ハイスクールD3~悪魔の実の能力者は転生する~ 作:NCドラゴン
〜リアスSide〜
「ほう……意外とやるではないか。しかしまだまだだね」
「くぅう……」
ルフトがサタンファイヤーとの試練を行うために、別空間へと移動し私の試練が始まったものの、私の使う滅びの魔力はすべてサタンレッドの覇気で強化された腕ではじかれていた……覇気も使えるあたり伊達に魔王クラスじゃないってわけね……。
「さてそろそろこちらから攻撃させてもらおうか」
するとサタンレッドの右手を突き出し何かを飛ばす……あれは!?
「剃!」
高速移動して躱すと後ろの地面が消し飛ぶ……これは……
「滅びの魔力……!」
まさかこの男、バアル家に連なるものだというの?しかも私のものよりも何段も強力な……。
「……でも関係ないわ。私とルフトの仲……絶対認めさせてみせる!」
私は覇気と魔力を練り合わせ昇華させる。行くわよ!
「
ルフトと同じデザインのコートを真っ黒に染めたものを私は羽織る。
「ほう……実際に目にするのは初めてだが……想像以上のパワーアップだな」
「これが私の切り札よ。滅ぼされる前に降参することをお勧めするわ」
「ふっ……確かに実際に目にするのは初めてだが、知らなかったわけではない。故に……」
すると眼の前の男も覇気と魔力を練り合わせていく……まさか!?
「滅びの武装魔軍衣!」
サタンレッドも私と同じように覇気と魔力を練り合わせたものを纏う。ただそれはどちらかと言えばコートというよりマントだった。
「これで五分と五分。いや地力の違いから言っても私のほうが有利かな?」
「くっ……」
確かに、滅びの魔力から言っても覇気から言っても、サタンレッドのほうが明らかに格上……でも。
「私はリアス・グレモリー!グレモリー家の次期党首よ!ここで引くわけがないじゃない!」
「よく言った!それでこそリアス・グレモリーだ!」
そして私はサタンレッドに突っ込む。
〜10分後〜
「はあ……はあ……」
「まさか傷を負わされるとは思わなかったよ……しかしそれ以上は無理かな?」
壮絶なぶつかり合いのすえ、私はサタンレッドに手傷を負わせることができた。しかし代償として私の体力はかなり削られた。サタンレッドがいくら傷ついたとはいえ、体力にはまだまだ余裕がある。それに私の滅びの武装魔軍衣は15分しかもたない。ここは……。
「短期決戦あるのみね!」
そう言いながら剃を使用して向かう。サタンレッドは六式が使えない。これが唯一のアドバンテージね!
「いくら強化されているからとはいえ、真正面からとは愚の骨頂!」
そう言って滅びの武装魔力を放つ。ここ!
「指銃・滅撥!」
指銃を使って指先サイズの滅びの魔力を放つ。これにはサタンレッドも小さくて消し飛んでしまうだろうと思っていたのだろう。だが、
「何!?」
指銃・滅撥はサタンレッドの滅びの武装魔力を消滅させる。これにはサタンレッドも予想していなかったのか?一瞬動きを止める。
「くう!」
しかし魔王クラスなだけあってそれでも躱して見せる。ここね!
「滅殺豪嵐脚!」
「!」
滅びの魔力を最大限にまで込めて嵐脚を放つ。このスピードにはサタンレッドもかわしようがない!いける!
「はあああああああああ!!!!!」
「え?きゃあああああああああ!?」
しかしサタンレッドは滅びの武装魔軍衣の魔力を高めることで相殺する。うそ……!?
「くう……!」
しかもその衝撃で私の滅びの武装魔軍衣が解除されてしまった。
「はあはあ……何時の間にかこんなにも強くなったね……リーアたん」
リーア……たん?私をそんな呼び方するということは……!
「お兄様ですか!?」
「な、何故分かった!?ちゃんと変装してるというのに……!」
「いくら変装していても、呼び方に気を付けるべきでしたね!」
お兄様がレッドなら、残りの方々はセラフォルー様達ですね……全く!魔王様がいちいち私のような一悪魔に……!
《ぶわがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああん!!!!!!!!!!!!!!!》
すると突然強い衝撃が走る。
「な、なに!?この衝撃は!?」
思わず口からでた疑問にお兄様が答える。
「これは……予想以上だったようだね。ルフトくんとエースくんのぶつかり合いは」
〜リアスSideout〜
指銃・滅撥
撥に滅びの魔力で打ち出したもの。スピードはあまり早くなく、小さいものの威力はかなり高い。
滅殺豪嵐脚
滅びの魔力を極限までこめて放つ嵐脚。それはかなりの切断能力を誇る。技の元ネタはストⅡ以降の豪鬼から。
これらの技はYKさん考案です。