転生して4歳児なう。
転生の経緯とかは説明めんどいし省きます。
べ、別に興味ないだろうから省略してあげたとかじゃないんだからね!いやまじで。
生後4ヶ月の頃にテレビで見たヒーロー達の姿に異世界だと気づいて、さらにヒーローの中に「オールマイト」という前世で見たことのある名前を聞いてここが、僕のヒーローアカデミアという漫画の世界だと気づいたのだ。
中国の軽慶市で生まれた発光する赤ん坊に始まり、以降各地で次々に超常が始まり原因も分からず時は流れて超常は日常になった。
それから架空(ゆめ)は現実となり、世界総人口の8割が何らかの特異体質の超人社会となった世界、それが僕のヒーローアカデミアである。
幸い性別は前世と同じ女の子だしキャラに成り代わったとかでもないので私的にホッとした。顔立ちも結構可愛い感じでかなりうれしい。
ちなみに名前は、石 弦(せき いと)です。
この世界は主人公を除けばまさに名は体を表すな世界だ。発現した個性的にも私もまた名前=個性みたいな感じになった。
個性は、“粘着糸”である。
手から透明なガムの様な糸が出せる個性だ。試したら最長1.5mまで出たし、太さも指先からだと細いのが出て、手のひらからだと太いのが出せた。
これからの成長で出せる長さも伸びる筈だし応用性も高いし目立った欠点もなくかなり良い個性だと思う。
ひとまず無個性ではなくてホッとした。
私は主人公の出久くんではないし、かっちゃん風に言えばまさにモブなので無個性で最強とか強いとかが出来るとは到底思えないので本当に良かったと思う。
私的にはせっかくなのだから雄英高校のヒーロー科に進学して是非とも原作をこの目で見たいというミーハー魂+転生したのがせっかくこの世界なのだからヒーローになりたいという気持ちから4歳ながらに将来の進路を決めた。
私は第二の人生でヒーローを目指す事にした!
今のところは幼稚園でも原作キャラとは会えなかったから幼なじみフラグとかはまったくなかった。ちっ。
両親はヒーローではない一般人だ。
お父さんは石みたいな堅い頑丈な体と強い力持ちな異形型の個性で土木作業員として働いてる。
お母さんは糸を出せる個性で結婚前まで服飾系の仕事をしていたそうだ。
お母さんの個性の進化版みたいな個性を受け継いだ?私だがお父さんの影響か私はかなり頑丈な体だ。
前にジャングルジムの上から落ちて頭を打ったがこぶも出来ずに無傷だった。
両親にヒーローになると宣言したら子どもの言葉だからか笑ってがんばれと言ってくれた。
私は両親から受け継いだ個性でヒーローになるべくまずは子どもらしく外では遊び体力作りをして、中では個性の訓練をした。
より長く出せる様に物を取ったりしたり指先からならより細く手のひらからならより太く出せる様に練習した。
幼稚園は特に何事もなかった。
そして小学生になった。
知ってる名前がないからktkr!とはならずやはり原作キャラはいなかった。ちくせう。
成長に伴い体力も増えたし粘着糸も最長5mまで伸ばせる様になった。
これからはアメージングな蜘蛛男さんをイメージして彼の様に自由自在に粘着糸で空中を華麗に移動したり糸を使った戦闘の特訓を始めた。
それに小学校に上がると同時に両親に頼んで格闘技の道場に通い始めた。
お母さんは少しいい顔をしなかったけれど弦がやりたいならと最終的にはOKしてくれた。
したらその道場でなんと!なんと!なんと!
出会いましたよ!出会っちゃいましたよ!
今はまだ若手らしいけど原作で主人公の担任のプロヒーロー、イレイザーヘッドこと相澤消太さんに!
私はイレイザーヘッドが大好きだから会って紹介されて驚いて思わずテンション上がって、ファン宣言して握手とサインをもらった。
相澤さんは私みたいな子どもがあまりメディアにもでないイレイザーヘッドのファンな事にか私の勢いにか
戸惑っていた。さすがに子ども相手だからなのか握手もしてくれたしサインも書いてくれた。
原作時も合理主義から取材も受けずメディアへの露出も少ないイレイザーヘッドのサインというめちゃくちゃ貴重な物を手に入れたゼ☆もちろん貴重だからって売ったりはしませんよ!キリッ
格闘技というか武道を前世でもやったことがないから結構苦戦してます。
道場の先生はすごく厳しい人で子ども相手でも限界までやらせる人だ。
でも雄英に入る為だしヒーローになるためだとがんばった。それでも挫けそうになった時は相澤さんの事を思い出しここで挫折して憧れのヒーローで大好きな相澤さんにがっかりされたくないという気持ちから自分を奮い立たせた。
同じ道場に大好きでそれでいてシビアな考えの相澤さんがいるからやる気スイッチが常にONになっているのだと思いましたねキリッ
後から知ったけどこの道場は特に厳しい事で有名らしかった。
それから勉強もかっちゃんみたいな天才じゃないし前世でもサボっていた私はマジに高校レベルとか完全にアウトだ。
なんでお母さんよりもヒーローになることを応援してくれていて私に甘いお父さんに頼んで本屋で本当なら中学生レベルが欲しいけれどそれだとその知識どこからやねーん!てなるから2年生~6年生までのドリルを買ってもらって勉強を始めた。
いやー、やってみると案外覚えてなくて驚いたね・・・。
算数や国語は楽勝だったんだけれども特に嫌いな理科や社会はマジでやばいわ。
勉強しても頭に全然入ってくれなくて必死に道場の練習中も復唱していたら相澤さんに不思議がられた。
それで勉強の事を話したら驚かれて、ヒーローになるために雄英に入ろうと勉強してて、将来はイレイザーヘッドみたいに格好いいヒーローになりたいって言ったら少し照れた感じにそっぽ向きながら(めちゃ可愛い)暇な時なら教えてやってもいいって言質頂きました←ゲス顔
相澤さんやばいね。
若い頃から原作同様合理主義らしく髪も長くてもさいけどなんだかんだ優しいしイケメンだし原作ファンとしてもうたまりませんね!
