Angel Beats! ~君の歌と僕の想いと~   作:形代レイジ

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どうも形代レイジです。

日曜は投稿できず申し訳なかったです。一応あとがきでお知らせはしてたので分かってましたよね?と言うか皆さんはあとがき見てくれてます?
是非ともあとがきまで見ていってください。

さて、今回からはちょっと時間が戻ってのめぐる視点で第2章スタートです。


それでは十五話をどうぞ!


第2章
第十五話 何気ない日常


 

 

僕がこの世界に来て早くも1週間がたとうとしてます。

 

 

「リョウタ!あんたまた昨日の掃除当番サボったでしょ!」

 

 

だんだんこの世界での生活にも慣れてきました。

 

 

「いででで!い、いいんちょ、ギブギブ」

 

 

なんだか馴染み過ぎて自分が記憶喪失だってことも忘れてしまうぐらいです。

もちろん忘れていませんよ?

 

 

「き、昨日はっ!ぐ…めぐるがサボろうってぇえ、ぐぇ」

 

 

ん?なんか罪を擦り付けられてない?

ほうほう、そんな奴にはもっと痛い目を見てもらわなくてはいけないな。

 

 

「そういえば委員長。リョウタが昨日『あのガミガミメガネほんとにうるせーよな』って言ってたよ」

 

 

「へぇ…そんな事言ってたんだぁ。敷島君、教えてくれてありがとう」

 

 

「いえいえ」

 

 

援護射撃完了!

もちろん委員長の

 

 

「め、めぐるテメー!」

 

 

まあ何はともあれ。

お父さん、お母さん心配しないでください。

この世界で何とかやっていけそうです。

 

 

記憶ないから両親すら思い出せないけどね…

 

 

 

 

「ぎゃぁああぁあああ!」

 

 

 

 

 

 

ああ、今日も平和だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

僕は一体誰に話していたんだろう…

まあいいや。

 

 

 

「さてと、そろそろ終わった?」

 

 

「ええ、このバカのせいで待たせちゃってごめんなさい」

 

 

「おーい。リョウタ、大丈夫か?」

 

 

「……」

 

 

へんじがない。まるでしかばねのようだ。

 

 

「……」

 

 

あれ?マジで大丈夫か…?

 

 

「ハッ!ここはどこだ…キミハダレダ」

 

 

おーい。

この世界に来た時の僕みたいになってるって。

 

 

「ようやく起きたか。ってかほんとに気絶してたの!?どんな馬鹿力…っ!」

 

 

さ、殺気!?

僕はおそるおそる委員長の方に顔を向けた。

 

 

「…(ニコッ)」

 

 

コ、コエェ――

何それ僕も笑い返せばいいの?

 

 

「…(に、ニコ)」

 

 

「そういえば敷島君も一緒にサボってたのよね?」

 

 

くっ!そう、何を隠そう昨日はリョウタと一緒にサボったのである。

このままやり過ごせると思ってたのに、このタイミングで思い出すとわ…

おいこらリョウタ何笑ってんだ!

 

 

「ち、違う!僕はこのバカを止めに行ってたんです。本当です。ごめんなさいでした!」

 

 

括目せよ!この華麗な土下座を!

 

 

「…はぁ、まあいいわ。毎日毎日このバカの相手してるからいつも走って部室行かないと間に合わなくなるのよ…だから今日はもう行くわ」

 

 

「それはそれはご苦労なこって」

 

 

あ、バカが居た。

 

 

「何か言った?」

 

 

「いえ、何も言ってません」

 

 

「ほ、ほら委員長。早くいかないと!」

 

 

「…行ってくるわ」

 

 

 

 

 

 

「リョウタ…」

 

 

「なんだ?めぐる」

 

 

「お前ほんとバカだよな」

 

 

「ほっとけ」

 

 

 

なんだかんだ言って僕は、毎日のこのやり取りが嫌いではない。

 

 

 

 

 

 

 

 

「それで、今日は何するの?」

 

 

今現在、この世界での不満と言うか何と言うか…

一番の難点は放課後の過ごし方だ。

この世界には娯楽になり得るものが圧倒的に少ない。

確かに部屋にはゲームや漫画がある。

しかしゲームセンターやカラオケ、ボーリング場などの娯楽施設はこの世界に存在しない。

(ゆえ)に部活などをしていないと放課後は暇で暇でしょうがない。

 

 

「ん?今日か?…ふっふっふ」

 

 

