Angel Beats! ~君の歌と僕の想いと~   作:形代レイジ

16 / 21
遅れました………(。・ ω<)ゞてへっ


本当に申し訳ありませんでしたぁああ!

でもあれですよね、こうも毎回投稿遅れると『あーまたかー。いつも通り平和だな』って平和さを実感しますよね、しませんよねすみません。

それとサブタイトルはルビ振れないんですね…知りませんでした。


ではでは、1章のラストをどうぞ!


第十四話 最初の戦い【ファーストライブ】

「find a way ここから~ 」

 

 

ゴシゴシ

 

 

「found out 見つける~」

 

 

シャカシャカ

 

 

「rockを奏でろ~」

 

 

キュッ、キュッ、ジャ――

 

 

「遠くを見据えろ~」

 

 

キュッ

 

 

 

「息継ぎさえ出来ない街の中…っと」

 

 

 

身体を洗い終わると浴槽に張っておいたお湯につかった。

何してるって?

今日は色々あったからな、疲れを癒している真っ最中だよ。

 

屋上で岩沢と話をした後あたし達は教室に戻って曲を完成させて、その後一緒に夕飯を食ってから岩沢に寮の最上階にある大型の浴場に一緒に行かないかと誘われたのだが今日は一人で入りたい気分だったから誘いは丁重に断って解散にしたんだ。

 

なんとか一息で言えたぜ。

 

 

「…ってあたしは誰に話してんだ…」

 

 

まあいい

そんな事より、初日にも驚いたが自室に風呂があるのだ。

それも洗い場と浴槽が別々になってるタイプのやつな。

 

 

「ん、ん―――」

 

 

湯船に浸かったあたしは両腕を上に上げ軽く伸びをする。

 

 

「ふぅ。それにしてもやっぱ、いい曲だよな~。マジであいつの才能すげーわ」

 

 

 

 

Crow Song

 

 

カラスか…

 

『どこまでも飛べそうな音』

 

 

岩沢が初めてエレキギターを弾いた時の感想が思い出された。

 

それに、この曲は、あいつの人生が詰まってる歌だ。

歌の頭からつま先まであいつの魂が込められてる。

 

 

「希望照らす光の歌を…か」

 

 

希望…あいつにとっての希望は何だろうか。

 

 

あたしは岩沢の過去は知らない。

いい人生だったとは言いがたいようだ。

 

 

生きてた頃の希望なのか、それともこの世界でのこれからの希望なのだろうか…

 

 

 

 

 

 

うん。さっぱり分からん。

 

いつか機会があれば歌詞の意味を聞いてみよう。

 

 

 

 

 

今はそれより明日のライブが一番大事だ。

最初で最後の岩沢とのライブ。

にならないように

 

 

「あたしが少しでも岩沢のフォローしてやんねーとな」

 

 

エレキを始めて間もな無いあいつは結構ミスをする。

少しでも岩沢にライブの楽しさを知ってもらわねーとバンドが続けられない。

 

つっても1曲しかないのが惜しいとこなんだよな…

 

 

まぁ、少しでも多くの人にあたしらの曲を聴いてもらおう。

 

 

 

そんで

 

 

 

「明日は最高の曲をあいつに届けよう」

 

 

 

 

なんだ、ひさ子さんは歌わないんだー

 

 

 

 

そんな空耳が聞こえた気がした。

 

 

だからあたしは歌はヘタだっつてんだろ!

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日、あたしは4時間目の授業のチャイムが鳴るのを確認すると、台車にアンプやらマイクやらを積んで校舎前に来ていた。

 

 

「つーか、あいつどこ行った…」

 

 

今日あたしは朝からずっと教室に居たのだが岩沢は一度も顔を出さなかった。

 

 

「ったく、一人でセッティングすんの大変なんだぞ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

「遅い!」

 

 

いや、なにポカンって顔してんだよ!

 

 

「もう全部セッティングとか終わってるから!苦労したぜー機材運ぶのー」

 

 

2往復したっての!

