あいかわらず文章がつたない上に、かなり早く仕上がった感じがします・・・
誤字や脱字、おかしいところやもっといい表現などありましたら感想までよろしくお願いします‼
・・・んん?
(もう朝か・・・?)
寝ぼけ眼で前を見るとそこはいつもの見慣れたバスタブではなく、木製の壁であった。
(そうか・・・俺あのまま寝ちゃって・・・)
上条は昨夜のことを思い出しつつも夢の世界から起きる。
「おはよう、よく眠れた? ・・・・・・って言うのは失礼だよな」
「いや、俺が望んでやったことだから気にしなくていいって」
上条が笑いながらそう言うと、キリトは真面目な顔になった。
「そうか、ならいいんだけど・・・・・・とりあえずもう少ししたらここを出て、スキルふりとか教えなくちゃな」
「そうだな・・・・・・今日はよろしく頼む」
「おう、任しときなって」
キリトはそう言うとウインドウを開き寝間着から戦闘服に着替えた。
「とりあえずは装備を買わないとな・・・・・・そうでもしないとすぐ死にかけるだろうし・・・・・・」
キリトはそんなことを独り言のようにしゃべり、一段落したところで顔を上げた。
「よし、とりあえず下に行って飯でも食うか」
~~~~~~~~~~~~~~~
「せあっっ‼」
モンスターと拮抗状態だったキリトがソードスキルを放ち、モンスターを後ろに下げる。
その技量のほどは、たとえ相手がただのAIのモンスターだったとしても上条が目を疑うほど強く、圧倒的だった。
「トウマ今だ‼」
「おう‼」
上条はキリトの声を聞いてモンスターにすぐさま肉薄し腹部を殴りつける。
「ギエエエエェェ」
モンスターは断末魔のようにそう叫ぶと力なく倒れ、ポリゴン片となって虚空へと消えた。
「お疲れさん、だいぶ戦闘にも慣れてきたみたいだな」
「ああ、おかげさまでな」
今、上条達はキリトおすすめのコルが貯まり易い穴場の洞窟に来ていた。
この場所は経験値的にはさほど高くはないがコルを多く落としてくれるモンスターが多いため、コル稼ぎにはうってつけの場所だった。
「いやーでもよくこんな短時間でここまでコルが貯まったな・・・」
この世界の金銭感覚がいまいちよくわからない上条だったが、キリト曰く今のところそれなりに稼いでいるようなので上条も満足だった。
「で、この後はどうするんだ?防具を作りに行った方がいいのか?」
「いや、その前にスキル調整をしよう。さっきの戦いを見てたら、やっぱりそのスキルよりももっといいスキルがあったはずだからそっちに変えよう」
「どんなスキルなんだ?」
「えっと、簡単に言うともう少しが握る強さが強くなるって感じかな」
「わかった、でもそれでどうやって戦うんだ?」
上条とキリトはそんなことを話しながら洞窟の出口へと向かった。
が、
「ゲギュウウウウゥゥゥゥ」
『あっ』
この洞窟に入る前にキリトから言われた、遭遇したら即座に逃げた方がいいモンスター堂々の一位を獲得しているモンスター(捕まえられると気持ちが悪い+死ぬ可能性が高い)が目の前に現れた。
因みに姿も気持ち悪い。
『ぎゃあああぁぁぁぁぁ―――――』
上条とキリトはプライドというものを捨てて一目散に出口へ走りだした。
「なんで今ここであいつが出てくんだよ‼」
「俺が知るかよ‼」
「ギギュウウウゥゥゥ」
『ひいいいいいぃぃぃぃぃ』
走っては追いつかれそうになりまた走ってを何回か繰り返した後、上条とキリトはようやく出口の明かりが見えるようなところに着いた。
「ようやく出口だ・・・・・・」
「死ぬかと思った・・・・・・」
そう思って安心したのもつかの間だった。
「ん? ・・・・・・あのさキリト・・・・・・なんか出口の前で気持ち悪いモンスターと戦ってるやつらいねえか?」
「・・・・・・本当だ・・・・・・」
それに気づいた上条とキリトはすぐさま立ち止まり、後ろを振り向き構えをとった。
挟み撃ちよりも目の前の敵に集中できた方がいい。これが二人の出した結論だった。
「ギギュウウウウゥゥゥゥ」
「うっ・・・」
暗闇からのっそりと這い出てくるように出てきたそのモンスターは目がなく口が大きい、さらに体中に唾液と思われる液体が付着していた。
「なあ・・・・・・キリト・・・・・・」
「なんだ・・・・・・?」
「・・・・・・あれ殴りたくない・・・・・・」
「・・・・・・気持ちはわかるけど・・・・・・すまない、やってくれ・・・・・・」
上条が精神的にダメージを受けているとそのモンスターは動きを止めゆっくりとこちらと対峙した。
