Angel Beats! ~君の歌と僕の想いと~ 作:形代レイジ
詳細はあらすじのところの投稿日を訂正させて頂きます。
今回は少しコメディチックに書きました!
「さてと、立華さんに言われた通り案内図まで来てみたけど…」
案内図は
学園の簡易図を見る限りこの校舎は1号館から3号館の校舎が渡り廊下で繋がって1つの建物になっているみたいだ。
ちなみに学生寮は男子寮、女子寮合わせて6つの寮がある。
「やっぱりでか過ぎだよ」
これだけ大きいと教室移動とか大変そうだ。
これは早めに覚えておかないとボロが出そう。
「取り敢えず職員室はっと、ここが3号館だから…あった、渡り廊下を渡って隣の2号館か」
ちなみに1階の案内図には渡り廊下で繋がった3つの校舎の各1階ずつの案内図しか載ってなかった。
どうやらあとの案内図は各校舎の各階ごとに設置されてるらしい。
案内図を見る限り生徒会室は1階にはないみたいだ。
立華さんや…これじゃあ生徒会室がどこの校舎のにあるか分かりませんよ…
「立華さん、しっかり者のように見えて案外うっかり屋さんなのかな」
僕は、立華さんとの先ほどの会話で彼女はしっかり者だと勝手に思い込んでいたので彼女の意外な一面に気づきなんだか微笑ましく思い、無意識に笑みが浮かんだ。
「生徒会室の場所は職員室行ったときに先生に聞こうかな」
職員室の場所を確認し終えた僕は2号館へ続く渡り廊下に歩を進めた。
♦
職員室に到着した僕は、新しい問題にぶつかっていた。
「職員室でかっ!」
2号館の1階が丸々職員室だった。
考えてみれば当然のことだ。
この学校は、さっき立華さんが言っていた通り生徒、約2000人を抱えるマンモス校である。
と言うことは彼らに学問を授けるも者、すなわち教師も沢山いることになる。
全生徒が約2000人と言う事は、単純計算でひとクラス約40人のクラスが53組あるわけで
その一クラスごとに担任がいてさらにその他の教科別の先生、非常勤の先生もいると言う事は…
「先生だけで100人ぐらいいるって事ですね分かります」
確か担任の先生は佐藤先生て言ってたよね…
よりにもよって日本一多い苗字を誇る佐藤か。
この情報だけで職員室に乗り込むと
きっと
『失礼します!佐藤先生はいらっしゃいますか?』
『えっと、
ってなる気しかしない。
僕は何か手がかりはないのか考えてみることにした。
さっきの時間は何の授業だったっけ?
僕の机には教科書の
何か、何か手がかりがあるはず。
あっ!さっき委員長が僕を手に掛けようとした時に使った凶器、あれは確か…英和辞典!
それに掃除が始まっていて黒板が消され掛けていたけど英語が書いてあった気がする。
さっきの授業は英語だ!
「よしっ!」
僕は気合を入れて職員室のドアに手を掛け
「失礼します!英語の佐藤先生はいらっしゃいますか?」
と、僕は職員室に入ってすぐ目の前ににいた男性教師に尋ねた。
「えっと、
「 」
どっち…
「どうしたのかね?」
ああ、英語の佐藤先生は二人いたのか…
「君聞いているのかね?」
終わった…
僕にはどうすることも出来ない…
僕が男性教師を目の前にして固まっていると
「あ、やっと来たわね。」
と、若い女性の声が聞こえた。
「遅いわよ敷島君。終礼終わってすぐ来るように言っておいたでしょ?」
こ、この人が佐藤先生…
「ちょっと、敷島君?」
会いたかった
「佐藤先生!」
「な、なに!?急に大きな声出して」
「…たかったです」
「え?」
「会いたかったです!」
僕の素直な気持ちが叫びとなって職員室に響き渡った
♦
「本当、すみませんでした!」
僕は現在、床に頭を押し付け謝罪をいている。
「私に会いたかったのは分かったけど、職員室で叫ばれるのはねえ」
あの後、他の先生方の誤解を解いて回るのに30分ほど時間を費やしていた。
「はあ、そろそろ頭上げなさい」
佐藤先生に土下座をすること10分、ようやく許して貰えたみたいだ。
「ちょっと注意するだけのつもりだったのに自分から説教されるような行動をとるなんて、敷島君あなたマゾなの?」
「ち、違いますよ!」
侵害だ、僕はマゾ、もといMではない。
断じて否だ。多分…
記憶がないから分からないけど…
「まあいいわ、話を戻すけど、どうして遅れたのかしら?終礼、とっくに終わってたでしょ?」
「すみません。それが、ちょっと生徒会長とお話してまして…」
「生徒会長って、立華さんと?」
「はい…」
「そう。じゃあ、仕方ないわね。」
え、何その信頼感。生徒会長ってそんなに強いの?
