ハイスクールD3~悪魔の実の能力者は転生する~   作:NCドラゴン

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アンケートの結果、人気投票は、ルフト、¥と白ヒゲが1位、ゼフィが2位、3位はゼファーになりました。
アンケートは白ヒゲの日常になりましたが、普段は酒飲んでることしかイメージできませんでしたので少し変えました。申し訳ございません。


100話突破記念番外編!

親子の語り合い

 

〜NoSide〜

 

《ボガァン!ボガァン!ボガァァァン!》

 

ここは冥界のとある悪魔の領地。そこで人間離れした体格とヒゲの男と獅子を模した金色の全身鎧を着込んだ男がなぐり合っていた。

 

「グラララ!どうした!?サイラオーグ!?」

 

「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」

 

人間離れした体格の男はニューゲート・セイスム、通称白ヒゲと彼を悪魔に転生させた主、サイラオーグ・バアル。しかしサイラオーグ自身は白ヒゲを父親として師匠として慕っているので基本的には白ヒゲのほうが立場的には上である。

 

「連打ってのはただ殴りまくればいいわけじゃねえ!もっと一発一発に力を込めてそれでいてハイスピードで殴っていけ!」

 

「ぐうぅう、はい!」

 

《ドガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガアガガガガガガガガガガ》

 

そのままハイスピードでなぐり合っていく二人。しかし残念ながらスピードもパワーも白ヒゲのほうがはるかに上だった。もっともサイラオーグのスピードもパワーも決して低いわけではない。むしろ上級悪魔どころか最上級悪魔にすら負けていないレベルだ。ただ白ヒゲが異常を超えて異次元なだけのはなしだ。

 

「そして相手を殴る時ときのコツは!」

 

「!」

 

「基本を忘れずに、えぐり込むにようにだ!」

 

《ドォーーーーーーーーン!!!!!》

 

白ヒゲの拳をもろに受けたサイラオーグが大きく吹き飛ぶ。その一撃はサイラオーグを昏倒させるに十分だった。

 

 

 

 

 

「くっそー……また負けた」

 

あの後気絶からサイラオーグはくやしりながら、たき火の前で休憩をしていた。

 

「グラララ……当たり前だ」

 

その前で白ヒゲが酒を飲みながら笑う。

 

「お前とおれとじゃ実力も闘ってきた場数も違う」

 

「場数か……それを埋めれば勝てるってわけか」

 

「グラララ……実力も違うって言ってるだろ?おれをそう簡単に超えることができると思ってるのか?クソガキ?」

 

「子はいずれ親を超えるもんだぜ親父?」

 

「…………」

 

白ヒゲは何とも言えない気持ちになった。前世で彼を親父と慕う人間はかなりいたし、彼を超えようとする人間もいた。しかしサイラオーグみたいに両方を持ち合わせている者は誰一人としていなかった。

 

「…………」

 

「親父?」

 

「はっ、おれを超えるのまだはええよはなったれが。あと1000年はかかるか」

 

「1000年か……なら1年だ!1年をかけてあんたを超えてみせるよ!親父!」

 

「言うじゃねーかアホンダラが……なら続きと行くか!」

 

「おうよ!」

 

そして再び修業と称した殴り合いをする二人。しかし二人の顔から笑顔が絶えることはなかった。

 

〜NoSide〜


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