「・・・・・・行くぞ・・・・・・1、2の3でトウマは右へ俺は左へ」
「・・・・・・わかった」
上条は他に策はないと覚悟を決めた。
「1、2の3‼」
キリトがそう叫ぶと同時に上条は走り出した。だが、それに対してモンスターは長い舌を左右に振り回してキリトと上条の両方に攻撃してくる。
「うおっっ・・・・・・」
「あっとっと・・・・・・あぶねえな・・・・・・」
二人ともほとんど速度を落としてはいないが多少距離に差が生まれてしまった。
そのため、その差を気にした上条が再度来た長い舌の攻撃を避けきれなかった。
「くっっっ」
「トウマ‼」
上条は長い舌によって右足を掴まれ、モンスターの口へと引きづり込まれようとしていた。その時、キリトは上条を攻撃した長い舌を青白く輝かせた愛剣で切り裂いた。
「ギュエエエエエエ」
「よし、距離をとるぞ‼」
「わかった‼」
上条はキリトの指示を受けすぐさま後ろに下がる。ほんの少し遅れてキリトも戻り、戦況は元に戻った。
「すまん・・・・・・助かった」
「礼はいいよ、それよりもこいつをどうするかを考えないと」
「・・・・・・そうだな・・・・・・」
上条がチラリとモンスターを見てみるとキリトが切断した長い舌はわずか数十秒もたたないうちに復元され、元通りの長さまで戻っていた。
(トカゲの尻尾だってもう少し時間がかかるだろうに・・・・・・)
「よし、トウマ‼ ここは一気にたたみ掛けるようと思う。俺が切り込むから連続攻撃頼むぜ‼」
「わかった‼」
二人はそんな短いやり取りを交わし、もう一度モンスター目掛けて走り出す。
『うおおおおぉぉぉぉ』
「ギュウウウウゥゥゥゥゥ」
キリトの青白く輝く剣がモンスターの長い舌と頭に傷をつける。
続けて、上条ががら空きになった腹部目掛けてアッパーを繰り出した。
「ギエエエエェェェェェ」
モンスターは断末魔を上げながら青いポリゴン片となって虚空へと消えた。
「うげえ・・・・・・気持ち悪い・・・・・・」
「あははは・・・・・・」
上条の心底嫌そうな顔を見て、キリトは苦笑いしかできないようだった。
「うわああああぁぁぁぁぁぁぁ」
『⁉』
突然出口付近から聞こえてきた叫び声に上条とキリトは互いの顔を見て即座に走り出す。
「おい‼大丈夫か⁉」
キリトがそう呼びかけると三人くらいの人間が気持ちの悪いモンスターをかこっていた。
だが、
「やぁぁめてくれぇぇぇ」
モンスターの口の部分と思われる部分に人が銜えられていた。
「どうした‼ なんで動かないんだ‼」
キリトはそう言うと迷わず剣を抜刀した。
だが、かこっていた三人はいきなり糸が切れたように床に倒れこんだ。
「なっ⁉」
「特殊攻撃らしい・・・・・・〔蜘蛛の糸〕って言うらしいが・・・・・・その攻撃を受けると少しの間その状態から動けなくなるんだ・・・・・・」
「んな馬鹿な・・・・・・そんな効果少し前俺がここの攻略をしたときにはなかったのに・・・・・・」
そんなことを呟くとキリトは難しい顔をしながら悩み始めてしまった。
「ってかお前そういうのは後にしろ‼ 先に助けろや‼」
「えっあっトウマ大丈夫だよそいつさっきのやつの幼生だから」
「はあ?」
上条が左右を見渡してみると周りにいた三人は怯えながらも攻撃を始めていた。
「ギュエエ」
すると、口に入れられていた人は唾液まみれになりながら外に吐き出された。
「おええ・・・・・・くせえ・・・・・・」
「お、おい・・・・・・あんま近づいてくんなよ・・・・・・」
「そ、そうだぞ・・・・・・まずは体を洗ってからだな」
「・・・・・・くせえ・・・・・・」
仲間と思わしき三人は口々に食われた仲間にいろいろと言っていく。
言いながらも仲間は攻撃を次々に当てていきモンスターをポリゴン片と変えた。
「・・・・・・結局、お前は大丈夫だったのか?」
キリトは口に銜えられて、未だに唾液臭い男に無事を確認する。
「いやいや、別に大丈夫だ。こんなの慣れてるからな」
「・・・・・・慣れてるのか・・・・・・」
キリトは頬を掻きながら苦笑いをしていた。
そして、こちらを振り返ると少し顔を近づけて話しかけてきた。
「トウマ、今日はそろそろ引き上げよう」
「えっ? まだ日も高いし、体力も残っているが・・・?」
そこまで上条が言うとキリトはニヤリと笑って言った。
「これからボス戦に行くぞ」
バトルシーンが若干物足りない気がしますが・・・・・・あまり書き方がわかりません・・・・・・
そのほかも含めていろいろと頑張っていきますのでこれからもよろしくお願いします‼