不器用な彼の物語   作:ふぁっと

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第15話 「ユーノ」がもう一人?

 

 

 

ちょっとしたハプニング

 

 

修羅とのダンス

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぅ………もう、追手は、いないか?」

 

 広いプールの中を俺は隠れて忍びながら歩いていた。時には物陰に、時にはプールの中を潜水で泳ぎ、迫り来る追手から逃げていた。

 

「とはいえ、やってることは問題の先送りなんだがな………」

 

 どうせ終わる頃にはアリサの車に乗らなければならない。つまり、必然的に追手には遭遇することになる。

 

「そうだね。先送りはよくないね」

「ぬごぶぁっ!?」

 

 物陰から通路を確認していたら、背後から追手の声。突然の出来事に大声をあげるところだったが、追手の手により強制的に停止させられた。口を塞ぐとかそういったことではなく、ボディに一撃を入れて肺の中の空気を押し出すという力技。

 

「げほっげほっ! ぐおっ!?」

 

 追手―――なのはが俺の上に馬乗りになる。残念なことに、場所は俺が隠れていた物陰。なのはに見つからないようにと隠れていたのが仇になったか。

 

「悪い子にはおしおきをしないとねー」

 

 ジャキンッとレイジングハートが俺に向けられる。物陰とはいえ、ここまで堂々と武器を掲げていいものか。

 

『Sorry, YUYA』

 

 ソーリー言うなら、止めてくれ。お前のご主人だろ?

 

『My wish is the same as a wish of a Master(私の願いはマスターと同じ願いです)』

 

 ちょっと、忠誠心に溢れ過ぎじゃね? てか、俺に味方はいないのか!?

 

「ふふ、ありがとう。レイジングハート」

「ぐっ! 何故俺の場所が分かったし」

 

 けっこうあちらこちらを行ったり来たりとしてきた。サーチャーだか何だか忘れたが、魔法で監視することが出来ると聞いたことがあったので、それを警戒しての行動だったのだが。

 

「にひ」

 

 なのはの影から姿を現したのは諏訪子。俺の相棒だった。

 

「諏訪子ぉぉぉぉ!!」

 

 そうか、貴様がなのはをここまで案内したのか!

 そういえば以前に諏訪子は俺の居場所が分かるとかなんとか言ってた記憶がある。しかし、それで俺を追い詰めるとはこれいかに。

 

「裕也って分かりやすいよねー。じゃ、私は泳いでくるね」

「ちょ、ちょっと待て! ここで放置とかってなくね? 俺の現状を見ろよ!」

「あと5年くらいして同じことしてたら夜のプロレスごっこに発展してたかもね」

 

 しねぇよ。5年後って中二じゃな………厨二でもねぇよ。

 

「ユーノくん?」

「き、キュ!」

 

 諏訪子が本当に俺を見捨ててから、なのはの肩に乗ってたユーノが震えながら降りた。

 

「ユーノくん」

「キュ!」

 

 少しの間があってから、ユーノは震えながら結界を張った。恐らく、先ほどの間に念話でなのはを止めようとしたのだろう。たぶん。

 だが、無理だったと。

 

(そんな憐れみの目でみないでくれ)

 

「じゃ、“お話”しようか? 裕也くん」

「お、」

「お?」

「俺が何をしたあああああああああ!!」

 

『A crime does not understand it(それを理解していないのが罪です)』

 

 ピンクの光の球が幾つも生まれては俺を貫いた。やっぱり、分からんな。ただ、人助けをしただけじゃないかな………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Side Story

 

 

「あれ? 諏訪子。なのはは?」

「あっちで裕也と“お話”中―」

「裕也くん、無事かなぁ」

 

 諏訪子は一泳ぎしてからアリサたちのところに戻ってきた。

 

(ま、裕也が悪いんじゃないことはなのはも知ってるとは思うけど、感情と理性は別だしね)

 

