お風呂に入ってさっぱりした沙月だよー。
前回はうろうろしてて根本の親衛隊をぶっ飛ばしたよ。
根本は逃がしたけどね。
今回こそあいつを討ち取ってやる。
「雄二君もどってきたよー」
「ちょうどいいところに帰ってきたな。秀吉を古典の先生と一緒に連れて行ってくれ」
「秀吉君の古典点数減っちゃったよ」
「なにがあった」
「えっと根本が叫んで背負い投げして親衛隊が来て叫んで背負い投げして親衛隊を戦死させたよ」
「最後のところが重要だな。秀吉は一緒に戦って減ったんだな?」
「うん」
「じゃあ代わりにお前がいけ。うまく戦場の教科を変えてくるんだ」
「わかった、やってみるね」
古典の先生と一緒に激戦区へ。
さすが前線、にぎやかだなー
「俺は沙月ちゃんの写真を手に入れるまでしねねーんだよ!」
「俺がもらうんだ!」
「いやおれだ!」
写真のせいですごいことになってる。
ある意味いい感じだけどね。
「|召喚獣召喚(サモン)!」
一気に叩き潰す。
Fクラス藤川沙月 化学 389点
「いくよー」
「あいつがうわさの|掃き溜め(Fクラス)の優等生二人目か」
「あんな可愛い子が掃き溜めなんかに・・・」
「Fクラス許すまじ!」
えっとー、Bクラスの人の調子が上がってきたんだけど・・・
何でなのかな?
内容がよく聞こえないなー。
「せいっ」
Bクラスの数人を戦死させる。
「先生古典のフィールドお願いします」
「分かりました」
「みんな教科変わったからがんばってねー」
応援してとりあえず帰ろうかな。
「なにがあったの?」
「多分根本のやろうが壊していきやがった」
教室はかなりひどいことになっている。
ちゃぶ台が壊れたり筆記用具などが散乱していたり。
「地味に点数に被害が出る嫌がらせじゃのう」
「でも雄二君がいたんだから止められたんじゃないの?」
「いや、条約を結びにいってきたんだ。休戦協定を結んできた」
「具体的にはどんな内容なの?」
「放課後になったら戦争の中止、明日再開するまで試召戦争に関わる一切の行動の禁止だな」
「その条約意味あるの?」
「姫路のためだ」
「瑞樹は体が弱いから中止させてくれるんだね」
「ああ」
「Cクラスが試召戦争の準備をしてるって情報が入ったぞ」
「漁夫の利を狙うつもりか」
「雄二君、何か作戦ある?」
「とりあえずCクラスにいって同盟を組んでくる」
「でも禁止じゃなかったっけ?」
「ばれなければいいんだよ」
そして雄二とその他5名と一緒にCクラスに向かう。
「雄二君」
「なんだ?」
「私の根本センサーが反応してる」
「どういうことだ?」
「根本がこの教室にいる」
「そういうことか、あいつはCクラスに同盟を持ちかけたところを狙うつもりだったのか」
「それで根本がいるんだね」
「ああ、よく見たら先生もいる」
「じゃあちょっといってくるね」
「無茶はするなよ」
「大丈夫だって」
根本センサーが反応するあたりに向かう。
「あなたFクラスの藤川よね」
「あ、Cクラス代表の小山さん」
「何しにきたの?」
「根本をぶっ飛ばしに」
「そう・・・」
「そこどいてね」
「ええ」
この影にいるんだな。
あの時逃した分思いっきりやってやる。
でも召喚獣を使うと条約違反だし投げ飛ばすだけでいいか。
「ねーもーとーくーん」
「くっ、なんだ」
「どうしてこの教室にいるのかな?」
「そっちこそどうしたんだよ」
「根本センサーが反応したからぶっ飛ばしに来たよ」
「条約を破るつもりか」
「そんなことないよ、ただ根本を投げるだけだよ」
「ちょっと、人の教室で暴れないでよね」
「じゃあ外でやろうか、女相手に逃げるなんてないよね」
「くっ」
「あ、逃げた、女相手に逃げるとかひどいね」
「何があったのかは知らないけど、もう外にでていってくれるかしら」
「邪魔してごめんね」
根本逃がしたか。
まあいい、明日やればいいだけだな。
「雄二君、根本逃げちゃったよ」
「あいつの罠にかからなかったんだ、それだけで十分だろう」
「それもそうだね」
「じゃあ帰るか」
「うん」
2日目はBクラスの教室の前で戦争が再開する。
「「「いくぞ!」」」
「「「Fクラスなんかに負けるか!」」」
戦争が始まったよ。
ちょっと離れていよう。
あれ?姫路さんが戦ってないような気がする。
どこにいるんだろ。
「姫路さんこの人たちお願い!」
「は、はい」
姫路さんが行こうとする。
するとある方向を見て足が止まる。
そっちを見ると根本が手紙のようなものを見せ付けている。
なるほど、根本が姫路さんの大切な何かを手に入れたんだな。
それを使って脅しているわけだ。
昨日荒らしたときに手に入れやがったんだな。
あとでぶちのめす。
いや精神的にぶちのめす。
「雄二君」
「なんだ?」
「根本の着ている服を女子のに変えて、男子のを私に渡してくれる?」
「・・・いいだろう、勝ったときに取り計らってやる」
「ありがとう」
これでよし、あいつには女になるつらさを知ってもらおう。
女装のつらさかな?
