友人と別れゼロ魔の世界に・・・   作:佐藤家の二人目

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にじファンでは一応の最終回として扱っていたものです。
舞踏会の後すべてを明かしたらというifエンドです。


if 舞踏会後の告白

~舞踏会後~

 

才人と一緒に夜の散歩に来たよ。

ここで告白しておかないといつになるか分からないからね。

 

「才人」

 

「なんだ、ジェンテ?」

 

「えっと・・言いたいことがあるんだ」

 

「なんだ?」

 

才人の鈍感は直ってないんだね。

 

「才人、私のこと知ってる?」

 

「知ってるも何も貴族のジェンテだろ?」

 

「じゃあ、尚吾って覚えてる?」

 

「ジェンテ・・・何でその人を知っている・・・」

 

「才人、私はさっきから日本語をしゃべってるって気づかなかった?」

 

「ま、まさか・・・」

 

「才人が何を思ってるのかは知らないけど私は尚吾の生まれ変わり・・・いや転生したんだよ」

 

「な・・・どういうことだ・・・・」

 

「私は神様に言われて、才人の手伝いをするためにこの世界に生まれ変わったんだよ」

 

「尚吾は一年前に事故で・・・」

 

「それにさ、私は女になっていろいろあったんだよ?」

 

「そ、そうだ・・・尚吾は男のはず・・・」

 

「今まではなかったやけに人の視線が気になるんだよ」

 

「でも日本語でしゃべって・・・」

 

「男の体と違ってね、大変なんだよ、女の子の体は」

 

「・・・」

 

「ねぇ、才人、私がどんな気持ちで才人のそばにいたと思う?一緒の部屋で寝たと思う?」

 

「・・・」

 

「いま、やっと、完全に女の子になった気がするよ」

 

「どういうことだ・・・?」

 

「私はね、前世の部分もあるけどいまは一人の女の子のジェンテなんだよ」

 

「尚吾なんだよな?」

 

「うん尚吾だった、でもいまはジェンテ。」

 

「ああ、そうだ」

 

「それでね、私は才人のことが好きになっちゃったんだよ」

 

「は?」

 

「一緒にいたりしていたときはそんなこともなかった」

 

「・・・」

 

「ゴーレムと戦っていたときの才人がね、とってもかっこよかったんだ」

 

「お、おう」

 

「それでね、今はっきりと分かったんだよ、才人に恋をする女の子なんだなって」

 

「ジェンテ・・・」

 

「いま、私は恥ずかしそうに見えないと思うけど、これでも必死に隠してるんだよ」

 

「なんで?」

 

「自分の好きな人にみっともない姿は見せたくないからね」

 

「う・・・」

 

「いまは告白の返事はいらないよ、だって才人は私のことほとんど知らないから答えづらいに決まってる」

 

「・・・」

 

「だったらさ、まだまだ時間はあるから、その間に私のことを知ってもらいたいんだ」

 

「あ、ああ」

 

「才人はこんな私でも仲良くしてくれる?」

 

「・・・・・・・・・そらそうだ、だってお前は尚吾でもあるがそれ以前にジェンテだろ?」

 

「え・・・?」

 

「お前はジェンテだ、俺のことを好きであるといってくれる、可愛い女の子だ」

 

「・・・才人」

 

「今はお互い知らないことばっかだけど帰る方法が見つかるまでまだ時間はある」

 

「じゃあ」

 

「ああ、お前のことを好きになるかどうかはおいといて、これからも仲良くしような、ジェンテ」

 

「うん!」

 

 

 

 

「ねぇ、キュルケ」

 

「何よ、ルイズ」

 

「あの二人ラブラブよね」

 

「私たちには入れない感じね」

 

「「はあ・・・」」

 

 

 

 

 

「才人!」

 

「ジェンテ!」

 

 

二人は抱き合う。

いまだにぬぐいきれない壁はあるもののいつか乗り越えられると信じて・・・




これはifルートなので続きはありません。
もしも期待する方がいればすみませんでした。

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