 ステージで裕也とすずかが歌った後、司会役の女性が足を滑らせてしまう場面があった。咄嗟に動いた裕也が女性を助けた。そこで終わればよかったのだが、その際に女性の象徴とも言うべき部分がダイレクトに当たったのを見過ごすなのはではなかった。

 諏訪子の横で祟り神化するなのは。ステージの上で何かを察知したのか震える裕也。そんなことは露知らず、裕也にキスする司会のお姉さん。

 

「ま、仕方がないね。もうすぐ戻ってくるんじゃない?」

 

 苛烈に無情にぶつかりにいくなのはだが、何だかんだで裕也には甘いところがあるのを諏訪子は知っていた。

 だから、“お話”が行われようとも、早々大したことにはならないと―――

 

(独占欲が強いというか依存しているというか、まぁ面白そうだから別にいいけどね)

 

 実は諏訪子。裕也と出会う前に、なのはのことを知っていた。一方的に、と付くが。

 祟りに近く、呪いではないナニカ。それがなのはに纏わりついているのを諏訪子は見かけた。それがどういったものかは分からなかったが、祟りに近い性質ならば自分が吸収できる。

 邪魔なものだろうと吸収しようと思ったけど、精々が半減する程度しかできなかった。小さい体故に、許容量が少なかったのだ。

 

(ま、わざわざ教えなくてもいいよねー)

 

 と勝手に判断して裕也には秘密にしてある。

 裕也の性格からして、復讐してやる! とかは考えなさそうだが、世の中には知らなくてもいい真実もあるものだ。

 

「ふぅん。けど、なんで裕也は逃げたのかしらね?」

「さぁ………」

「なんでだろうねー」

 

 ほどなくして、諏訪子の言う通りに2人は戻ってきた。

 満面の笑みを浮かべるなのはと、複雑な表情の裕也という対照的な2人だったが。

 

 

Side Out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ところで諏訪子くん」

「何かな裕也くん」

「きみ、レイジングハートに何を吹き込んだ?」

「いや、ちょっと昼のドラマで得た知識とか私の体験談とか色々とね~」

 

 なるほどなるほど。

 

「とりあえず、殴っていい?」

「え、やだ」

「だが断る! ちょっとここらで更正させる必要があると判断した!」

「あははは! 裕也は見た目は子供なのに中身は成熟しきってるんだから。ま、微妙に子供っぽいけど」

 

 くそっ、ムカツク顔だが見た目が幼女なだけに暴力を奮いにくい。しかも、相手がそれを理解しているのが更にイラッとくるぜ。

 

「で、何されたの? 彼女には色々仕込んだけどさ」

「ノーコメントで」

 

 あれらはスキマ送りになりました。

 

 

 

 それからしばらく、アリサも混ぜて適当にプールを流れていたら、

 

 

「きゃーーー!」

「何するのよ!」

 

 

 といった悲鳴が聞こえてきた。それも複数で、あちこちから。

 

「ん?」

「なにかしら?」

 

 気になった俺たちは一番近い現場に行くことにした。

 

 

 

 

 

 

 現場と思われる場所では女性が多くいた。被害者と思われる人は係員のパーカーを着て、蹲っていた。

 

「何があったんです?」

「あぁ、なんでもイタチのような生き物が水着を取っていったんだって」

 

 イタチねー。イタチが水着を? エロいな。

 エロイタチと単語を繋げたら、何故かユーノが思い浮かんだ。イタチとフェレットって似てるよなー。

 

「イタチ?」

「ユーノのことかな?」

「………ユーノくんじゃないよ!」

「だよねぇ」

 

 ちょっと間があったのは、念話で確認したのだろう。ユーノじゃないとしたら、本物のイタチか?

