Fate/kaleid saber   作:faker00

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通算UA40000超えてた……感謝です。
あと3話で無印編完結します。



第12話 友達

 少女が覚悟を決めたのは美遊が同じように覚悟を決める少し前の事だった。

 そして、それを受け止めるのはかつて王として様々な覚悟を見てきた翡翠色の瞳。   

 

「宜しいのですね。イリヤスフィール」

 

「うん」

 

 

-----

 

 

 そこから遡ること数分、時刻は夜の8時過ぎ。凛達が最後のクラスカード回収へ向かったのがだいたい1時間半前だからそろそろ決着が付いてもおかしくはない。

 

 --無事でいるといいのですが……

 

 テレビの右上隅に出る時間の進み方が異様に遅く感じる。セラが食器を洗うカチャカチャという音をBGMに見ていたのですが、そこに移るバラエティー番組、とやらの内容は元々あまり興味があるというわけではないこともあっていつも以上に全く頭に入ってこなかった。

 

 

「セイバーもうちょっと大人しくしてー このソファーだけ地震みたいー」

 

「え? あ、申し訳ありませんリズ」

 

「んー、はいチョコ」

 

 いつの間にか激しく貧乏ゆすりをしていたことに気づき顔が赤くなっていることを感じながら謝罪すると口元にチョコレートを突っ込まれる。ご飯は食べたばかりなのですがおいしい。

 

「で、なんか悩みでもあるのー? ずーっとだけど」

 

「うーん……まああるようなないような」

 

 --言えるわけがないですよね……

 

 適当に濁しながら頭の中で苦笑する。

 正直なところ悩み以外ないのですが……相談となると話は別だ。

 

「--」

 

 20分ほど前にアイリスフィールが通っていったリビングのドアのほうを見る。

 イリヤスフィールの状況は変わっていない。相変わらず目に見えていて塞ぎ込んでいる。

 アイリスフィールはなにを考えたのか彼女の前には姿を表さず風呂へと向かったのを確認して自分もタオルを持って出ていきましたが……まあ二人きりで話すと言うことを考えると風呂は最適ですし色々と考えがあるのでしょう。 

 

 そんなこと出来ないと分かっているがもう一度テレビに集中しようと試みる。

 この時間は、なにもできないことが余計に神経を削る。

 それはたとえどんな時でも先頭に立ち戦うことを求められてきた私にとって初めての経験であり、同時に耐え難いじれったさを与えるものだった。

 

「あ~、イリヤだ~」

 

「--? 分かるのですかリズ?」

 

「うん~今の足音はイリヤのだから」

 

 お菓子に没頭していたリズが突然顔を上げると今私が一番敏感になっている言葉を口にする。

 私にはなにも聞こえなかったし、全く分からなかったがリズがそう言うのならそうなのだろう。

 

 するとその直前にパタパタと階段を上る音、今度は私にも聞こえた。

 

「そのようですね、流石ですねリズお姉さんは」

 

「多分直ぐに降りてくる。この音のイリヤは急いでるときだから」

 

 賛辞の言葉を述べるとリズはふふん、とどや顔をして更に詳しい考察を私に語った。

 

 --急ぎ……この時間に何かあるのでしょうか? いえ、そもそも外出などセラが許すはずがないのですが

 

 その言葉に違和感を感じた。

 何日か過ごして分かったことだがセラはかなり良いお母さん役だ、ただの家政婦ではない。

 それもかなり過保護なタイプのお母さんである。

 シロウに関しては高校生と言うこともありある程度放任しているようであるがイリヤスフィールは別だ。

 絶対にリスクは踏ませない。夜間の外出なんてもってのほかだ。

 

「セイバーさん!」

 

 そんなことを考えているとドアが開き、随分久しぶりに聞いたような気がする声が聞こえてきた。

 

「それじゃあ私達はどっか行ってるね~ お二人さん、ファイト」

 

 それを見ると私に向けてグーサインをしてリズが席を立つ……それも洗い物をしていたセラをいきなり後ろから引っ張ってだ。

 

