ハイスクールD×D ~ 堕ちた疾風迅雷と深淵を司る龍 ~ 作:Mr.凸凹
レイナーレの手勢であると言えるはぐれ悪魔祓い達が集っている通称教会に入り込んでいるであろう
まあ、今回の修行はちょっとばかり普段の鍛錬内容とは毛色がかなり違っていて未だに試行錯誤な状態だと言えるんだけれどね。
俺はアザゼルさんとの極秘って程でもないけれど今現在は非公開にして非公式な共同制作中でもある試作品の腕時計型の魔法発動体を媒介にして、俺の精神体を
更に
電子領域の大海原に浮かぶ仮想領域への融和率を高めるだけでなく現実世界での肉体強度や自己治癒力の強化や反射速度等を著しく向上させることが出来るものの、今現在の開発段階においては継続して
俺は年齢の割りに比較的に小柄な体躯を少しでも解消しようと、以前から健啖家とも言えるレベルの食生活を心掛けていたのが更に過食どころか
まあ、俺の体躯が
べっ、別に悔しいからって嘆いてなんていないんだからねっ!!
多分……恐らく……きっと……メイビ―……
先ずは魔力と氣をお互いに反発しない様にしながら合一させて増幅させていく技法の咸卦法、
俺的には魔力と氣を段階的に電力に変化させてから
更に俺自身の神経系を疑似電脳回路に見立てて体内、主に血管系やリンパ系で半ば休眠状態である
未だにある程度試行錯誤を重ねて若干熟れて来たかなってレベル止まりな上に、まだまだ
活性化させた
『魔法少女マジカル✩レヴィアたん』での準主役とも言える魔法拳士としての俺の活躍っぷりに、とある
一応は匿名どころか秘匿レベルの極秘ルートで定期的に送られて来ているけれど、コレは十中八九で
表向きにはお嬢様が生れ付き病弱で精神的にも未成熟なので心身のバランスの統合性が不安定で長年において引き籠りな状態だったと風の噂になっていたのだけれどね。
実質的には所謂先祖返りの影響で
蝶よ花よと大事に育てられていると言えば聞こえは良いけれど、事実上の軟禁状態だったとの事らしいからね。
その事を長年に渡って不服と不満を感じていたとの事であるフェニックス家の某三男坊殿の口添えもあった上に、更にはお嬢様自身の粘り強い要望と文字通り血も滲む努力の研鑽する姿でフェニックス家の重鎮達も態度を軟化させたとの事で徐々にだけれど社交界へと顔を出し始めたと聞き齧っているんだよね。
社交界では常に傍らには眼を光らせている某三男坊殿がお嬢様に煙たがられながらも
『魔法少女魔法少女マジカル✩レヴィアたん』への出演の恩恵は計り知れないぐらい嬉しい誤算続きなんだけども、所詮俺自身は一山幾らの何処にでも存在している凡才なので転生特典の限界無しの鍛えれば鍛えるほど強く成長していく心技体がなけれ過去において既に
うん、まあ……あまり無理し過ぎて姉ちゃん達に
電脳空間と現実世界には時間の流れには意図して差異が生じる様に調整していて、電脳空間の三日間が現実世界では一日となるんだよね。
そのため多少の
そうしないと電脳空間で一昼夜どころか一週間掛けて不眠不休で修行に明け暮れていた事もあったんだよね……
あの時は心配かけてた姉ちゃんを始めとした親しい間柄の女性陣に代わる代わるローテーションで
何故か
今回も何とか電脳空間にもある程度には五感や第六感のリンクが馴染んできたし、そろそろ本題に入らないとね。
今現在は誤差範囲内とは言えども思考と挙動差のタイムラグを、徐々に零へと近づける様に克服していくのは今後の克服すべき課題だしね。
これまたアザゼルさんと共同開発中の特殊な人工
まあ、魂魄の
未だに確実性に乏しくデバックの必要性が高くて
そこで逆転の発想で敢えて俺自身が得意としている属性である風や雷の魔法ではなく他の属性を付与した
まあ、コレも
幸いにも今回は比較的に
でも一つだけ難点を挙げるとすれば
いや、まあ、うん……
一見では解りづらいけれど喉仏の有無とか腰周りのくびれの位置と骨盤の形や微々たる胸部の膨らみとか股間の膨らみの有無とかが……ねぇ?
まあ、
ある程度戦闘回数を重ねていくと
まあ、慢心は俺自身だけでなく親しくも愛おしい者達をも害する要因と成り得るからしないけれどね。
凡才な俺は自分の意志や願いを貫き通すためにも起こり得る不幸な事象の可能性だけでなく偶然や必然、更には望まぬ運命や
「さてと……そろそろ始めますかね。
『イエス、
俺の問い掛けに返答する人工
しかし近頃は何処か愁いを帯びつつも仄かに嬉し気な雰囲気を醸し出している気がするのは俺の思い過ごしなのか否か……
人工
さてと、一通り
名残惜しいけれどもそろそろログアウトしておかないと部活動や風紀委員活動に支障を来す可能性が高くなるからね。
ゆくゆくは
今回の
後日気が付いたんだけれどこの時にちょっぴり……いや、かなり
その内容としては
些細とも言えるこのポカミスから
気が付いた頃には既に後の祭りで取り返しのつかないぐらいになっているんだけれど、後日に語られる
◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
草木も眠る丑三つ時――
とあるお得意様に契約内容を更新するために俺は定期的に召喚されているんだけれども、今回は何時もと違って転移した先で眼に入った光景と鼻に付いた激臭に思いがけずに頭痛と眩暈がしちゃったのは不可抗力だよね?