 しかし何故水着を………。それも女性ばっかりから。

 

「ま、係員も総出で探してるそうだし、すぐ見つかるんじゃね?」

 

 被害にあった人には悪いが、あまり大きなものでなくて良かった。

 なので、俺たちは再び遊ぶことを開始した。

 

「でも、なんで水着を………ふぇ?」

「どうしたの? なのは」

「うん………裕也くん、今、お尻触った?」

「なんでや!? 触ってないよ!」

「裕也………」

「否定したでしょ!?」

「裕也くん………」

「すずかも!?」

 

 ちくしょう! なんて信用度だ! 諏訪子は諏訪子で笑ってるしな!

 所詮、男なんてこんなものなのか!?

 

「きゃっ!?」

「なぁっ!?」

 

 憤ってるうちに、すずかとアリサの横を黒い影が通り過ぎた。その際、二人の水着をかっさらっていった。

 

「「きゃああああああ!!」」

 

 胸を隠してプールの中に隠れる二人。悲鳴を聞いたのか、ファリンさんたちが駆けつけてきてくれた。

 

「今のが、噂のイタチ?」

「よく見えなかったが、イタチと言われればそうっぽい」

 

 それにしては泳ぐスピードが魚並に速かったが、イタチって泳ぎ上手いっけ?

 

「裕也くん。ジュエルシードの気配を感じた」

「さっきの奴からか?」

「うん。ちょっと追いかけてみる」

「1人じゃ危険だろ。俺も行こう」

 

 アリサたちをファリンさんたちに任せて、俺となのははジュエルシードを追いかけた。諏訪子にはこっそりと伝えて、念のために追いかけてくるように伝えておいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「キュ」

「ユーノくん」

 

 途中でユーノと合流。ジュエルシードの気配は素早く、あちこちに移動しているらしいが、必ずある場所に戻ってきているそうだ。

 この少ない時間でよくそこまで割り出せたなぁとなのはに感心。

 

 で、今はその場所に向かっている。

 

「それが、ここか?」

「うん」

 

 目の前には関係者以外立ち入り禁止の扉。大きさと場所的に倉庫が妥当だろうか。幸いというべきか、周囲に係員と思われる人はいない。皆、エロイタチの捜索に駆り出されているのだろう。

 

「でもどうやって入る?」

「う、うーん………」

 

 当然ながら扉には鍵がかかっている。

 どうしたものかと考えていたら、なのはがレイジングハートに触ろうとしたのが見えた。なので、俺が慌てて先に提案を出すことにする。砲撃でぶち空けますとか言われたら止められない。

 まぁ結界張っておけば元に戻るとはいえね。何でもかんでも力押しで解決はよくないよ。

 

「針金かなんか持ってないか?」

「針金?」

「キュ」

「あ、ユーノくんが持ってるみたい」

 

 どこから引っ張ってきたのか、ちょうどいい長さの針金をユーノは銜えていた。それを受け取り、両端を使って、

 

「裕也くん、泥棒さんみたいだよ」

「これ以外に方法はないだろ?」

「私がほうg」

「ないんだ(断言)」

 

 俺の中ではこれ以外に方法はないんだ。

 鍵穴に針金を突っ込み、いじること少し。ついに鍵が開いた。

 

「よし、新記録!」

「えっと………」

 

 複雑な顔で俺を見つめるなのは。別に将来、犯罪をやるつもりはないぞ?

 男の子はこうゆうのに憧れを抱いている生物なんだから、そういった生き物として受け入れなさい。

 

「私、どんな裕也くんでも受け止めるから!」

「待て。お前は何を考えている?」

「大丈夫だよ!」

「………とりあえず、行こか」

「う、うん」

 

 

―――ギィィィィ

 

 

 あまり人が通らないのか、埃臭い匂いがした。電灯も切れてるみたいで、明かりは無い。窓から差し込む太陽光がせめての光源だ。

 

「あまり開けてると怪しまれて人がくるかもしれないな」

「うん。ちょっと暗いけど閉めておこ」

 

―――バタンッ

 

「暗いから気をつけろよ」

「うん」

 