「ちょっ!? リズ、何をするのです! まだ洗い物が--」

 

「はいはーい、セラも少しは空気読んでねー」

 

「何を言って--」

 

 そんな風にいいあいをしながら2人は廊下へと消える。

 そしてリビングにのこったのは私とイリヤスフィールだけになった。

 

「どうしたのですか? イリヤスフィール」

 

 目に、光が戻っている。

 ここ数日のそれとは明らかに別人な彼女に問い掛ける。

 

 --まあだいたい分かってはいるのですが。アイリスフィールはどんな魔法を使ったのやら

 

 その頭の上をくるくるとルビーが回っているのを見ればだいたい分かる。

 やはり母親と言うものは偉大だ。完全に立ち直ったように見える。

 だからこそその決意をきちんと確認しなければならない。

 中途半端なものならば止める、それが美遊と約束した以上の責務だ。

 

「いこう」

 

 主語やらなにやら抜けているがまあ間違いないだろう。

 それを受け入れるかどうかはまた別の話ですが。

 

「いいのですか? また傷つくかもしれませんよ--そして貴女が傷つくことで傷つく人もいる、私だってそうです」

 

 嘘はつかない。まっすぐに目を合わせて話す。

 本当にその決断は覚悟があるのかと。

 投げ出すことは許されないのだと。

 

「いい。私には--もっと大切なものがあるから」

 

 その問いに、イリヤスフィールは視線を逸らすことなくしっかりとそう答えた。

 今まで見てきた普通の少女のものとは違う。どちらかといえば戦士のそれに近いものだ。

 

「大切なものとは」

 

 昔数多く見てきた今の彼女と同じような目をした少年志願兵をなんとなく思い出した。

 そう、彼等も今のイリヤスフィールと同じようなことを言って私の前に立った。

 そしてこの私の問いも同じ、そのすべてに問うてきたものだ。

 

「私と美遊は--友達だから」

 

「--」

 

 --合格、ですね。

 

 私の中で結論は出た。

 今のイリヤスフィールなら大丈夫だ。

 美遊には怒られるかも知れませんがそれはまあ致し方ないでしょう。

 

「分かりました。参りましょう、イリヤスフィール」

 

「ありがとう、セイバーさん」

 

 部屋を出て廊下を通り玄関へ向かう。

 先にイリヤスフィールは外にでたが私は靴を履くと一度後ろを振り向く。

 

「よろしいのですね? アイリスフィール」

 

「ええ、イリヤをお願いねセイバー」

 

 いつものように微笑みを携えたアイリスフィールが廊下の真ん中に立っていた。

 彼女の表情からはその真意は読み取れない。

 しかしその言葉には真実と思える響きがあった。

 

「分かりました。貴女には縁もある。騎士の誓いに賭けて彼女を守ることを誓いましょう」

 

「ありがとう……貴女がいるならあの娘も前に進めるはずだから--武運を」

 

 

 

 

 

-----

 

「セイバーさんはやーい。ルビー私もあんなのできるかな?」

 

「出来ることは出来ますけともうちょっと人工感でちゃいますよ~ あれもう水の方から避けてるじゃないですか」

 

「この身は湖の精霊の加護を得ていますから」

 

 凛達の気配を感じる方向へ向かって全力で未遠川の中心を走る。

 距離もそうだが武装した私の格好を考えるとなるべく人目につかない方が好ましい。

 イリヤスフィールは空を飛べるのでどこでも大丈夫、となればここを突っ切るのが一番だと判断できた。

 

「--」

 

 真上を飛ぶイリヤスフィールはあくまで見る限りだが以前の状態に近いように見える。

 なにか吹っ切れた、というのが適切だろうか。

 

「ここか!」

 

 直角に曲がり川をでて一息に洪水を防ぐ防護壁を飛び越える。

 予想に反して目に見えるビル群は薄暗い。新都の賑わいから少し離れて寂れた地域、その一角のビルが目的地だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「--まだ勝負はついていないようですね」

 