サインは私的家宝で額に入れて部屋に飾ってます。
三年経過して四年生になりました。
粘着糸は最長10mまで伸ばせる様になったし道場の地獄の特訓にもかなりついて行ける様にもなった。
道場は年上の人達ばかりで格闘技だけの手合わせだとまだまだ負け続きだから自分的には強くなった実感がまったくない。それでも道場の人たちからはそこらの大人よりは強くなっていると言われたので強くなっているのだろうと思う。道場の人たちが強すぎるだけだからと思うことにした。
個性での戦闘も相澤さんがアドバイスをくれてかなり上手く扱える様になった。
許可をもらって道場の人と個性込みで手合わせしたらなんと私は初めてだが勝てたのだ。
その時は嬉しくて嬉しくて相澤さんの手をとりはしゃいだものだ。
そんなこんなあってなかなか順調に事が進んでいてある日両親とショッピングモールに買い物に行っていた日。いきなり敵(ヴィラン)が暴れ出した。
敵と距離を取り様子を窺っていると敵の割と近くで5歳くらいの女の子がこけて泣き出した。
敵は女の子には構わず暴れていて女の子はかなり危険だ。
ヒーローはまだ誰も来ていない。
敵が女の子に気づいて不快そうに顔を歪めた。
やばい。
私は走り出していた。
走りながら右手で粘着糸を伸ばし10m以上離れていたが無理をして伸ばし女の子を自分の元に引き寄せる。
女の子を抱きかかえて左手で粘着糸を後ろの伸ばして柱にくっつけて一気に敵と距離をとる。
女の子をお父さんに渡し怒り狂い私の方に走ってくる敵に向かって私も走り出す。
不思議な程に私は冷静で自分の心臓の音がいやに大きく聞こえた。
冷静に敵を観察する。
明らかに怒り狂っていて動きは大ぶりで隙だらけだ。見た感じは盛り上がった腕から強化系の能力の様だ。
一応何があってもいいように心構えをしておく。
敵の体に粘着糸を走りながらつけて一気に突っ込む。
その勢いのまま敵の胴体に膝蹴りを叩き込む。突然のダメージに何が起きたのか分からず面食らっている敵を尻目に敵の腕を取り粘着糸で背中に貼り付ける。敵がようやくもう片方の腕を振りかざして殴りかかろうとするがそんな大ぶりで遅い動きが普段から道場の大人達と手合わせしている私に当たるはずがなく屈んで避けてそのまま足払いをかけて俯せに倒す。
両足を粘着糸で固定しもう片方の腕も背中に固定し、用心して体も床に糸で固定した。
タイミング良くヒーロー達がやって来た。
ヒーロー達は敵を私が捕縛していたからかとても驚いていた。
助けた女の子にお礼を言われて周りにいた人たちにも賞賛された。
ヒーロー達には褒められてさらには将来是非うちの事務所にと勧誘もされた。
家に帰るとお父さんとお母さんに抱きしめられた。
二人の私を抱きしめる腕は震えていて私は今になって二人に多大な心配をかけてしまった事に気づいた。
心から反省して謝るとお母さんが「仕方ないわね。だって弦は将来ヒーローになるんだから。」といって笑った。この事件をきっかけにお母さんは私がヒーローになることを認めてくれた。
この事件はちょっとした話題になった。
外に出れば注目され学校ではクラスメイトに詰め寄られた。
道場でもいつも厳しい先生に褒められてこれ以上褒められると調子に乗ってしまうと思い自分を戒める様に
今回は敵も一人で冷静でもなく動きも大ぶりの素人だから倒せただけで私自身はまだまだ未熟者なので今回の事で調子に乗らずによりいっそう精進しますと言うとまた先生に褒められて、さらには相澤さんにも今の心構えと体捌きを褒められてにやけてしまった。
お願いだからこれ以上は褒めないで欲しいと思った。
私は家族からのバックアップも受けて今まで以上に努力した。
訓練もだけど勉強も中学に上がる頃には高校生レベルまでやり始めていた。
それから原作でオールマイトがヒーローの活動は奉仕活動だと言っていたのを思い出して外にいるときは個性の訓練も兼ねて糸でゴミ拾いをしたり困っている人を見つけては助けたり手伝ったりした。
そしたら近所の人や助けた人達からも応援されるようになった。
なんとなくだけどヒーローってこういうことなんじゃないかと漠然と感じた。
そんなこんなでようやく中3になりました。
ダイジェストで一気に書かせていただきました。
相澤さんへの愛が溢れました(真顔)
パソコン投稿なので読みづらい部分もあると思いますが寛大な心で許してくださいorz