Angel Beats! ~君の歌と僕の想いと~ 作:形代レイジ
そして今回も投稿遅れてしまい重ねてお詫び申し上げます。
さて、今回もヘブンズドアを参考(ほとんど引用)にして書きました。
漫画だと描かれない心情などはオリジナルなので『これ、読んだしー』とか思わず最後まで見てってください。
それでは第十二話をどうぞ!
「あんたがあたしの運命の奴だって!!」
ギュイィィン
あたしはあたしの全てをこいつにぶつけた。
♦
イィ……ン
「ふぅ」
やっぱりサイコーだぜ。
これでまた一曲あいつに届けられたかな…
「す、すごいな。鳥肌立った…」
鳥肌って。
こいつ…こちとらあんたの歌聴かされて鳥肌どころじゃなかったての。
「どこかでやってたのか?」
………
「………まぁ、生前ちょっとな。とにかくこれがあたしの『音』だよ」
よし!そろそろ勧誘を始めるか。
「リズム隊はいないけどさ、リズムボックスがあるし…あたしとあんたならできると思うんだ」
「何を?」
あれ?なんか反応薄いな…
いやまぁ、さっきのはちょっと言葉足らずだったか。
「だーかーらー、バンド…あたしはあんたとバンドが組みたい」
「…」
…何首かしげてんの?
え?まだ理解してないの?
「あんたの歌を一番近くで聴いていたいんだ」
あ、何このくさいセリフ…
せめて何か反応してよぉ…
「…」
「…」
「バンド…」
おっ!反応ありか?
「急には考えられないか?」
「…」
まただんまりですかそうですか。
ん?いいこと思い付いたぜ。
「そうだ、あんたも何か弾いてくれよ」
あたしはメンテしていたもう一つのギターをコイツに差し出した。
「あ、私エレキ弾いたことない…」
え…
「マジ!?」
「うん」
そうかそうか、エレキは初めてか…
そいつはラッキーだ。
「じゃあ、ちょっと衝撃的かもよ?」
一度エレキを弾けば他の音じゃ満足できなくなるぜ?
あ、別にアコギをディスってる訳じゃないです。
比喩表現です。
「…」
しばらく考え込んだあと決心したのか差し出していたギターを手に取った。
「…あ、結構重いんだな」
「まあ、アコギに比べたら重いかな?取り敢えずならしてみ?」
そう言いながらピックを手渡す。
「あ、ああ。」
ギュィィィィィイン
「っ!!!」
おうおう、期待通りの反応だ。
「どうだ?気に入った?」
「…まだなんとも言えないけど…私アコギしか弾いたことなかったから…」
何とも言えないか…でも体は正直だぜ。
「それにしては凄いいい顔してるぜ?」
「…なんていうか音が歪んで…どこまでも飛べそうな音…だった」
どこまでも飛べる…ね
「じゃあさ、取り敢えず一曲作ってみようぜ。あたしとバンドやるかやらないかはその後で決めてくれて構わないからさ…な?」
…どうだ?
「…」
反応がない
「…」
反応が
「…ああ」
おっしゃぁぁあ!
勧誘成功ー!
「そんじゃさ、あんたの名前教えてよ。まだあんたの名前聴いてなかった」
ずっとこいつとかあんたじゃやってられなーしな。
「岩沢…」
岩沢ね
「そっか、じゃあこれからよろしくな岩沢!」
♦
あれからあたしたちは毎日、曲を作るのに明け暮れてる。
って言ってもほとんど岩沢が書いてるんだけどな。
まぁ、あたしは岩沢に分からない事教えてやったりしてるだけだ。
「ったーく。あいつ、曲ばっかでちゃんと休んでんのかね?」
あたしは今、1階の自販機に買出しに来ていた。
「てか死後の世界で自販って」
まぁ学校がある時点でおかしいのだが、なぜか笑っちまう。
「あたしは伊〇衛門っと。」
ピッ
ガタン
「岩沢は、っとあいつがいつも飲んでんのなんだっけ」
南アルプスの天〇水…?
ア〇エリ…?