ついでに姫路さんの手紙も手に入れることができるしね。
あ、明久が雄二のほうへ向かっていく。
「雄二、あいつ(根本)の着ている服が欲しいんだ」
「どうした明久、そっちの趣味に目覚めたのか?」
「いやそうじゃ「いいだろう」、え?」
「あいつの服をお前らにやろうっていってるんだ」
「お前ら?」
「私のことよ」
「沙月さん!」
「あなたも気づいたのね」
「そうだよ、根本のやろう絶対に許さない!」
「大丈夫、私が雄二君にいっておいたから」
「そうなんだ」
「それと雄二」
「まだあるのか?」
「姫路さんを後ろに下げて欲しい」
「なんでだ?」
「理由はいえない」
「いいだろう、ただし、姫路の役目だったところをお前にやってもらう」
「何をすればいいの?」
「合図と同時にあいつに奇襲をかけろ、方法は何でもいい」
「分かった、なんでもいいんだね?」
「そうだ、姫路なら一気に突っ込むことができたんだがな」
「やって見せるよ」
「期待してるぞ明久」
「任せてよ!」
「私はどうすればいいの?」
「お前は明久の手伝いをしろ、何をしでかすか分からんがな」
「分かった。明久君手伝うよ」
「ちょうどよかった、とりあえずBの隣のクラスにいこう」
「なにするの?」
「ひみつ♪」
バキッ
「ぎゃぁ」
「ふざけないでよね」
「僕と召喚獣で戦って欲しいんだ」
「観察処分者のあなたが?」
「うん、僕だからこそできる方法で奇襲をかける」
「深くは聞かないわ、勝負をすればいいのね?」
「僕の攻撃をよけてくれるだけでいから」
「英語の遠藤先生呼んでくるね」
「僕は先にいってまってるから」
「先生召喚許可をお願いします」
「どうしたのですか?相手は同じクラスの人じゃないですか」
「いいんです先生」
「僕の日ごろの恨みを晴らすためです」
「ぶつかり合うのもいいでしょう、召喚を許可します」
「「|召喚獣召喚(サモン)」」
「いくぞー、らぁ」
ガン
「この程度の攻撃あたらないわ」
「まだまだー」
ガン、ガン
「手が痛いけどまだまだやってやる」
「そろそろ雄二君の合図だよ」
「これで、終わりだー」
ドゴォン
「な、壁を突き破っただと!」
「根本覚悟!」
「やらせません」
「くっ親衛隊か」
「私たちがあなたたちの相手をします」
「根元のところまでいけそうにないわ」
「これでいける」
Dクラス戦で勝ったときに室外機を壊すようにいっていたのはこのときのための準備だったのか。
急に何を言い出すのかと思った人、ちょっと聞いてくれ。
いまBクラスは窓を全開にして戦っている。
そして雄二がBクラスの大半のメンバーをおびき寄せていった。
部屋の中には根本と親衛隊だけになっている。
そして親衛隊に対して私と明久が戦っている。
さっきの遠藤先生はある程度寛容してくれる。
さっきあまり怒られなかったのもそのおかげだ。
保健体育の教師はそういうことがあるわけでもない。
しかし、体育教師ならではの身体能力で動き回ることができる。
そして窓からムッツリーにと体育教師が入ってくる。
「な、窓からだと!」
「・・・土屋康太、根本に勝負を仕掛ける」
「|召喚獣召喚(サモン)」
「くっ、くそー!」
Fクラス 土屋康太 保健体育 438点
VS
Bクラス 根本恭二 保健体育 204点
「・・・大将討ち取った」
「「「うぉおおおお!」」」
こうしてBクラス戦はFクラスの勝利で終わった。
「さあ負け組み代表根本君何か言うことはあるか」
「・・・」
雄二が根本に言い寄る。
「まあさすがに俺だって鬼じゃない、条件を飲めば設備交換をなしにしてやってもいい」
「条件はなんだ」
「お前がこれ(沙月提供女子の制服)を着てAクラスに戦争の準備ができているといえ、ただし宣戦布告はするなわかったな」
「だれがそんなk「おらぁ!」ごはっ」
「僕たちBクラス全員でやらせます!」
相当嫌われてたんだね。
全員って・・・
「お前ら何を」
ドゴッ
「とりあえず黙らせました」
「私たちが着付けしてあげる」
女子の制服だから女子に任せないと。
できるなら可愛くしてあげて欲しいよね。
「可愛くできる?」
「ムリムリ、土台が腐ってるから」
「それもそうだね」
やっぱり無理なようだね。
まあいいか。
さて、手紙を手に入れるか。
「これだね」
「それは姫路さんの手紙だよね」
「うんそうだよ、明久君、瑞樹のかばんに入れておいてあげてね」
「わかった、すぐに入れて戻ってくるよ」
「じゃあ根本君、早速行ってこようか」
「お前らやめろ、くそっ」
一件落着かな?
あとで撮影会もやらないとね。
撮影会も楽しみだな。
思ったより長くなりました。
明久と姫路さんのやり取りは沙月が見ていないので書きませんでした。
次はいよいよAクラス戦、どうなっていくのでしょうか。
意見などがありましたら感想お願いします。