文月学園に編入させてもらいました   作:佐藤家の二人目

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やっぱり勢いだけで書いているから止まってしまうかもしれません。
そのときは生暖かい目で見ていてください。


第1話 さいしょはFクラス

えっと・・・沙月です。

やっぱなれない敬語はやめよう。

読者の皆さん沙月だ。

元の名前は・・・やっぱいいや。

今の名前だけ分かっていてもらえたらそれで十分か。

さて、いまFクラスにいる。

成績的にはBかAくらいなんだけどな。

なぜFにいるかって?

編入試験に遅れたからだよ。

そりゃ誰でも遅れるだろうよ、俺みたいな出来事があれば。

じゃあそのときの話をしようか。

 

 

 

 

 

 

朝俺は目が覚めた。昨日と変わらない風景。

何一つ問題ない普段どおりの朝だった。

いつもどおり自分の部屋がある2階から1階へ降り朝食をとろうとした。

そこまではよかったんだ。

そこで母さんが言った言葉でこの物語は始まったんだ。

 

「母さん、飯できてるか?」

 

「・・・あなた誰よ」

 

「え?」

 

「なんでこの家に知らない女の子がいるのよ」

 

「どこにそんな・・・」

 

ここまで言って気づいた。自分の声が普段より高いことに。

そして鏡を見て硬直した。

普段のぼさぼさした髪は跡すら見えず、ストレートで長い髪の毛がある。

胸は膨らんでおり大きさ的にはCだろう。

そして顔。

特徴のほとんどなかった16年見てきた顔がいわゆる美少女と呼ばれる類のものになっていた。

そこまで見て現実逃避しようとした。

しかしそうはいかなかった。

 

「あなたは何でここにいて私のことを母さんって呼ぶのよ!早く出て行きなさい!警察呼ぶわよ」

 

「母さん俺だって。お前の息子だった○○だって」

 

「そんなの信じられるわけがないじゃない」

 

「俺だって何が起こってるかわからないんだって」

 

「ちょっと待っててね」

 

「どこ行くんだ?」

 

「○○のところ」

 

「だから・・・」

 

「いいから黙ってて。あのこがいればこの子は誰か分かるんだから」

 

母さんも現実逃避しようとしてたんだ。

いや単に信じられないだけか。

そらそうだよなどこの誰とも知らない女が自分の息子ですって言ったって信じられるわけがない。

母さんが戻ってきた。

顔には絶望と言うかなんと言うかのような表情を浮かべながら。

そのあと隠している本の場所や俺しか知らないようなことを言い、何とか信じてもらえた。

しかし今日は文月学園の編入試験があったはずなんだけどな。

行く余裕はなかったってことで向こうに伝えておくか。

性別に関してはこっちの書類のミスだったことにしておかないとな。

そのあともいろいろ面倒だったよ。

入学用に準備した書類を書き直したり、見つかってしまった本の置き場所を考えたり。

それで午前中はつぶれたな。

実力的にはBには入れるはずだったのにFになったのか。

それはしょうがない。しかし何で女になったんだよ1

神様の嫌がらせか?だったらどうしようもない。

話し方も男のままだがこれはこれでありという意見もあるだろう。

そういうのは置いておいて、ほんとにこれからどうしよう。

男に戻るとか不可能だし。

それこそなんで女になったのかを解剖でもして調べないと無理だろう。

じゃあこのまま生きろと。

いやいや無理だって。レズ扱いされるよ!

でもそれはそれであ・・げふんげふん。

実際男と付き合うのは精神的な意味で無理だ。

かといってレズになるのもどうかと思う。

じゃあ男になってしまった女を捜すのか?

そんな人がいるわけがない。

神様めどうしてくれるんだ!

普通の交際すらできなくなったじゃないか!

輝かしい高校生活が夢となって消えていく・・・

しばらく布団にでも包まっていようかな。

 

 

 

布団に包まっております。しばらくお待ちください。

 

(30分後)

 

うだうだしてても始まらないよな。

第一あの学園には知り合いなんて一人もいない。

だったら女として学園生活を楽しんで見せるさ。

男言葉のままで・・・

いやきっと大丈夫。

なんてったって美少女だ。

自分で言うのもなんだけどかなりのもんだよ。

少し言葉遣いが荒い程度で何かあるわけがないさ。

ハハハ・・・

そうだよね、こんな言葉遣いでもてる分けないよね・・・

でも言葉遣い程度だったら大丈夫。

むしろ近づきやすいんじゃね?

高嶺の花じゃないから告白する人が多そうだ。

そういうことにしておこう。

そうでもしないと女になってしまったと言うショックから立ち直れそうもない。

そうこれで大丈夫きっと立ち直れるさ。

Fクラスが何だ。

Aを倒して設備だけでもA並にしてやる。

そうそう文月学園では試験召喚獣システムというものが導入されており、試験の点数で召喚獣の強さが変わるというものだ。

そして最初点数の高い人から順にAからFまでのクラスに分けられる。

上のクラスであるほどいい設備が使えるっていうことだ。

そして召喚獣を使っての戦争で相手のクラスを倒せばその設備と自分のクラスの設備が交換できるようになっている。

強いものほど良い設備を使えるってことだ。

これは学習意欲を高めるための方針らしい。

しかしFになってしまったと言うことはどのくらいのレベルの設備なんだろうか。

そこらの高校より下だと思われる。

机などがぼろぼろとかそんな感じか?

まあその程度だろ。

さて明日からの編入のために早めに寝るとしますか。




とりあえず沙月さんの成り立ちを書きました。
このあとどうなっていくことやら。

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