友人と別れゼロ魔の世界に・・・   作:佐藤家の二人目

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今回は舞踏会までいけたらいいなと思っています。

ゆっくり読んでいって下さい。


第14話 フーケ

昨日はゴーレムが破壊の杖とやらを盗んでいったんだ。

それの情報がないか学院長にみんなで聞きにきているよ。

どうもいい情報はないみたいだよ。

やっぱり一晩じゃ厳しいよね。

そういう話を学院長としていたらロングビル先生が入ってきたよ。

 

「学院長!フーケが逃げ込んだと思われる場所の情報が手に入りました!」

 

「本当かね」

 

「はい」

 

「よし、では探索隊を派遣してアジトを見つけるとしよう」

 

「私が行きます!」

 

ここでルイズが立候補する。

それと一緒に使い魔である才人も参加させられる。

当たり前だけど私も参加するよ。

才人のいるところなら火の中水の中・・・はきついけどある程度までなら行くつもりだからね。

ということで意思表明しますか。

 

「私も行きます」

 

そういうと学院長の顔が結構安心したかのような顔になる。

やっぱり私の魔法は結構強いからね。

フーケには負けたくないな。

 

「それではここにいる生徒たちは全員行くと言うことでよろしいな?」

 

「「「はい!」」」

 

そしてロングビル先生を案内として探索隊が出発したよ。

今回のメンバーはルイズと才人にタバサと私なんだ。

なんでタバサがついてきたのかというと、あなたの実力が分かるかもしれないっていってたよ。

多分私の力をみにきたのじゃないかな?

この中では一応私が一番魔法を使える。

でも隠してるから一番はタバサのはず。

だからタバサがいれば安心だねとか才人に言っておく。

 

 

 

しばらく行くと森があってそこの入り口あたりで聞いたらしい。

多分この奥に隠れ家のひとつがあるに違いない。

みんな大丈夫かな?

 

「フーケを捕まえれば私のことをゼロなんて呼ぶ人はいなくなるはず」

 

「無茶すんなよ」

 

「平民が何言ってるのよ、あなたこそつぶされないかが心配だわ」

 

「ガンダールヴなめんなよ」

 

「せいぜい頑張りなさい」

 

あらら・・・

才人とルイズが喧嘩みたいになってる。

でもあれは緊張をほぐすためにやってるのかもしれない。

そう信じていこうと思う。

私も笑って緊張がましになったからね。

 

 

「この先に小屋があります、多分そこがフーケの隠れ家でしょう。この先は気をつけてください」

 

「分かっています。フーケを捕まえて破壊の杖を取り戻して見せます」

 

フーケの隠れ家であると思われる小屋が見えてきた。

才人が先に行くらしい。

なんでも才人だけ近接戦闘だから近づかないと戦えないらしい。

当たり前だよね。

メイジじゃないんだから。

でも才人ってすごいよね。

だってこの世界に来たところなんでしょ?

なのにあんなに落ち着いて行動してる。

私だったらできないな。

こんなことができるから才人は二つの世界を救うことができるんだね。

やっぱり才人はすごいな。

才人が小屋に入る、とその瞬間後ろからフーケが作ったであろうと思われるゴーレムが現れたよ。

才人は破壊の杖を見つけたみたい。

 

「くっ、今すぐそっち行くから貴族様は下がってろ!」

 

どうもルイズが動かない。

プライドのせいかもしれない。

 

「ルイズ!そこから離れろ!ゴーレムに踏み潰されるぞ!」

 

「いやよ!私は貴族よ!こんなゴーレム程度に逃げられないわ!」

 

言い合っているうちにゴーレムが足を振り上げる。

このままではルイズが踏み潰される。

そう思ったから私は魔法を使った。

 

「エアハンマー」

 

この呪文でゴーレムの足をそらすことができるかどうかは分からなかったんだ。

けどルイズには当たらなかったみたいだよ。

腰が抜けたルイズを才人が離れたところへ連れて行ってくれたから思う存分戦えるね。

 

「いくよ、カッタートルネード!」

 

「ウィンディアイシクル」

 

私とタバサの攻撃でゴーレムの腕と頭がぼろぼろになったよ。

でもすぐに周りの土から元に戻っちゃったよ。

私たちの魔法じゃきついのかな?

破壊の杖ってもといた世界のロケットランチャーだったっけ?

だと思うんだけど・・・

どうなのかな?

実際ロケットランチャーだったら才人が使いそうなものだけど・・・

 

「ゴーレムから離れろ!俺がこれを使って吹き飛ばしてやる!」

 

おっと・・・ほんとに向こうの世界のものだったみたい。

才人はあらゆる武器を使いこなせるはずだから・・・

あんなゴーレム程度一撃だね。

 

「才人、思いっきりやってもいいよ!」

 

「ジェンテはこれがどんなものか分かるのか?」

 

あ、やっちゃった・・・

ごまかせば大丈夫なはず・・・

 

「え、う、ううん、全然知らないから」

 

「そらそうか、こっちの世界のやつが知ってたらおかしいもんな、いくぞ!」

 

そういうと才人が発射した・・・

ゴーレムが消え去ったよ・・・

 

「やったね才人」

 

「おう」

 

ちょっと喜び合っているとロングビル先生が近づいてきて才人に杖を突きつけた。

 

「破壊の杖を渡してもらおうか」

 

「なっ」

 

「破壊の杖の使い方が分からなかったからお前に教えてもらおうと思ってたのさ」

 

「ロングビル先生がフーケだったのか」

 

「ああそうだ、あのエロじじいはうざかったけどこんなにいいものが手に入るなんてねぇ」

 

「破壊の杖を渡せば何もしないんだな?」

 

「ああ、何もしないとも」

 

そういうと才人が破壊の杖をフーケに渡す。

 

「早速試し打ちさせてもらうとするよ」

 

「何もしないんじゃなかったの!」

 

「盗賊の約束を信じるほうが馬鹿なのさ、さあ、吹き飛びな!」

 

しかし何も起こらない。

才人がフーケに飛び掛り拘束する。

なんで発射されなかったのか聞くと一発しかなかったんだって。

フーケも残念な終わり方だった気がするよ。

 

 

 

 

 

無事にフーケを引き渡した私たちは夜の舞踏会に向けて準備し始めたよ。

せっかくだから才人と一緒に踊りたいな・・・

そんな思いかなえばいいな・・・

 

 

 

「才人、私と踊ってくれる?」

 

「ジェンテ喜んで躍らせてもらうよ」

 

「次は私と踊ってよね!」

 

「才人はモテモテだね」

 

「そ、そんなことない」

 

才人の顔がにやけてる。

美少女二人言い寄られてるからしょうがないよね。

ちなみに最初に踊ったのは私で、次がルイズだったよ。

これが仲のいい順番だったらいいなとも思っちゃったんだ。




最後のあたりでジェンテがちょっと女っぽかったかなと思っています。
できれば甘すぎるくらいに表現していければいいかなと思っています。
一応今回はオリ主×才人になると思われます。

このあとちょっとifを入れます。

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