「ああ、ダ〇ラだったっけ?」
まいいや
ピッ
ガタン
♦
教室に戻ってきたあたしは
「いーわっさわっ!」
書きかけの楽譜と睨めっこしている岩沢のほっぺたに先ほど買ってきた冷えたペットボトルを当ててやった。
なんともベタなことをやってしまった…
「!…」
そして期待通り薄い反応ありがとう。
「なんだ、ひさ子かびっくりした」
嘘つけ、そんなに驚いてなかったろ。
「はぁ。はいこれ差し入れ。ちょっとは休み入れろよ?」
「サンキュ」
「曲、大分出来上がってきたな」
睨めっこしてた楽譜はほとんど完成しておりあとはちょこちょこ修正するだけみたいだ。
「ああ、歌詞も大体出来たんだ。聴いてくれるか?」
歌詞もできたのか。
いつの間に…ほんと無理だけはすんなよ…
「もちろん聴くさ」
「ちなみにタイトルは…
『Crow Song』
だ」
♦
「ってな感じなんだけどどうかな?」
正直、想像以上だった。
あ、鳥肌たった。
「す、すげーいいよ!メチャクチャかっこいいじゃん!!」
「あ、ありがと。でもほとんどひさ子のおかげだよ?」
「ん?」
何を謙遜してるんだ?
あたしにゃここまでの曲作れないっての。
「アレンジとか割り振りも考えてくれたし…リズムマシンの使い方も教えてくれたしさ」
はぁ、まったくこいつは。
「何言ってんだよ。全部あんたの曲がいいからだよ。やっぱあたしの目に狂いはなか…なあ岩沢、なんか顔色悪くないか?」
なんかクマも出来てるみたいだし…
「え?自分じゃよくわかんないけど…別に大丈夫だ」
「……ならいいけどよ」
今日は早めに切り上げさせよう。
っとそろそろ聞いてみっかな。
「で、どう?あたしと
「……」
この反応は…
「やっぱ、ダメか――」
んーあんだけノリノリだったし行けると思ったんだけどな。
「いや、ひさ子が嫌とかじゃないぞ?むしろ好きだと思う。他人にこんな気持ちになったのは初めてだったし…」
す、好き!?
…いや分かってるよ?
ちょっと言ってみただけだ。
「バンドを組むって事もひさ子のプレイもすごく魅力的なんだ…ただ、今まで…誰かに必要とされたことも必要としたことも無かったから…」
岩沢…
「……他人と…関わるのが………よく…わからなくて………さ」
なんか変だぞ!?
岩沢ふらついてるじゃねーか。
「い、岩沢?」
「だから……あれ?なんで…ひさ子さかさまに………」
ドサッ!
あたしの目の前で岩沢が倒れた…
「っ、岩沢!!!お、おい!?」
岩沢からは返事がない
「どうしたんだよ!岩沢!!岩沢!!」
「……」
「いや…だ。岩沢!いやだ…いやだ!!死んじゃいやだ!!!死んじゃ…やだよ……」
ああ、あの時と一緒だ…
目の前で死んでいったあいつと…
もう嫌だ…誰も失いたくないよ…っ
「もう誰も死なないでよ………っ」
次回:
いかがだったでしょうか?
ひさ子さんやっぱいいっすね!
なんとかキャラ崩壊はしてないと思います。
ひさ子視点はあと1、2話で一旦終了となります。
ていうかめぐる君視点長らく書いてなかったから書ける気しません。
それと相変わらず書き溜めはできてません…
全然たまらない…
とまぁ、これからも頑張って書いていきますよーー!!
次回も是非読んでいってください。
今日の余談(←これ毎回の恒例コーナーになっちゃってます)
今日もカラオケに行ったのですがAB!ゲームの主題歌であるOP曲「Heartily Song」とED曲の「すべての終わりの始まり」を歌ってきました!(最近のお気に入りで車の中ではこの曲ばっかり聴いてます!もちろん予約してCD買いました)
この前出たばっかなのにもう曲入っててびっくりです。そして一発目から歌っちゃいました。
この2曲はほんとにすばらしく、アニメとか全く興味ない友達も『めっちゃいい曲やん』って言ってました。
そしてさりげなくAB!を布教しときました!!
そして相変わらずLiaさんはキーが高くて歌うのは大変で、喉がヤバイです( ;∀;)