月明かりに照らし出された何時もと変わらないどこにでもある様な至極一般的なリビングの風景――――
まあ、とある魔法少女グッズがアクセントになる処ろか寧ろ所狭しと飾られているのはご愛嬌なんだけれどね。
今現在は冥界でしか流通していない筈の某
そして転移した俺の足元に最近になって見知り合った人影が口や鼻から赤黒い泡を噴き出して倒れ伏しているのは見間違えかとは思いたいんだけれど、吐き気を覚えるぐらいの俺の鼻を突く激臭の刺激に思わず眼を背けるしか出来なかったんだよね。
そして、眼を背けた先の壁一面サイズの大きなスクリーンに投射された映像には満身創痍な
色んな意味で俺が更に引き攣った笑みを浮かべたのは不可抗力なんだけれども、
「いらっしゃいにょ、
スクリーンに向けていた視線を振り返えした先にはミルたんが満面の笑みで迎えてくれているのは何時もの通りの光景なんだけれど、その隣で喰い入る様にスクリーンを見詰めていたとある少女がミルたんに呼ばれた俺に気が付いて振り返ってきたのは俺の
「こんばんわ、綾人さん……すいません、サインを頂いても構いませんでしょうか?」
眼をキラキラと輝かせながら上目遣いに
「ありがとうございます、後生大事にして家宝にしますね♪」
胸元に俺のサイン入りの色紙を抱きしめて感無量な様子で佇んでいるアーシアたんは正に聖女と思える程の後光が差している様に感じられるんだよね。
勿論ちょっぴり現実逃避でトリップしたい俺の脳が眼の前の光景の理解を拒んでいて、アーシアちゃんの純真な姿に見蕩れ様と誤認しているだけなんだけれどね。
うん、テーブルに所狭しと並んでいる古今東西のみならず
まあ、俺の足元で痙攣しながら倒れ伏していたフリードの尊い犠牲には色んな意味で涙を禁じ得ないけれどね。
「げほぉ……ごほぉ……しっ、死ぬかとおもったぜ……」
走馬灯を観る度にアーシアちゃんに無理矢理癒されながら
限度を超えた辛みは最早下手な拷問よりも過酷だって言うからね。
「こんなに美味しいんですのに……」
アーシアちゃんが
別に
「はい、確かに対価となり得る成果のレポート内容を拝見しました。この結果を踏まえて契約内容を更新して修行内容を次のステップへと進められますね……」
「良かったにょ、コレで更に魔法少女の高みへとまた一歩前進出来るにょ~♪」
ミルたんは歓喜の笑みを浮かべながら俺の手を握り締めているんだよね。
俺の肉体強度や魔法や氣に寄る身体強化も以前に比べて劇的にレベルアップしているにも関わらず、俺の手の骨どころか腕から肩にかけての激痛が半端ないんだよね。
「ところで二人とも何で
俺は痛みを誤魔化すためにも分かり切った質問を投げかけてみたんだよね。
「だってー、定期的に悪魔を呼び出す常習犯だったみたいだし、殺すしかないっしょ~♪」
「そんな表向きな建前の理由で綾人さんとの情報交換のパイプの構築のためにやってきたら思った以上に意気投合しちゃったんですよね」
フリードの冗談めいた台詞を引き継ぐ様に語るアーシアちゃんは困った様な嬉しい様な複雑な表情で苦笑を浮かべているんだけれどね。
「ソレに『魔法少女マジカル✩レヴィアたん』での綾人さんの
恍惚とした表情で語っているアーシアちゃんと無言で腕くみしながら同意する様に頷いているミルたん、この二人からの無類とも言える程の称賛に俺は照れ臭くなって思わず眼を逸らしたのは不可抗力だよね?
聞き齧った程度だけれどアーシアちゃんも足技が
アーシアちゃんは基本的には博愛主義者との事なので
取敢えずそれ相応の実力を伴っていないと相手に自身の話を聞き入れてもらえないと教えを受けているみたいなんだよね。
基本的に心身共に
まあ、確かに身体的な外傷や痛みは
うん、あまり深く考えないでおくのが俺の精神安定上でも吉だよね……
情報交換のためミルたんの家に長居し過ぎたのかふと気が付くと堕天使らしき気配が複数近づいてきちゃったみたいなんだね。
しかも俺が
「どうするよ、淵龍王のお坊っちゃん……もう少し事細やかに情報を得るためにも引き続き熱心に
既に迫ってきている気配に気付いているフリードが含み笑いを浮かべつつ、俺の真意を覗き込む様に尋ねて来たんだよね。
先程の情報交換である程度の推察は出来るだけの情報は得られたけれど、確証に至るにはやっぱり俺自身も確認しておかないとね……
「そうだね……
「そうこなくちゃね~♪」
「分かりました……」
俺とフリードはお互いに
「ミルたん、後日に改めて窓ガラス代は弁償に伺いますね」
アーシアちゃんはお辞儀をしながらミルたんに詫びを入れつつ、ノールックモーションで背後の俺を家の外へと蹴り飛ばしたんだよね。
その舞う様な重心移動と脚運びの練度に見惚れたのも鑑みても俺の反応が遅れる程の技の
舞い散るガラスの乱反射の奥でちらりと見えた清楚でいて活発的な
さてと、鬼が出るか
俺は臨戦態勢を整えながら緩みかけていた鼻の下と思考を引き締め直したんだよね。
次話の投稿は未定ですが再び少しづつ書き溜めて行く所存ですので、生暖かい眼で見守って頂ける事を願います。