朱乃は紙絵、小猫は鉄塊、祐斗は剃、月歩をマスターした。……すげえなこいつら。才能って問題じゃないな。今は修行で祐斗は親父、小猫はリリス、朱乃は黒歌の相手をしている。

 

「はぁ!」

 

《ギャガギャガギャギャギィギィギィン!》

 

「剣速が付いてこれてないぞ!剣とは言えもっと速く振れ!」

 

「くっ……!」

 

「でゃ!」

 

「はぁあ!」

 

《どごぉん!》

 

「すごいね小猫ちゃん!覇気を使ってないとしても私のパンチと互角の威力を出せるなんて!」

 

「リリスちゃんこそ……いくら魔法で身体能力を強化していると言っても……戦車(ルーク)の私と互角のパワーだなんて……本当に人間ですか!?」

 

「人間……だよ!」

 

「ウフフ。」

 

「ニャハハ。」

 

《バリリンバゴスゴングシャルルルドゴゴゴン!》

 

「ナカナカヤリマスネ?」

 

「ソレハコッチノセリフダニャ?」

 

「…………(-_-;)」

 

……最後相手間違えたな。

 

「う、うううう。」

 

「お、起きたか。」

 

「まだ頭が痛いわよ……。」

 

「そこは地道にやっていくしかねえな。」

 

リアスは短期間で覇王色の覇気をコントロールして見せたので他の二色の覇気の特訓にうつっていた。まだ始めたばかりだが相当早い。まだ初めて半月程度だが見聞色の覇気なら相手の一撃目を読めるようになった。武装色は平均以下だが。資質の強さは次のような感じだな。

 

武装色〈〈〈覇王色〈見聞色……の順だな。

 

しかしそれにしても成長速度が凄すぎる。おそらく同じぐらいの素質があろうリリスですら約3年かけた。だがリアスはそれよりも遙かに早い……何かあるな。それはおそらく……。

 

「リアス。」

 

「何かしら?」

 

「おれも悪魔になってみようと思う。」

 

「え!?本当!?」

 

「ああ。ちょっと試したいこともあるしな。」

 

「……分かったわ。じゃあ修行のあとで……。」

 

「おう。」

 

~修行終了後~

 

「……ということでルフトの眷属入りが決まったわ。」

 

「「リアスそれ本当(にゃ)!?」」

 

「え、ええ本当よ……。」

 

「ルフトくんが眷属入りが……すごく頼もしいね。」

 

「ルフト先輩……。」

 

「お兄ちゃんが悪魔か~。」

 

色々言ってくれるな。

 

「ところでどうやって悪魔化するかしってるかしら?」

 

「ああ、チェスの駒に見立ててるんだろう?」

 

「話が早いわね。あなたは一体なんの駒で転成するの?」

 

「そうだな……プロモーションでなんにでもなれる兵士(ポーン)だな。」

 

「分かったわ。では……。」

 

そう言うと、リアスはルおれの体に兵士(ポーン)の駒を4つほど入れるが直ぐに出てしまう。

 

「……どうしたんだ?」

 

「……どうやらコストが足りないみたいね。なら……」

 

そう言って1個2個と体に入れる数を増やすが、最終的に8個入れても無理だった。

 

兵士(ポーン)8個でもコストが足りないなんて……少し甘くみていたわね。それなら……。」

 

そう言ってリアスが新たに取り出した駒はチェスでは見かけない駒だった。

 

「何だそりゃ?チェスにそんな駒は無いはずだが……。」

 

「これは将軍(ジェネラル)と呼ばれる特殊な駒よ。」

 

「ジェネラル……?」

 

おれは思わず頭を捻る。チェスでそんな駒は聞いた事が無いからである。

 

「聞いたことがないのも無理はないわ。将軍は悪魔達が独自に作り上げた駒よ。」

 

「……何でそんな事を?」

 

「詳しくは知らないけど……20年ぐらい前にある上級悪魔が素晴らしく優秀な人間を眷属に加えようとしたところ、余りのコストの重さに変異の駒〈ミューテーション・ピース〉でもコストが足りない為、ルール改正して新しく加えられた駒よ。価値にしたら兵士〈ポーン〉20個分とも言われているわ。」

 

「ならそれを俺に使ってくれねえか?」

 

「じゃあ早速……。」

 

そう言ってリアスはおれの体に将軍の駒を入れるとおれの体が紅く輝く。

 

「……まさか本当に転生するとわね……。」

 

「半信半疑かい。」

 

「当然よ。何せこの駒で転生するには一定のコストより高い人間でなければいけないのよ。実際、今まで将軍の駒で転生した人間は2人しかいないわ。」

 

「2人か……どんな奴だ?」

 

「さぁ顔も分からないわ……ただ1つだけ分かっていることは……。」

 

「?」

 

緊張した顔でリアスは次の言葉を続ける。

 

「本気のお兄様に匹敵する実力だと言われているわ……。」

 

「部長のお兄様って!」

 

「……!」

 

「あらあら……魔王様と互角ですか。」

 

「魔王だと?」

 

リアスはグレモリーじゃなかったか?

 

「先代の魔王は昔の戦いで皆死んでしまって、強力な力を持つ悪魔を魔王としたんです。」

 

「それが私のお兄様なのよ。」

 

小猫、リアスが軽く説明をしてくれる。

 

「ほぉ~……そんなだったらいずれお目にかかりたいもんだな。」

 

「……多分幻滅するわ。」

 

「?」

 

めっちゃげんなりしてるな。どんなんなんだ?ガープ中将みたいな人……いや悪魔なのか?あ、そういや

 

「リアス、将軍の特性って何なんだ?」

 

「将軍は……。ごめんなさい、将軍には特性が無いのよ。」

 

「何……!?」

 

特性がない!?プロモーションすらないのか!?

 

「元々将軍は、転生するのにコストが足りない人間を転生させるためのものだから……特性がないのよ。強いて言うなら身体能力の上昇率が他の駒より高いぐらいね。」

 

「マジかよ……。」

 

ショックだな……。

 

「あ、でも代わり特典として初めから中級悪魔として扱われるのよ。」

 

「何!?階級すっとばせるのか!?けど、気にしてもしょうがないわな。んじゃそろそろ帰るか。」

 

「ええ。」

 

そう言って俺達は、その場を後にした……。

 

~ルフトsaidout~




転生したルフトは己の考えを証明するため1人で独自の修行を行う。そして家に戻ったルフトを待っていたものは!?

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