 ジュエルシードの反応は今はない、とのこと。どうやら水着集めに勤しんでいるようだ。

 

「なんで女性の水着を集めているのかな?」

「さぁな」

「………裕也くんもおっぱいは大きい方がいいの?」

「ぶふっ!?」

 

 

―――ゴガンッ

 

 

「ゆ、裕也くん!?」

 

 足を踏み外して、思いっきりこけてしまった。

 

「お前は一体何を………と、これは?」

「水着?」

 

 何故水着を集めているのかは分からないが、ここを根城にしているのは当たりのようだ。奪われた水着が山とあった。

 しかも、女性の水着の胸の部分ばかりだ。

 

「あー、なるほど」

 

 男性の水着はパンツ1個だ。さすがにこれを盗むのは難しいだろう。対して、女性はなのはみたいなワンピースタイプの水着もあれば、アリサたちみたいなツータイプの水着も着ている。

 そして、集められた水着はツータイプの胸の部分のもの、のみ。それしか取れるものがなかったからだろう。

 

「どうしたの?」

「いや、狙いは分かったんだが………やはり、なんで集めているのかが分からんな」

 

 水着はツータイプの一部くらいしか共通部分がなく、それ以外は素材も何もかもバラバラだ。

 

「ふーむ………」

「裕也くん………そうしてると、何か危ない人みたい」

「ぶふっ!」

 

 ま、まぁ、確かに女性の水着を触りながら唸る男には近づきたくないかもな。今回は俺が悪かった。

 だから、距離を取るのは止めないか? 俺のナイーブな心が傷つくよ?

 

「で、だ。どうする? 罠でも張るか?」

「―――ううん。もう、来る!」

 

 

 

―――がさがさがさっ

 

 

 

 静かな空間に俺たち以外の音以外が木霊する。

 

「裕也くん! 下がって! ユーノくん!」

「キュ!」

 

 小規模な結界が展開される。敵を逃がさないように、他の人に迷惑をかけないように、と。

 今の俺は魔法の存在を知ってるだけの一般人という設定なのだ。下手に行動できない。

 

『諏訪子! 今、どこだ?』

『そっちの近くにて潜水中。どう? ジュエルシードが中に入ってったみたいだけど』

『エンゲージしました。ただ姿は見えない』

 

 諏訪子も近くにて待機しているようだ。これで、いざという時は手助けできる。その際、正体がバレる可能性は高いだろう。

 まぁそれはそれで諦めよう。諏訪子にも言われたが、今更だ。

 

「キュ!」

「イタチ? いや、ハムスター?」

「原生生物を取り込んだ影響かも!」

 

 ふと意識を逸らした一瞬になのはは魔法少女に着替えていた。何故か知らないが、ちょっと残念である。いや、別に変身シーンを見たかった訳ではないが。

 ゴホン、姿を現した問題の敵は、ハムスターとイタチを合わせたような生物。それに魚のヒレのようなものを付けている。大きさとしてはバスケットボール並みだ。

 

「速い!」

 

 ブレたと思ったら、縦横無尽に敵は走り始めた。俺でようやく追える程度。これに当てろと言われても中々に難しい。狭い空間だから、数を撃てば当たるかもしれないが、それでも時間はかかるだろう。

 

「でも、あの娘よりは遅い!」

 

 だというのに、目の前で光球を作ってズガンッと一発で当ててしまったなのはに口が塞がらない。

 

「え?」

「リリカルマジカル、福音たる輝き、この手に来たれ。導きの元、鳴り響け! ディバインシューター」

 

 なのはの周りに桃色の光球が生まれる。追加された数は6。

 

「シュート!」

 

 狭い空間内を光球が確かな軌道を持って敵へと向かう。例え、外れたとしてもそこでブレーキして再び追いかける。

 きちんと制御されているよ。

 

「すげー」

「追い詰めた! アクセル!」

 

 その言葉に光球が加速して敵へと向かう。

 

