パソコン帰ってきてから全然モチベーション上がりませんでした………。
でもこれから頑張ります!夏休みなので時間はたっぷりあるので!!!
今回はツバサ回です!ツバサさん可愛いですよね!
それでは、第5話です。
どうぞ。
土曜日の朝10時(昼か?)。
俺は駅前でとある人物に呼び出しを食らっていた。
「ていうかもう待ち合わせ時間10分過ぎてんだけど」
そして待ちぼうけも食らっていた。なんなん?
俺が静かな怒りの炎を滾らせていると、後ろから軽い衝撃が。
「ごめんなさい、待たせたかしら」
後ろを見ると、俺を呼び出した張本人、綺羅ツバサがいた。
本来なら遅れたことに対して10秒ほど説教するところだが、相手は天下のA-RISEのリーダーだ。多少の遅刻は許してやろう。
ということで、俺は待ち合わせで定番のあのセリフを言う。
「いや、俺も今来たとこだから」
「あら、優しいのね。まぁ実は待ち合わせ5分前に来てたのずっと見てたから知ってるんだけどね」
「なら来いよ!!」
前言撤回だ。こいつ許さん。
15秒のお説教だ。いや短いわ。
「んで、今日は何の用で呼んだんだ、ツバサ?」
「ちょっと匿ってほしいのよ」
匿う?ということはこいつは何かに追われているのか。
俺がそんなことを考えていると、ツバサはニッと笑い、俺の腕をとる。
「簡単に言えば、私とデートしてくれればいいのよ。さ、行きましょ!」
「ちょ、おい!そんなくっつくな!引っ張るな!」
柔らかいから!いい匂いするから!
こうして俺の波乱の一日が始まった。
「やっぱり学生のデートコースといえばここよね!」
今俺たちがいるのは、ゲームセンター。
さすがは秋葉原のゲーセンというべきか、品ぞろえが素晴らしい。
最近出たばかりのフィギュアはもちろん、色とりどりのお菓子、大小様々なぬいぐるみ、果てはスクールアイドルのグッズまでも揃えたUFOキャッチャー。
昔のものから最近のものまで、約30種類が存在する格ゲー、世界最多の楽曲数を誇る音ゲー、最大で18人同時対戦が可能なレースゲーム等、とにかくパない。
俺もここでロックシードほぼ全種集めたくらいだからマジパない。
そんなパねぇゲーセンの中で、綺羅ツバサは滅茶苦茶はしゃいでいた。
「わぁ!見て!このぬいぐるみ可愛い!あ!あっちのお菓子、あんなに大きいサイズあったんだ!」
「ちょ、落ち着けツバサ!目立つから!お前超有名人だから!ばれたら俺ファンに殺されるから!」
テンション爆上げであちこちに移動するツバサを、周りにばれないようにかばいながら呼び止める。こいつ動き早すぎ!
散々歩き回って少し落ち着いたのか、やっとツバサが歩みを止める。
「ふぅ、とりあえず一通り見終ったわね。じゃあ次はこのリストに挙げた景品を取りに行くわよ!」
「お前あの速度で歩き回りながらリスト作成までしてたの!?純粋にすげぇ!」
どうやらA-RISEのリーダーの名は伊達ではないようだ。いやまぁA-RISE関係ないけど。
ツバサは俺の手を引き、UFOキャッチャーの筐体へと駆けていく。
…………ま、たまにはこんなのも良いな。
「ねぇ薫!私あれ欲しい!」
ツバサが指差すのは、UFOキャッチャーの景品である『バケットモンスター』のぬいぐるみ。
確かネット大好きネズミのニコチュウだっけか。ひでぇ名前もあったもんだ。
俺はUFOキャッチャーの筐体に近づく。
「まかせておけ」
「お願いね!」
自慢ではないが、UFOキャッチャーは大の得意だ。先ほども言ったがロックシードほぼ全種をすべて1回で取ったくらいだ。
ぬいぐるみを観察しながら100円(ここの店は9割のUFOキャッチャーが100円だ)を入れる。
そして狙った位置にアームを運ぶ。
降りたアームはぬいぐるみの首、足の先にうまく引っかかり、持ち上がる。
そのままぬいぐるみを運び、GET口まで移動し、落下。
「ほいよ」
「わぁ、ありがとう!」
GETしたぬいぐるみをツバサに渡す。
ツバサはぬいぐるみをギュッと抱くと、
「次はあっちのをお願い!」
と、次の要求をしてきた。まぁいいけどさ……。
UFOキャッチャーでツバサに頼まれたものを全て取り終え、次に向かったのは、
「次はこの『ドラムに限りなく近い太鼓の鉄人』よ!」
「相変わらず知性のかけらもない名前だ」
大人気の音ゲー、『ドラムに限りなく近い太鼓の鉄人』。略してドラ鉄。太鼓要素ねぇじゃねぇか。
その名の通り、見た目は完全にドラムだが、制作会社が太鼓だと言い張っている謎多きゲーム。
しかし大人気というのはまごうことなき事実で、老若男女に人気だ。
なんといっても魅力なのは曲の多さ、そして12種類の難易度だ。
アニソン、Jpop、ゲーム音楽はもちろん、スクールアイドルの曲に、民謡、演歌、コンビニの入店音まである。
そして難易度は、簡単、ちょっと簡単、普通、ちょっと普通、ちょっと普通じゃないかも、普通じゃない、難しい、鬼、鬼畜、悪魔、人間卒業、神と、音ゲーができない人も、できる人も皆満足できるようになっている。普通とつくのが多いのは謎である。
「さっそくやりましょ!」
「おう、いいぞ」
俺とツバサはお互いに100円を入れ、2人モードを選択。
そして曲選択画面に移る。
「ツバサ選んでいいぞ」
「そう?じゃあお言葉に甘えて」
ツバサが選んだ曲は─────
「ってこれμ’sの曲じゃねーか!」
そう、ツバサが選んだのはμ’sの曲、『僕らのLIVE君とのLIFE』だった。
「そう、このゲームはスクールアイドルの曲も大体入っているのよ!もちろんA-RISEの曲もね!」
「な、なんだってー!?」
つい茶番をしてしまったが、実際超驚いている。これ著作権とか大丈夫なんですか!?
