とある不幸なソードアートオンライン   作:煽伊依緒

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ソードアートオンラインととある魔術の禁書目録の掛け合わせです。
たぶん細かい設定なんかは間違えたりするので教えていただけると幸いです。
それと、初投稿になるので投稿スピードが遅く文章もひどいと思いますが、改善点を快く教えていただけるとありがたいです。


第零話《リンクスタート》~イマジンブレイカーより~

私こと上条当麻はいつもに勝って不幸だった。

 

昨日食品を買い忘れたことによる朝飯抜きのせいで居候シスターからの猛攻、続いて町に繰り出したところで特に何もせず普通に話しかけただけなのにビリビリからの攻撃(この時少し顔が赤かったのは熱でもあったのだろうか?)、そして終いには担任から馬鹿だから研究所行きです♪との連絡有り。

馬鹿だから研究所に行くのは何か違う気がしたが上条は結局行くことにした。

 

「ううー、不幸だー‼」

 

そういうわけで上条はとぼとぼと一人で休日の昼間から大通りを歩いているのだった。

昼間の大通りは休日ということもあってか人通りが多く車の通りも激しいため、かなりの音が耳に届く。

そんな暑さにうんざりしている上条は若干嫌そうな顔をしながら研究所への道のりをとぼとぼ歩き続ける。

 

「えーと、研究所って、あ、あそこか」

 

そこには見上げなければ最上階が見えないような物凄く高い建造物があった。

そして、上条は何のためらいもなくそこに入っていく。

自動ドアが左右に開き室内に入ると外の気温よりも多少低い位のような温度の風がほほを撫でた。

 

「とりあえず、まずは受付の人に聞いてみるか」

 

そう呟いてフロントの方へと歩み寄る。

受け付けは一般的なホテルと同じようにカウンターに二人、人が立っていた。

上条はその二人のうちの近い方にいた人に話しかける。

 

「すみません、一時に呼ばれた上条なんですが」

「ああ、上条さんですか。では向かいのエレベーターに乗って地下六階に向かってください」

「は、はあ・・・わかりました。ありがとうございます」

 

そう言うと上条は小走りでエレベーターに近寄った。

ボタンを押すとすぐにエレベーターは来て、それに乗って地下六階に向かう。

 

(こんなにも高いビルなのに地下まであるのか・・・・・・)

 

ここまで大きいとなると学園都市の中でもすごいことをしているのだろうなと思っているとエレベーターが起動する音が響き、すぐに地下六階に着いた。

そして、ドアが開いた時に目の前には人が一人立っていた。

背丈は百八十センチ程で顔は整っており、ピッタリとサイズの合った白衣を着ていて歳は二十代後半といったところの男だった。

 

「やあ、上条当麻君。初めまして、今回の担当をさせていただく鈴木です」

「は、はあ・・・・・・初めまして・・・・・・」

「では、早速案内させていただきますので着いて来てください」

 

そう言うと鈴木さんはそれなりのスピードで歩き始めた。

何度も通路の角を曲がって歩いていく。

途中何度も同じ所を通っているような気がしたが、上条は黙ってついていく。

そして他とは大きさの違う扉の前で鈴木さんは止まった。

 

「ここです、中にどうぞ」

 

先導するように手を向ける鈴木さんに続き中に入る。

するとそこには一つのベットとヘルメットのようなものがあった。

 

「なんですかそれは?」

 

上条がヘルメットのようなものを指さしながら言うと

 

「ナーヴギアといいます」

 

鈴木さんは平然と答えた。

そして、その顔には何の感情も宿っていないような穏やかな笑みがあった。

 

「ナ―ヴギア?なんですかそれは?」

 

上条がそう聞くと鈴木さんは優しく微笑みながらさらに答えた。

 

「今回の実験の最重要機材ってとこですかね」

「へーそうなんですか」

「では、次に実験に必要なサンプルデータを取るためあちらの部屋で身体測定をしていただきます」

 

 

-20分後ー

 

ようやく全ての身体測定が終わり上条はベットに腰を掛け「はあー」と息を吐く。

一重に身体測定と言ってもやたらと体の隅々まで見られた気がすると上条は思った。

そもそもそれくらいのデータならば学園都市の倉庫にデータがあるはずである。

そんなことを思いながら部屋の中を見渡していると奥の部屋から鈴木さんが歩いて来た。

 

「それでは上条さんそのナ―ヴギアを頭に付けて寝てください」

「あっ、はい」

 

上条はよくわからないといったそぶりを見せながらナ―ヴギアを頭に付ける。

すると、鈴木さんはナ―ヴギアから出ているコードを壁のコンセントらしきものに取り付けた。

 

「では、目を瞑っていただいて私の掛け声とともに《リンクスタート》と言ってください」

「? あのすみません、これって何の実験なんですか?

「ただの脳の実験ですよ」

 

鈴木さんは顔に笑みを浮かべながらそう言った。

 

「それと《リンクスタート》ってなんなんですか?」

「実験に必要ですので」

「・・・・・・は、はあ・・・・・・」

「実験スタートするためのものなんですよ」

「起動パスみたいなものですかね?」

「そうとっていただいて結構です」

 

鈴木さんは真面目な顔でそう言った。

そして、何か悲しいことを思い出したのか悲しそうな顔を作りすぐに元の顔に戻った。

 

「それでは、3、2、1で言ってください」

「は、はい、わかりました」

「・・・3、2、1」

「リンクスタート‼」

 

上条当麻の新たな物語はここから始まる。

 

 

 

 

 

 

 

 




今回は入ったとこまでなので次回からもっと頑張りたいと思います。(>_<)

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