何こいつ気持ち悪いよ。

ふっふっふとかリアルに言うやつ初めて見た。

 

 

「なぁ、めぐる。おまえ、最近学校内でよく聞く(うわさ)を知らないか?」

 

 

「噂?うーん…」

 

 

正直知らない。

さっきはさらっと慣れてきたって言ったが結構大変な1週間だった。

なのでうわさなんて気にしている余裕はなかったのだ。

 

 

「ごめん、ちっとも思い当たらない」

 

 

「そうか」

 

 

「で、何なの?そのうわさがどうかした?」

 

 

「実はな、その噂ってのが2つあってな」

 

 

「あーもう。早く言え!」

 

じれったいなもう。

なんかイラッとして取り敢えず一発蹴りを入れておいた。

 

 

「分かった分かった。つか蹴るな…まず1つ目だ」

 

 

「…」

 

 

「あるクラスの生徒が授業中にトイレに立ったそうだ。その生徒は廊下に出てトイレに向かっていた…すると聞こえてきたそうだ…」

 

 

「き、聞こえきた…?いったい何が…」

 

 

え、何…ひょっとして怖い系?

幽霊とか?

…あれ?僕も幽霊の部類に入るんじゃなかろうか…

 

 

 

 

「頭に響いてくるらしい。ギュイィィン、ギュイィィンって……なんとその音の正体は…」

 

 

 

「正体は…?」

 

 

 

「エレキギターだってさ」

 

 

 

は?

 

 

 

「どうどう?怖かった?」

 

 

こいつ…

どうやら委員長だけでは足りなかったみたいだな…

 

 

「リョウタ…」

 

 

「おう。どうした?」

 

 

「…ぺん……」

 

 

「ん?」

 

 

「10ぺん死んどけぇ」

 

 

ボコボコボコボコボコボコボコボコボコボコー!

 

 

 

10Hit!!!

 

 

 

「ぐはっ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ?起きた?」

 

 

「起きた…おま」

 

 

「何か?」

 

 

「いえ…」

 

 

さて話を進めよう。

このままじゃいつになっても終わらない。

 

 

「で、もう1つは?」

 

 

「ああ。こっちは噂って訳ではなくてな、なんでも昼休みや放課後に弾き語りをする謎の美少女がいるらしい」

 

 

「へー」

 

 

「反応薄っ!」

 

 

いや、弾き語りもエレキギターもただの音楽好きの生徒じゃん。

それに、もしかするとその人達(・・)は…

まあ、今はいいか。

 

 

「それで?どうしようっての?」

 

 

「その美少女ギタリストを探そうぜ!」

 

 

そんな事だろうと思ったよ…

 

 

「聴いたやつが言うには弾き語りの子は歌がスゲーうまいらしい。だから俺らも聴いてみたいじゃん?」

 

 

まあ、なんともミーハーなやつだな。

 

 

「探すったって場所は分かってるの?」

 

 

「それが、ここ数日の目撃情報が減ってるみたいなんだよな」

 

 

「それじゃ探しようないじゃん」

 

 

「取り敢えず探せるとこ行ってみよーぜ!」

 

 

はあ、まあ少しは面白そうかな。

娯楽の少ないこの世界ではちょっとした刺激でも重宝する。

 

 

「しょうがないな。今日はその謎の弾き語り美少女を探すか」

 

 

 

 

 

次回:探せ!追え!幻のギタリスト(ふざけて考えた題名ので間違いなく変わります)




いかがだったでしょうか?

今回久しぶりにめぐる君で書いたのでちょっと不安です…

2章では1章の話に足並みをそろえるべく進めていきます。
ひさ子岩沢コンビを探す(かたわ)らで日常を描いていこうと思います。

今回も読んで頂きありがとうございました。


~今日の余談~
皆様、体験版はプレイしましたか?
僕はもちろんプレイしました!

もう感動の一言に尽きます。
ほんとに5年待っててよかったです。

取り敢えず体験版では原作テレビアニメの第2話Guildまでのプレイとなります。
体験版では選択できない分岐もありましたが一応すべての分岐を見てみて個人的に面白かったのは日向が関わる選択肢で日向の選択肢を選び続けるとあら不思議BLゲーになっちゃった。
ってとこですかね…(作者はBLもいける口です)

まあでも一番よかったのは2日目の行動でひさ子さんの所に行けたことですかね…
ひさ子さんと話せて幸せでしたよ…ホントに

今回の事で何が言いたいかっていうと是非ひさ子さんを選択しよう!って事です。

それではまた!

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