 

≪なのは! まだだ!≫

 

 

「え?」

 

 誰か―――ユーノの念話の通りに、敵は生意気にもシールドを張ってなのはの攻撃を防いでいた。

 そして、終わったと思っていたなのは油断し―――

 

「ッ!?」

 

 ユーノの念話のおかげで事前に察知して動くことが出来た。なのはを抱きかかえるように後ろから飛びつき、そのまま転がるように逃げる。

 

「無事か?」

「う、うん」

「キュ!」

 

 

―――バチッ

 

 

 翠色のシールドがなのはの前に展開され、敵の体当たりを防ぐ。弾かれた敵は再び縦横無尽に走り出した。

 

「裕也くんはそのまま動かないで!」

「このままで!?」

 

 抱きかかえて転がったので、今はなのはを後ろから抱きしめているような感じだ。

 

「ディバインシューター!」

 

 動くなと言われた手前、動く気はない。おまけに、空気がそんな甘ったれたものではないことも知っている。

 俺は石像のように固まって行く末を見守ることにしよう。

 

『裕也、そっちはどう?』

『たぶん、問題ないと思われ』

『そー、私はどうする?』

『暇ならいてくれると嬉しい。問題ないとは思うが、一応な』

『心配症だねぇ』

『なんとでもいえ』

 

 最初こそ油断したものの、それで痛い目をみたのだ。もう油断などしていなかった。攻撃が防がれようが当たろうが警戒は怠らず、魔力集束をはじめ―――

 

 おや? 魔力集束?

 

「キュ、キュキュー!?」

 

 おっと、ユーノも気付いたようで慌てて止めている。

 

「え? あ、そっか」

 

 なのはが集めていた魔力を霧散させる。こんな狭い空間で砲撃とか勘弁してください。

 

「なら、こっちなの! シュート!」

 

 倍の光球を出して、相手の速度を殺して移動を制限。一瞬の隙をついて、バインドで固定。

 

「アクセル!」

 

 そこを集中砲火でトドメ、である。えげつない。

 

「わーぉ」

「キュ!」

「うん、封印だね」

 

 俺の知ってるイタチに戻り、そこからジュエルシードが出現した。

 

「リリカルマジカル、ジュエルシード、封印」

 

 レイジングハートを封印用のモードに変えて、宙に浮かぶジュエルシードを封印した。

 

「ふぅ」

「お疲れ」

「うん、さっきはありがとう」

「どういたしまして」

 

 気絶したイタチを捕まえ、関係者以外は入れないはずの扉は最初から開いていたことにして、係員に後は任せた。

 奪われたと思われる大量の水着も見つかり、事なきを得た。巣作りをしていたのでは、という見解だが真相ははてさて。

 

 と、終われば良かったのだがな。

 

「なるほど。それはお手柄だったな。だが、何故キミはなのはと2人だけでいるんだ?」

 

 呼ばれてきた係員が恭也さんでなければ。

 密室でなのはと俺の2人だけ。別にやましいことをしていた訳ではないので、問題はない、はず。だがおかしなことに、恭也さんのシスコンパワーが上がっていくよ。2000、5000、10000! バカな、まだ上がるだと!?

 

「えへへ、抱きしめられちゃった」

 

 当のなのははユーノと何か話してるらしく、こっちはおろか恭也さんにも気付いていない。

 

「ダキシメ?」

「何かカタコトになってる上に、目がヤバいですよ!?」

「ちょっと、キミとは殺し合い(話し合い)が必要なようだ」

「ぜってぇ、今殺し合いって言った!?」

 

 なんとかその場は振りきり、アリサたちの下へと辿りついた。色々あったが、たっぷりと遊んだことだし、恭也さんのバイトが終わるのを待ってそのまま帰宅。

 終始、恭也さんがこちらを見ていたような気がしたが、俺は寝てるフリをして過ごした。

 

 

 

 


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