北郷一刀ちゃんの憂鬱   作:龍鱗

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こんなSSが思いついたのは大体m○bage版恋姫の充実ぶりのせい、だってあのゲームのイベント絵巻が完全に・・・w

①と②の話には接点はありません


蜀の抱き枕:魏の傾国御遣い

①みんなで笑って暮らせる世の前に私が泣きそうです

 

 

気がついたら後漢末期、賊に襲われた時に助けてくれたのは、純粋な夢を持つ少女。

 

自分の知らない三国志、女性ばかりの武将たちに真名。

 

あの桃園の誓い、劉備、関羽、張飛の中に自分が混ざることになるとは思わなかったが。

 

桃香「御主人様ー!」

 

一刀「ん、桃香じゃないどうし・・・たぁ!?」

 

ドーン!といった効果音がでそうなぐらいの勢いで飛びついてきた桃香。

 

一刀「こぉら桃香、いきなり抱きつくなって前にも言ったでしょ?」

 

桃香「えへへ、だって御主人様を見たら抱きつきたくなって・・・。」

 

ギュッと抱きついてくるのは構わないんだが、その大きなのが当たってるんだけど、胸がない私に対するあてつけかと一瞬思ったがそんな嫌味なことをするような子じゃないのは私が一番良く知ってるわけで・・・。

 

鈴々「あー!お姉ちゃんばかりずるいのだ!鈴々もー!」

 

一刀「ふぐ!?」

 

後ろに抱きついている桃香に気を取られて前が疎かになっていた私に長女と同じく勢い良くぶつかってくる鈴々。

 

一刀「り、鈴々・・・お願いだからもう少し優しく来て、出ちゃうから・・・。」(宇宙的な何かが)

 

桃香「御主人様、なんだかその言い方すごいドキドキするんだけど。」

 

一刀「なんで!?」

 

桃香に嗜虐趣味があるとか泣けてくるんだけど!?

 

鈴々「一刀のお姉ちゃん、鈴々もかまって欲しいのだ!」

 

わかったから腰に抱きつくのやめて!?それと君たちその手の位置は確信犯なの!?

 

愛紗「・・・皆揃って何をしているんですか?」

 

一刀「愛紗!?ちょっと助けて!」

 

義姉妹二人に挟撃されて全く身動き取れない中通りがかった愛紗に助けを求める。

 

愛紗「・・・楽しそうですね。」

 

しかし拒否された。

 

一刀「どこが!?」

 

桃香「ふふー愛紗ちゃんも混ざる?」

 

愛紗「な!?」

 

おおい、何を言ってますかこのほわほわ娘は!

 

桃香「愛紗ちゃんも素直じゃないよねー♪」

 

鈴々「なのだー♪」

 

愛紗「ぐ、そもそも我らは大義のために戦っているのですぞ?ここで潰す暇は・・・。」

 

一刀「と、桃香、愛紗もこう言ってるしいい加減離してくれると嬉しいな、それに当たってるんだけど。」

 

桃香「・・・当ててるんだよ?」

 

どこで覚えたそんな言い回し!?

 

愛紗「・・・。」

 

あ、あの愛紗さん?なんだか目がドンドンと怖く・・・。

 

愛紗「ご主人様、失礼します!」

 

ちょっと!なんで愛紗も抱きついてんの!?あ、やばい、いい匂いする・・・じゃなくて!?

 

桃香「いい天気だねー。」

 

鈴々「なのだー。」

 

愛紗「ご主人様、暖かいです。」

 

鈴々「一刀のお姉ちゃん、ちゅー!」

 

一刀「え、ちょっと、んぐー!?」

 

桃香「あ、鈴々ちゃんずるい!わたしもー!」

 

みんなで暮らせる世を目指して邁進中だがこんな調子で大丈夫なのだろうか・・・?

 

 

 

 

②この二人今にも空箱送ってくる(しかも本人全く気にしない)レベルの険悪さなのだが・・・。

 

 

【我が子房なり】と言う言葉がある、過去の偉人が高祖劉邦に仕えた名参謀『張良』に値する傑物を迎えた時に使われた言葉なのだ、私が何故か後漢末期に飛ばされ今現在世話になっている曹操軍にもそういう軍師がいる、言わずと知れた『荀彧』だ、しかし晩年になると互いの意見が合わず曹操は荀彧にお前はもう無用という意味を込めて空箱を送ったとされる説がある。(その後に荀彧は自殺乃至毒殺された話になるが空箱の話の真偽は定かではない、寧ろ創作の可能性が濃厚で諸説色々あるらしい。)

 

一刀「まあ、晩年を迎える前は軍師として程昱や郭嘉共にかなり重用されて信頼されてるはずなんだけど・・・?」

 

華琳「・・・。」

 

桂花「・・・。」

 

そんな私の前には、街の改革案のために三人で会議の中笑顔で睨み合う華琳と桂花が居た。

 

一刀「なんか既に亀裂が入ってる気がするんだけどなー・・・。」

 