「安心しなさい。ラブライブのエントリーの注意事項に『ラブライブ!にエントリーしたスクールアイドルの楽曲は、ラブライブ!運営委員に許可を得た企業により様々なコンテンツで使用されることがあります』って書かれいるわ。つまり、エントリー=使用を許可するっていう感じになるの。ちなみにお金は学校に振り込まれて、部費等に充てられるらしいわ」
「へ、へぇ。………あいつら注意事項読まずにエントリーしてそうだな……」
そんな不安も解消されたところで、俺たちはドラ鉄をやる。
「難易度は私は難しいよ」
「俺は……悪魔でいっか」
「あくまぁ!?」
「ヒエッ!?」
難易度を選んでいると、ツバサは突然奇声をあげた。超びっくらこいた!
ツバサの方を見ると、ポカーンとした顔で難易度を悪魔に設定した俺の画面を見ていた。ちょっと可愛い。
「あ、あなた正気?悪魔ってすごく難しいのよ?腕追いつかないのよ?」
「大丈夫。慣れてる曲はいつもこれだし、筋肉もあるほうだと自負してるし」
「そ、そう……ならいいけれど……」
ツバサも納得してくれたのか、ようやくゲームへと戻る。
スタートさせると、画面右端から赤、青、緑の丸いマークが音楽に合わせて流れてくる。
それに合わせて目の前にあるドラム(太鼓)の面、横のフチ、上のフチをスティック(バチ)で叩く。そういうゲームだ。
流石に悪魔だけあってやりごたえがめちゃくちゃある。少しでも気を抜くとすぐにコンボが続かなくなってしまう恐れがある。
だからめっちゃ真剣。真剣と書いてマジって読むレベル。
「ふぅ!終わった!さすがに疲れた!」
「………あなた人間じゃないわね」
なんとかクリアできた。やったね!てかμ’sの曲を失敗するわけにはいかんでしょ。
その後も、登場キャラがみんな木でできている格ゲー『木拳』や、やけにリアルなおっさん達が軽トラでレースをする『
「あら、もうこんな時間。私そろそろ帰らなくちゃ」
「ん、本当だ。送ってくよ」
「あら、優しいのね。でも大丈夫よ。車を呼んでいるから」
ツバサがそういって外に出たので俺も出ると、本当に黒塗りの車が待っていた。え、UTXってそんな事もしてくれるの?怖い。
俺が戦慄していると、ツバサは颯爽と車に乗り込んでしまった。
「それじゃあ薫、またね。…………あ、そうだわ、ちょっと耳貸して」
ツバサは窓を開けると、こちらへ手招きをしてくる。
近づいてツバサへ耳を近づけると────
「今日のお礼よ。楽しかったわ」
チュッと、小さな音と頬への確かな柔らかい感触。俺はその場で固まってしまった。
「む、
俺が固まっている間に、顔を赤らめたツバサを乗せた車は去って行ってしまった。
後日μ’sメンバーに現場をバッチリ目撃されていた俺は、にこと花陽を筆頭に尋問された。
いかがでしたでしょうか。
かかった時間の割にこの出来という。本当に申し訳ない。
ツバサさん可愛いですね。良く夢に出てきます。ここまで夢に出てくるアニメキャラは初めてです。
感想のほかに誤字脱字又、ここの書き方変だよ等の指摘もお待ちしております。
それでは皆さん、また次回でお会いしましょう。