パンツ脱いだら通報された   作:烈火1919

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05.たのしいお昼

「「いってきまーす!」」

 

「うーい」

 

 朝食を食べ終え、歯を磨き仕事へ出かけて行った二人を玄関の外まで見送る。 二人を見送ったあとは本格的に家事をすることに。

 

 まずは朝食に使った食器を洗剤で泡立たしたスポンジで洗っていく。

 

「へへ……これがええんやろ? ここがお前の性感帯なんやろ?」

 

「いやんっ! やめてください!」

 

 黙って片付けというのも味気ないので一人芝居をすることに。 思わず息子が勃起した。 スポンジできれいに汚れを落としたら真っ白なタオルで一つ一つ丁寧に拭いていく。

 

「へへへっ……奥さんいい体してるじゃねえか……」

 

「いや、だめえええええええええええ!」

 

 人妻の設定で今度は芝居をすることに。 思わず息子が勃起した。

 

 そうこうしている間に食器洗いが終わったので、お次は洗濯物を干すことと掃除である。

 

「さて、二人のパジャマと昨日の服を洗濯機にかけたので、この時間を利用して家の掃除をしたいと思います」

 

 マイクを持ちながらリポーター風に言ってみる。

 

「さあみなさん。 現在私がいる部屋はあの高町なのはとフェイト・T・ハラオウンの部屋でございます。 みてください、所せましとぬいぐるみが置いてあります。 やはり女の子なんですね、とりあえずエロ本を置いておきましょう」

 

 辺り一面にうさぎやカメ、猫に犬にカモメに白熊。 どれもこれもチャーミングな顔をしてやがる。 こいつらが毎日毎日二人に抱っこされてると思うとうらやましくてしかたない。 俺もキノコのぬいぐるみになりたい。

 

「まあ、二人がいない間に物色するのもアレなんでさっさと掃除をしてしまおう」

 

 クイックルワイパーで床のホコリを取りぬいぐるみには専用のスプレーをかけて丁寧に拭いていく。 ついでに靴下などが入っている場所から黒のストッキングを拝借し、頬擦りする。

 

 その心地よさにうっとりしていると洗濯機が俺を呼んだ。 まったく……可愛がってあげないとすぐ鳴くんだから。

 

 そんなこんなで1時間30分ほどで家事を終わらせる。 さてと……今度こそ遊びにいくか

 

             ☆

 

「それじゃ訓練終わりだよー、みんなお疲れ様―」

 

『お疲れ様です!』

 

「おつかれ、なのは」

 

「あ、フェイトちゃん。 おつかれさま~」

 

 長い訓練が終わると同時に別の仕事をしていたフェイトちゃんがやってきた。

 

「それでどうだったの新人たちは」

 

「うん、みんな光るものをもっているよ!」

 

 まだ経験が少ないけど、きっと此処にいる新人たちは将来管理局を支える子たちになると思う。 私たちのように。

 

「あ、そうだ。 みんなにこれ渡すの忘れてたよ」

 

「なんですか!? もしかしてラブレターですか!」

 

「落ち着きなさい、スバル。 まだ早いわ。 もっと好感度が上がってから……伝説の木の下で恥じらいながらなのはさんが渡しにくるはずよ。 ハァ……ハァ……テンション上がってきたわ……!」

 

「安心して、一生ないと思うから」

 

 どうしてわたしの直属の部下は二人揃っておかしいのだろうか。 家には頭おかしいを通り越して狂ってる男性がいるというのに。

 

「それよりも、はいこれ。 今日から一年間使うノートです。 え~っと、これはですね──」

 

「なのはさんの手垢!」

 

「汗が染みついてるわ!」

 

「ちょっと話を聞いてっ!?」

 

 ノートに頬を摺り寄せる二人をヴィータちゃんが後ろから殴ってくれる。 ありがとう、ヴィータちゃん。

 

「こほんっ。 これは訓練のたびに感想を書いて提出するものです。 見る人は私とフェイトちゃんとヴィータちゃんとシグナムさん。 毎回毎回その感想についてコメントしていきます」

 

「なるほど、文通というわけですね?」

 

「なのはさん……いじらしく可愛いです……」

 

 どういった解釈をすればそこにいきつくのだろうか。 というか、この娘たち絶対聞いてなかったでしょ。

 

「まあ、そんなわけですからちゃんと提出すること。 それでは解散!」

 

「あ! なのはさん、一緒にシャワー浴びましょう!」

 

「肌と肌をこすり合わせましょう! 大丈夫、なのはさんにならなにされても大丈夫です!」

 

「ちょっとまって、私の意見は!?」

          

「わーい、フェイトさんお昼ごはんですよ!」

 

「うんそうだね、キャロ。 訓練でお腹すいてるだろうからいっぱい食べようね!」

 

「はい!」

 

 私の可愛い娘であるキャロが可愛く頷く。

 

「あれ、なのはさんとフェイトさんはお弁当なんですか?」

 

「うんそうだよ。 彼が毎朝作ってくれるんだ。 これがなかなかおいしくて結構楽しみにしてたりして」

 

「そうそう、頭はおかしいけど料理は大抵できるよね」

 

 家事もそれなりに出来るし、頭はおかしいけど。

 

「なのはさんのお弁当……なのはさんのお箸、なのはさんのお箸=間接キス。 間接キス……!」

 

「ちょっとまってスバル!? なにいきなり私のお箸を舐めようとしてるの!?」

 

「スバル、まだ早いわ! 食べ終わってからにしないと」

 

「あ、そうだった。 ごめんね、ティア」

 

「あれ? 私には?」

 

 なのはも大変だよね、家にいても六課にいても誰かに振り回されてるような気がする……

 

「さて……とりあえずお腹すいたしお昼にしようよ! それじゃいただきまーす!」

 

 パカッ 

 

 オープン→逆日の丸弁当

 

 パタンッ

 

 クローズ→逆日の丸弁当

 

「あの……なのは?」

 

「……フェイトちゃん。 一応、聞いておくよ?今日のお弁当の中身なにかな?(#・∀・)」

 

「えっと……からあげとミニスパゲッティとポテトサラダとミートボールだけど(*´∀`*) 」

 

 それを聞いた瞬間、なのはがものすごい勢いで携帯を取り出し誰かに電話をかけはじめた。

 

「ちょっと! 逆日の丸弁当ってどういうことなの!? なんでフェイトちゃんのはちゃんとしていてなのはのは嫌がらせなの!」

 

「うわー、本当になのはさんのお弁当梅干しがほとんど占領している」

 

「ここまでくると、中央にのせてある白ごはんが怒りを倍増させるわね」

 

「ちょっと聞いてるの! なんで逆日の丸弁当なのか聞いてるの! 私の質問に答えて! ──って、留守電じゃん!?」

 

「落ち着いてなのは!? 一人でノリツッコミしてるよ!」

 

 怒りのあまりなのはが変になる。 というか、彼は留守電になんていれてあるんだろうか?

 

「ん? もう一つ箱がある。 あ、おにぎりが二つ。 それになのはが好きな具だ」

 

 もしかして彼かな? というか彼しかこんなことする人いないけど。 それにしても──

 

「許すまじ……!」

 

「なのはさん、私のごはんどうぞ!」

 

「むしろ私をどうぞ!」

 

 ──タイミングが少しだけ遅かったかも


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