 ひび割れ今にも壊れそうな階段を駆け上り歪みの発信源まで辿り着く。

 未だ歪みは健在。それはこの中の主が健在であることも同時に意味する。

 

「イリヤスフィール、最後に確認しておきます」

 

 突入する前にイリヤスフィールに向かい合う。

 

「この中は恐らく死地だ。命賭けです。更に相手は最強の大英雄、加えて私は万全には程遠い。誰も貴女を守れない。その意味を、本当に分かっていますか?」

 

 もう一度現実を突きつける。尻込みするのならそれでいい。それは恥じるべきことではないのだから。

 何よりも困るのは準備も出来ていないのに中途半端に飛び込むることだ。

 

「--そりゃ死ぬのは怖いよ、セイバーさん。それに痛いのだっていや」

 

 イリヤスフィールが少し視線を下に落としてぽつりぽつりと語り出す。

 ルビーを握る手は強く、そして震えている。耐えられないような恐怖に襲われていることが傍目にもよくわかった。

 

 いざその場面を目前にしたからこそ実感する恐怖。

 それを乗り越えられないようなら例え何を言おうとも彼女は置いていく覚悟だ。

 

「でもね--」

 

 顔があがる。

 そこにほんの数秒前まで残っていた怯えは消えていた。

 

「守りたいものを守れない、守ろうとしないことほど辛いことはないと思うんだ。 美遊は私の友達。だから絶対、何があっても守らないと」

 

 芯の通ったしっかりとした声でイリヤスフィールは言い切った。

 そしてそれを見て、私の心にも来るものがあった。

 

 --ああ、私も彼女もなにも変わらないのですね。

 

 失意の中で私が見つけたもの。イリヤスフィールはそれを何か失う前に既に分かっている。

 それなら私がやることは1つだ。もうお節介はいらない。

 

「分かりました--では行きましょう」

 

 

 

 

 

 

 

-----

 

「これは……」

 

 壊滅した屋上、どれだけの戦闘が行われたのか原型はない。

 というよりも半分ほどなくなっている。

 そして、そこにはバーサーカーも美遊も誰の姿もなかった。

 

「ルビー」

 

「下でだいぶ強烈な反応がありますね。恐らくバーサーカーとやらと誰かでしょう。 ただ--」

 

「--? どうしたの?」

 

「生態反応の数がおかしいんですよね~ サファイアちゃんは別としても3つしかないですよこれ~」

 

「3つ!?」

 

 アンテナを生やしたルビーが困ったように言うとイリヤスフィールが驚く。

 当たり前だ、少なくともこちらは5人参戦したはずなのだ。なのに反応が3つしかないということは--

 

「残りは死んだ、ということですか?」

 

「それは分かりませんね~ ただ最悪のパターンもあるということです」

 

「早く行こう! ルビーだいたい何階くらいかわかる!?」

 

「ちょっと待ってくださいよ--あれ……」

 

「どうかしましたか?」

 

 ルビーが見る見る青ざめていく。

 その姿に、何か嫌な予感を感じた。

 

「まずい……イリヤさん! セイバーさんを抱えて飛んでください! 早く!」

 

「わ、分かった! セイバーさん!」

 

「はい!」

 

 何時もとは全く違うルビーの逼迫した声。

 ただならぬものを感じたのかイリヤスフィールはそんないきなりの要請に疑問一つ投げることなく迅速に私を掴んで空へと飛ぶ。

 そうしてその直後、ルビーを焦らせていたものの正体が現れた。

 

 

 

 

海開きせる三つの嵐鉾(トリアイナ)!!!」

 

「--■■■!!!?」

 

 今まで立っていた場所が完全に崩壊した。

 そこから数秒、私の目に飛び込んできたのは信じられない光景。

 背中を向け下から真上へと飛ばされてきた黒山、そして比喩ではなく巻き起こる嵐、黒山--バーサーカーを貫く海神ポセイドンが持ったとされる槍、そしてそれを持ち叫ぶ赤い外套

 

 どれもこれもが現実離れしていた。

 

「あああっ!!」

 