不思議に思うかもしれないがこの二人は私がさっき話した曹操と荀彧その人だ、何故か女性になっているのかや真名の件は全く分からないが、この二人どうにも仲が悪い、いや普段の仲は良い方だ、華琳様と慕う桂花は寧ろ忠誠の塊と言ってもいいくらい。

 

華琳「一刀、さっきから一人で何をぶつぶつ言っているのかしら?」

 

一刀「ああごめん、治安改善の話だったよね、私の故郷では区画ってのがあってさ、街をある程度の広さで分けて管理することなんだけど、その分けた場所に警・・・じゃなくて、治安部隊を配備するんだよ、そして治安部隊が不正とかを起こさないようにそれを統括する人材を置くんだ。」

 

華琳「なるほどね、ただ部隊を置くのではなくて軍のように隊長を更に纏める将を置くか。」

 

桂花「なら状況把握のために報告書のようなものも必要になるわけね。」

 

一刀「そういうこと、華琳や桂花は教養が高いからすぐに飲み込んでくれて助かるよ。」

 

華琳「あら、嬉しい事を言ってくれるわね?」

 

にこやかに笑った華琳が此方に近づいてくる、そしてそのまま私の頬にその綺麗な手が触れる、ああしまった、これはいつものパターンだ。

 

桂花「む・・・。」

 

華琳「あなたの知識は非常に興味深いわ、その天の知識を私の覇道の役に立てなさい。」

 

桂花「華琳様、戯れもほどほどに。」

 

華琳「あら桂花、嫉妬かしら?」

 

桂花「ええ華琳様、あなたにしています。」

 

華琳「ふふ、正直者は嫌いではないわよ?」(ニコニコ)

 

桂花「ありがとうございます、華琳様。」(ニコニコ)

 

だ・よ・ねー・・・どうしてこうなった、いや私のせいなんだがorz

 

元々私が華琳の軍に仕える前は実は荀家の世話になっていたのだ、その時に荀彧が私の故郷(ここでいうところの天の国)の政策や農耕の話を聞いて非常に感激されて真名を預けられてしまったのだ、その時はあの荀彧に感激されるなど思いもよらなくてしどろもどろになってしまったのが懐かしい、その後桂花と一緒に袁家に行ったのだが、あまりにもアレだったので桂花が辞表を叩きつけて再び旅に出た後曹操軍に世話になることになった。(その後親交が深まり曹操からも真名を預けられた。)

 

其処までは良かった、桂花も自らの生涯を懸けて仕える主を見つけられたと大喜びしていたし、問題は華琳が非常に女好き・・・現代でいうところのレズ、まあ桂花も荀家で起きたあることが理由でとんでもない男嫌いのせいか少しばかりそっちの属性がある。

 

此処まで聞くと、この二人非常に相性が良いように思えるのだが、実を言えばほぼ私のせいでこの二人の間に厄介な溝があるのだ、天の御遣いの私に非常に興味を持った華琳が私のことを閨に誘って、それを嫉妬した桂花が・・・華琳をライバル視している。

 

此処でさっき述べた荀家でのあることが挙がるのだが・・・実は桂花と旅に出る前に桂花が一人賊に襲われた時があったのだ、幸い駆けつけた私が賊を討ち桂花の純潔は守られたのだが、私が初めて人を殺めてやや不安定になってしまい、責任を感じた桂花が私に付き添ってくれたおかげでここまで持ち直せた、そしてその過程で私と桂花の間には支えあった二人だけの絆がある。

 

で、此処でさっきの話に戻るのだが・・・そう、桂花と華琳は私を求めて絶賛火花を散らしている状態なのだ、その険悪ぶりと言ったら廊下で対立したら風(程昱)が夢の世界に逃避して、稟(郭嘉)が変な妄想をして鼻から鮮血が舞うくらい・・・。

 

そこ、いつもどおりじゃね?とか言っちゃいけません。

 

とにかく私のせいで桂花と華琳の諍いが絶えない、幸い二人共公の場ではしっかりしている、しっかりしているのだが・・・。

 

華琳「ならこういうことは一刀に決めてもらうのが一番よね?」

 

桂花「同意見ですね。」

 

げ、やべ、考え事してて話聞いてなかった!

 

華琳「さて、一刀、貴女はどっちと閨を共にするのかしら?」

 

え、そんな話になってるの!?

 

桂花「・・・。」

 

いやいや、桂花さん?その「私に決まってるわよね?」的な不安そうな視線やめてくれませんかね?

私、事此処に至って四面楚歌・・・?

 

華琳「私は別に三人同時でも構わないけどね、あなた達が乱れるさまを寝台で愛でてみたいわ。」

 

桂花「ふふふ、華琳様、欲張りすぎると身を滅ぼしますよ?」

 

敢えて言おう、誰か助けてください!

 

風「無理ですねー。」

 

どっから湧いた!?




呉とか他のキャラは文が浮かんだら・・・。(白目)

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