 

いやこの学校職員用にエレベーターついてるから助かったけどさー。

 

 

「ほんとにやる気か?」

 

 

はぁ、こいつまだそんな事言ってやがるのか…

昨日もあの後

 

 

『明日か?ちょっと心の準備が』

 

 

とか

 

 

『明後日にしようぜ』

 

 

とか

 

 

『1週間後に本気出す!』

 

 

とか…

 

最後のは言ってなかったか。

 

まったく往生際が悪いっての。

 

 

「当然だろ?さっそく始めようぜ」

 

 

またウダウダ言われるのもめんどーだしさっさと始めちまおうとした。

 

 

 

 

「え?練習…っていうかリハ…?、音合わせみたいなのは?」

 

ほらきた。

 

 

「んなもんねーよ。ぶっつけ本番だっての」

 

 

てか音合わせしたかったら教室来いよな!

 

 

「いや無理だろ?人と合わせたこととか無いからペースとか全然…」

 

「そんなのあたしが合わせるよ」

 

 

そーゆーの得意だしな。

あたしは緊張をほぐしてやろうと岩沢のほっぺをムニュっと掴んで言った。

 

 

「難しい事は考えなくていいって、失敗しても大丈夫。失敗したって一人じゃないんだから」

 

 

あたしはほっぺから手を放して岩沢のギターを持ち上げ

 

 

「怖い事なんて何にもない」

 

 

岩沢の目の前に突き出した。

 

 

「せっかく、いい天気なんだ。思いっきり楽しもうぜ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「えーつまり、先程の公式を使う場合は必ず……」

 

 

 

ギュイィィィィィィィイン

 

 

「な、なんだこの音は!?」

 

ガラガラッ

 

「な…なんだあいつらは!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「さぁ、行くぜ岩沢!」

 

 

 

ギュイィィィィィィィイン

 

 

 

『背後にはシャッターの壁 指先は鉄の匂い 進め弾け、どのみち混むでしょ』

 

『find a way ここから』

 

    「find a way ここから」

 

『found out 見つける』

 

    「found out 見つける」

 

『rockを奏でろ』

 

    「rockを奏でろ」

 

『遠くを見据えろ』

 

    「遠くを見据えろ」

 

『息継ぎさえ出来ない街の中』

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

 

『いつまでだってここに居るよ 通り過ぎていく人の中 闇に閉ざされたステージで 今希望の詩歌うよ』

 

 

『あなただって疲れてるでしょ その背中にも届けたいよ こんな暗闇の中からの 希望照らす光の歌を』

 

 

 

『その歌を――』

 

 

 

 

 

 

 

 

シ――― ―― ―ン

 

 

 

わぁぁぁあああぁああぁ!

 

 

パチパチパチパチ

 

 

『かっこい!』

 

 

パチパチパチパチ

 

 

『スゲー!』

 

 

パチパチパチパチ

 

 

『もう一回歌ってー』

 

 

パチパチパチパチ

 

 

『ひさ子おねぇーさまぁあぁぁあぁああ』

 

 

 

演奏が終わると学校は拍手の嵐に包まれた。

 

 

 

「はぁ、はぁ。すごいな。この学校のやつらって生徒会長が言うには人間じゃないんだろ?それにどこか作り物みたいなのに…こんな反応もするんだな」

 

 

……声援に紛れて聞こえてきた声は聞かなかったことにしよう…

 

 

「やっぱすごいよ。あんたの歌」

 

 

「ひさ……」

 

 

岩沢が何かを言いかけたその時なんか聞き覚えのある声が聞こえてきた。

 

 

「こら―――!お前ら――!!」

 

 

「やばい、ゴリラだ!逃げるぞ岩沢!!」

 

 

「まて――――!あと誰がゴリラだぁ!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「行ったか?」

 

 

「うん、多分」

 

 

なんとかまいたみたいだ。

 

 

「はあ、なんかあたしらいつも追いかけ回されてねーか?特にあのゴリラに」

 

 

「……」

 

 

岩沢の返事がない

 

 

「大丈夫か?」

 

 

「ひさ子…話がある…」

 

 

なんとなく話の内容が分かった。

 

 

「…ああ、断られる準備はできて」

 

 

ぎゅっ!

 

 

What's happen!?