「まさか……美遊?」

 

 吼える声で気付いた。

 その姿形は私の知っているサーヴァントのものだ。赤い外套に黒い防具、アーチャーのものだ。

 そして今し方バーサーカーを貫いていた槍が消えたのを見るとあれは投影による模造品だ。

 それもアーチャーのもの。

 

 しかしよく見てみればそれを操っているのは美遊だ。決してアーチャー本人ではない。 

 理屈は分からないが今の美遊はあの時のイリヤスフィールと同様にその姿を英霊としていた。

 

「どういうことルビー!? なんで美遊が!」

 

「私にもわかりかねますよ~! ですがあの時のイリヤさんと違って正気は保っているように見えます!」

 

 そう、違うのはそこだ。

 美遊は暴走などしていない。自分の意志で動いているように見えた。

 

「あと--5つ!!」

 

 再び空中で双剣を投影、回転しながらバーサーカーの上体を切り刻み美遊は叫ぶ。

 その言葉が正しいのなら彼女はここまであの狂戦士を実に7度殺したことになる。

 

「--■!」

 

 命を失い生気を失っていたバーサーカーの身体が再び動きを取り戻す。

 今までされるがままに弾かれていた身体が再び下へと落ち始める。

 

「くっ--!!」

 

 舌打ちするがもう遅い。

 バーサーカーに掴まれた美遊は上への推進力を失いその巨体とともに自由落下を始め下へと叩きつけられる

 

「美遊!!」

 

「イリヤスフィール!! 私を下に投げてください!!」

 

 形成が逆転した以上急がなければいけない。

 遥か下で上がる土煙。そこをいち早く飛び出した美遊は無事だった。しかし状況が悪い。一度捕らえた相手にそう間合いを与えはしないとバーサーカーもすぐにそれを追う。

 その先に待っているのは必然として接近戦。

 アーチャーの戦闘技術を持つ美遊も相当の実力を見せ耐えているが流石に相手が悪すぎる。

 

「ルビー! 右腕に全力強化!!」

 

「りょーかいです! 行きますよ~--」

 

「そりゃー!!」

 

 察したのか直ぐに力を込めてイリヤスフィールは私を綺麗なオーバースローで下へとぶん投げる。

 

「--風よ!」

 

 不可視の風を解く。

 その姿を顕わにした聖剣に魔力を込めてバーサーカーへと一直線に直撃せんとする勢いで突っ込む--!

 

「解放!」

 

 放たれる魔力の砲撃、私の身体を空中で停滞させるだけの勢いを持って撃ち出されたそれはバーサーカーの左胸を貫く

 

「--■■■!!」

 

 吹き飛ぶ巨体。

 恐らく8度目の死を迎えたバーサーカーは強固なコンクリートの壁を突き破り地面へと落下した。

 

「美遊!」

 

 降り立つと共に美遊へと駆け寄る。

 その身体は傷だらけで息も絶え絶えになっていた。

 

「大丈夫ですか!?」

 

「あ……セイバーさん……」

 

 私の姿を認めると大丈夫、と美遊は何とか立ち上がる。

 しかし限界が近いのは見えている。

 呼吸は乱れ、必死に気丈な様子を保ってはいるものの膝は笑い満足に立つこともままならない。

 

「どうして貴女がこうなっているのかは聞きませんが……凛とルヴィアゼリッタは?」

 

「2人は強制離脱させました。あと助っ人で来てくれた言峰綺礼という人がいるんですけど彼はバーサーカーと肉弾戦をした疲労が限界に達して上で気絶しています」

 

 一番気になっていたことに対する答えにほっと安堵の息をつく。

 誰も死んでいない、というのはこの状況で期待することを諦めそうになっていた最高の答えだ。感謝しなければなるまい。

 

「分かりました。それでは--」

 

「美遊ー!」

 

 遅れて上からイリヤスフィールが舞い降りる。

 その姿を見て、バーサーカーと対峙してなお揺らがなかった美遊の目に明らかな動揺が見えた。

 

「イリヤ--なんで--!?」

 