っと、まあそれは一旦置いといて。
取り敢えず授業での事謝らないと。
「先生、6時間目居眠りしてすみませんでした!」
あれ?さっきも思ったんだけど僕なんでか頭下げるの上手くない?
さっきと違って立っての謝罪だけど見てこの角度。
「はあ、それだけ謝罪で誠意を見せられるなら授業中に見せてほしかったわ。」
と言われても、目が覚める前の記憶が全くないのだけれども…
「まあ、敷島君は成績いいのだし、普段居眠りしてるとこなんて一度も見たことも聞いたこともないから今日はこのぐらいにしといてあげるけど。それよりも、どうして居眠りしてしまったかの方が重要よ?さっきも言ったかもしれないけど敷島君が授業を真面目に聞いていないなんてよほどの理由があるのかしら?」
あれ?なんで僕こんなに先生達の評価が高いんだろ?
「具合でも悪いのかしら?それとも悩み事?まさか
…この先生大丈夫かな?
僕なんかよりよっぽど大丈夫そうじゃないんだけど。
「大丈夫ですよ!悩み事なんて…全くないですし、体調もすこぶる良好です。あと最後のは冗談ですよね?」
今の僕には悩み事しかないのだけれども…
「冗談よ。当たり前でしょ。私のタイプの男性は身長180センチ以上のがたいのいい人なの」
「あ、そうなんですか」
全く興味がない。
ちなみに僕は165センチぐらいだと思う。
え?興味がないって?…そう。
あと、僕の視界にいる若い男性教師達は何故か、
まあいや、話を戻そう。
「先生、御心配かけてしまってすみませんでした」
「まあ、生徒を心配するのも教師の務めだからね。何か悩みがあったら相談受けるわよ」
なんだかんだ言って、佐藤先生はすごくいい先生みたいだ。
「はい。先生、ありがとうございます」
「それじゃあ、もう行っていいわ、気を付けて帰りなさい。」
「はい、先生さようなら…あ、それと」
大事なことを聞くのを忘れていた。
「生徒会室って何号館にあります?」
「生徒会室?それなら1号館よ」
「1号館ですね。ありがとうございます。」
これで用事は全部終わりかな。
「失礼しました!」
僕はそう言って職員室を後にした。
♦
「さて、約束の時間は6時、今の時刻は5時か。あと一時間どうやって過ごそうかな」
あれ?そういえばまだ何か忘れているような気が…
「あっ!」
大事なことを忘れていた。
「お腹空いてたんだった!」
購買寄ってから部屋戻る予定だったことをすっかり忘れてしまっていた。
「んー。購買に行こうっと思ったけど結構お腹空いてるし、ちょっと早いけど折角だし学食行こう!」
そうと決まればさっきの案内図のとこ行って場所確認してこよー
おまけ
「ったくめぐるの奴おせーな」
「あんた忘れられてるんじゃないの?」
「そんな訳ねーだろ!」
「まあ、いいわ。じゃあ、私は部活いってくわ」
「おう、んじゃまた晩飯んのときなー」
「だからなんで毎度毎度あんた達と一緒にご飯食べなくちゃいけないのよ」
「いいだろー?連れねえな委員長は」
「はあ…まあ、いいわ。それじゃ今度こそ行くわね」
「それにしてもめぐるの奴遅いな、まあ親友としてずっと待っててやっるけどな!」
そんな彼のもとにめぐるが戻って来ることはなかった…
次回:麻婆豆腐と笑顔がステキな女の子(仮題)
先生たちの人数を計算してるとき、ふと思ったことがあって、『Angel Beats!ヘブンズドア』で職員室の席替えをする描写の職員室がすごくちっちゃいことに気づいて、どうしようかめっちゃ悩みました。
原作の校舎の案内図がほしくなりました。(切実)
1話と2話での時間は3時40分に終礼が終わり教室を出たのが50分、それからかなでちゃんに会ってお話をして4時、それから職員室に行って説教されて5時に解放されたって感じです。
今回から次回のタイトルを最後に書いていこうと思ってます。
この作品では後半にシリアス展開が多くなる予定なので、今のうちに主人公には楽しんで学校生活送ってもらいたいです。
近いうちにオリ主、オリキャラの設定話をどこかに挟む予定です。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
次回も是非読んで行ってください。