 

…おっと動揺しすぎてアメリカンになっちまったぜ。

 

いや驚くだろ急に抱きしめられたら…

 

 

「え?え!?岩沢!?」

 

 

「すごい楽しかった!!今まで歌ってきた中で一番楽しかった!!!」

 

 

ぎゅぅううう!

 

 

いや、抱き着くのはいいんだが、まあよくはないんだが…

 

その…胸に顔をうずめるのやめてもらえないですかね…

 

 

「もっと…もっとひさ子と一緒に歌いたい!私にはひさ子が必要なんだ!」

 

 

岩沢はあたしの胸から顔を出すと頬を赤らめて

 

 

「私と一緒にやってくれないか…?その…バンドを……まだやってくれる気があるならだけど…」

 

 

…ふぅ。

よっしゃぁぁあ!

やった、岩沢を落としたぜ!

 

などと言う訳にもいかずあたしは岩沢の背中に手を回しぽんぽんとしてやる。

 

 

「あたしにもあんたが必要だよ。やっと出会えてうれしいよ…これからもよろしくな?」

 

 

 

 

「よろしく……!」

 

 

 

♦︎

 

 

 

 

あたし達は取り敢えず機材を回収に向かう事にした。

まあ、残ってるかどうかは別だけど。

 

 

「ところでさ。バンド名考えてみたんだ」

 

 

いや早いって、まあやる気があるのは結構なんだけど…

 

 

「マジで?どんなの…?」

 

 

何そのドヤ顔…嫌な予感がするぜ…

 

 

「『ダブルギターウーマンズ』ってどう?かっこよくない?」

 

 

 

 

 

「よくない」

 

 

なんだその絶望した顔は

こちとらお前のネーミングセンスのなさに絶望しそうだわ。

 

取り敢えずあたしは満面の笑みを浮かべて言ってやった。

 

 

「却下」

 

 

大体なウーマンの複数形はウーメンだろうが!

あ、こいつあほだったか…

 

 

 

 

 

 

めぐる…あたしの、あたし達の曲は届いたか?

 

これからは岩沢(こいつ)と一緒にギター弾くことにしたよ…

 

もっと弾くから…お前がもういいよって言ってくれるまで弾き続けるよ…

 

だからさ…飽きるまで聴いててくれよな?

 

 

 

 

 

あたしはそれだけ思う(言う)と岩沢と二人で歩き出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんなんださっきの音は…………………耳障りだ」

 

 

 

 

 

 

 

第1章:完




いかがだったでしょうか?
いやー入りからひさ子さんの入浴シーンとは私も冒険してみました。

やっぱりひさ子さんは可愛いよね!
一言で言うなら……エンジェル?←このネタ分かってくれる人いたらうれしいです。(キャラコメを見てくれたみんなならよゆーだよね♪)

なにはともあれ、無事に1章を終わらせることが出来ました。

そろそろ岩沢さん推しからひさ子推しに移りたい人達も出てきてる頃ではなかろうか…
いるよね?キャラ崩壊とかもしてないし…

ここでひさ子推しになっておけばゲームでのひさ子ルートがより楽しめるようになります!!!
是非ともご検討を…


さてここでお知らせです。
ここから先の展開が作者の頭の中にはございません……
ヤバイ!!!
なので明日は家から一歩も出ずに考えようと思ってます!
もし投稿がされなかった場合は……きっと屋上から飛び降りてます。ゆりっぺに蹴り落とされたと思ってください。

要するに明日投稿できないかもと言う事です。申し訳ありません。

今回も読んで頂きありがとうございました。

それと、お気に入りが25件になってました!ありがとうございます!


~今日の余談~

皆様!ガルデモの新曲『Million Star』は聴きましたか!?
先週、某動画サイトにshort ver.がアップされましたね!
めちゃくちゃいい曲です!聴いてない人はこんな駄文読まずにそっちに行ってください(涙目)

Million Star はゲームの予約特典と言う事で早くfull ver.が聴きたいです。
これでカラオケで歌えるAB!の曲が増えました!

ゲームの予約は済みましたか?もう1か月もすれば発売しますよ!まだの方はお急ぎください!


それと体験版が公式ページでDLできるので是非やってみてください。(※作者はさっき知りました…)

私は投稿が完了したらやる予定です。


それではまた次の投稿で!


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。