 困惑を隠せず美遊が後ろへと下がる。その目に浮かんでいたのは恐怖。

 

「私はイリヤに酷いことを言った……イリヤに助けてもらう資格なんて--」

 

「そんな--資格なんていらない!」

 

 目をそらしながらそのまま後退する美遊をイリヤスフィールがその震える肩を掴む。

 そして--そのまま強く抱き締めた。

 

「私と美遊は友達でしょ? だから美遊は私を守ろうとしてくれたんだし、私も美遊を守りにきた。それに理由なんていらないじゃない……」

 

「イリ……ヤ……」

 

 美遊の体から震えが消えて力が抜ける。

 

 --とりあえずは大丈夫なようですね……ですが……

 

 私の集中は違う方向に向いていた。

 残念ながらこれでハッピーエンドとはならないのだ。

 

「美遊、申し訳ないのですが投影は後何度可能ですか?」

 

「……正直ほとんど余力はありません……あと1度行えば魔力切れです」

 

「1回ですか……」

 

 

 申し訳ないですと頭を下げる美遊の言葉を聞いて頭の中で計算を組み立てる。

 傷は思っていたよりはいい。だが高速での戦闘には耐えられそうもない。

 

「--っ」

 

 歯噛みする。足りない。

 切り札はある。様々な要素もとりあえずながら足りている。そして保険も。

 だがそれでも仕留める為には確実に直撃させることが求められるのだ。

 バーサーカーがただのバカならいいがあれには野生の勘のようなものを感じる。うまく追い込まなければそうそううまくいくとは思えない。

 

「なにか策でもあるんですか~? 今いい雰囲気だったんで言い出しづらかったんですけど結構詰みかかってますからね実際」

 

「ルビー……」

 

 いち早く気付いたのはルビーだった。ふよふよと浮かぶその姿に一つの希望を抱く。

 

「とりあえずですが。今のところ五分五分と言ったところです」

 

「当たれば勝ちですがゲイボルクほど必中ではなく、なおかつ外せばこちらが終わる。 そういうわけですか?」

 

「ええ、ですので何とか動きを止めて貰えればと思うのですが……ルビー、貴女とイリヤスフィールで抑えることは出来ませんか? 見たところ貴女のスペックはまだまだ引き出されていない。無茶とは分かっていますが……」

 

「うーん……」

 

 ルビーが考え込む、しかし導かれた答えは私にとって喜ばしいものではなかった。

 

「無理です。いや、絶対無理という訳でもないですがセイバーさんの言った条件を確実に満たすのは難しいとしか。必中を求められる状況を考えるとイリヤさんの能力を無理やり引っ張っても……」

 

「そうですか……」

 

 それでも中途半端な確率に賭けるのはいい手段とは思えない。

 

 --あるとは思えないですがもう一度ほかの方法を考えるべきか

 

 0とは限らないという可能性に賭けてもう一度一から練り直そう。

 

 そう再び思考の海に意識を集中したとき後ろから声が聞こえた。

 

 

 

 

「なに? いつの間にか人増えちゃってるじゃない。これなら最初っから連れてくれば良かったわね」

 

「ええ、ですがこんなにいるのに随分と困っているようではなくて? ここは私達の助けが必要なのではないでしょうか?」

 

「凛、ルヴィア!? どうやって……」

 

「衛宮君のやったことの真似よ。どうもクラスカードはこの世界と向こうの世界のパスの役割も兼ねているみたいだから」

 

 凛がひらひらとキャスターのクラスカードを振る。

 しかしどうやったかは問題ではなかった。今彼女達がいる、それが全て。

 

「ええ、その通りですルヴィア、2人とも力を貸してください!」

 

 

 

 

 

 

 




どうもです!

そろそろ終わりが見えてきて一安心の作者です。

あともう少しですがお付き合いください。

次回vsバーサーカー決着です。

それではまた! 評価、感想、お気に入り登録じゃんじゃん待ってます!

突然オリジナル投影したのはまあ……なま暖かい目で見てやってください

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