感想なども大歓迎です。
では、本編、どうぞ。
俺は夢を見た。
勇者と呼ばれる3人が、怪物と戦う夢。
3人の顔まではわからなかったが、小学生くらいで、全員女の子だった。一人は弓を持ち、一人は斧を持ち、一人は槍を持ち。必死に戦ってた。バーデックスと…
バーデックス?怪物の名前か?なぜ、俺は怪物の名前を知っている?それに、戦っている女の子達…勇者ってわかる。なんで勇者ってわかるんだ?格好が?違う…力でわかる。なんなんだ?
俺は目を覚ます。朝だ。
時間は5時。起き時だ。俺は布団から出て顔を洗ってジャージに着替える。
さて、ジョギングをするか…
6時頃になり家に戻る。そこから朝食を作り、食べる。制服に着替えて鞄を持ち家を出て家の鍵を閉めて自転車に乗る。
時間は7時半を回っていた。腕時計を見ながら自転車をこぐ。8時頃に学校に到着。少し早かったかな。
教室に行くとちらほらとしか生徒がいない。
早速自分の席に座り考え事をする。まず、勇者ってなんだ?あの女の子達のことなのだろうけど…そして、勇者と満開は必ず関係がある。そんな気がする。なら、まずはあの勇者達を探さないと。…顔、わからないよ…。どうしよう…。
俺はその時思い付いた。そうだ!昨日、夏凜が言ってたじゃないか!勇者部とい部活のことを。確か…人々の喜ぶ校外活動を勇んで行う部活とかなんとか…勇者を探してほしいっていうのは、学校と関係無いし、何より俺はある意味喜ぶ。よし!依頼してみよう!
…待てよ。俺が直接行ってこの事を話したら、なんだこの痛い人は…と思われてしまう。転校そうそう痛い人と見られるのは嫌だ。そうだ!手紙でも部活に入れておけばいいんだ!そうだよ!その方がある!
俺は、ルーズリーフを取り出して依頼内容を書く。
勇者部さんへ
夢に出てくる勇者を探してほしいのです。
一人は槍を持っていて、一人は弓を持っています。さらに一人は斧を持っています。この3人を探してほしいです。もし見つけたら、このメアドにメールしてほしいです。
匿名希望Kより。
出来た…完璧だな。ちなみに、俺はスマホを持っている。このスマホも家にあった物だ。登録は俺の名前でしてあった。
放課後
誰よりも先に教室を出て勇者部部室へ行く…
まあ、案の定迷った…
俺がキョロキョロとしていると…
「どうかしたの?」
声をかけられた。彼女は…確か同じクラスの…結城 友奈だったっけ。
「いや…少し迷子になっちゃって…」
「えーと…輝積君だよね。転校してきたばっかりだから仕方がないよ。で、どこに行こうとしてたの?」
「え~と…勇者部部室。」
「そうなの!ならこっちだよ!」
俺は腕を捕まれ走るように連れていかれる。
廊下は走ってはいけません!なんて、この元気取り柄の女の子には言えない…
目を回しながら、勇者部部室前に着く。
「ここが勇者部です。」
自信満々に言うな…見ればわかるよ。勇者部って書いてあるし。
「友奈~遅いわよ~」
勇者部部室の扉中からを開ける女の子…黄色い髪で長めのツインテール。
「あら?その人は?」
「勇者部に用があるそうです。」
まあ、そうなんだけど…まさか既に部員が部室にいるなんて…あ、俺、迷子になったから遅れたんだ。
「で、なんの用?依頼?」
黄色い髪のツインテールの人が言う。はいそうです。依頼です!
「あ、あの…これ…ある人に言われてこの紙を渡せと…それでは!」
俺は紙をツインテールの人に渡して逃げるように走る。
その後…先生に怒られました。廊下は走るなと…。
夜
俺は夕食を食べ終え、片付けをしていた。
その時、インターホンが鳴った。
俺の家を知っている奴は学校では先生くらいだ。しかも午後8時半を回っている。先生の可能性は低い。なら誰か…
俺は玄関のドアを開ける。
そこには、仮面を着けた大人達がいた。ざっと十人ほどか。
「すみません。少しお話があります。」
一人の仮面を着けた大人が話しかけてくる。
俺は怪しいと思った半面、何か俺の記憶に繋がるとも思った。
「外だと目立つんで中に入ってください。」
俺は大人を家の中に招いた。確かに目立つ。
だが、それだけではない。もし、奴等が襲ってきた場合、家の中の方が被害を最小限に押さえられる。
俺は大人達を家に入れ、お茶を淹れる。お茶にはうるさい俺だ。ちゃんとしたお茶葉でお茶を淹れ、お茶菓子に羊羮を出す。てか、出してから気が付いたが、彼等、どうやってお茶飲むのだろう…ある意味気になる。
「お茶やお茶菓子ならいりませんよ。」
案の定、俺のおもてなしは断られた。残念。
「早速ですが、本題です。」
おっと、忘れていた。
「あなたは何者ですか?」
「逆に知りたいです。」
俺はそう返す。すると、ザワザワと大人達が話し始める。
「どういう意味ですか?」
「俺、記憶が無いんですよ。」
さらにざわめく。
「記憶が…無い?」
「そう。と言っても時々思い出すんですけど、自分が何者なのかまでは思い出せません。」
「そう、ですか…」
大人達はこちらを見つめる。
「思い出したことで何かありますか?」
一人の大人が聞いて来た。本当のことを話す…しかないかな。
「えっと…勇者という単語と三人の女の子、それと…その中の一人が…死んだこと…」
この時になって、夢に見た女の子の一人が、死骸になってしまったことに結び付いた。俺は少し気分を悪くする。
さらにざわめく大人達。
「ほ、他には?」
さらに聞いてくるか…
「すみません…これ以上は…」
俺は顔色を青くして言う。
「だ、大丈夫ですか?」
やさしい人もいるもんだな。俺を心配するなんて…
「大丈夫です。」
そう答えるしか無かった。
その後、大人達…通称大赦というところの人達は、俺に連絡先を教えて帰っていった。
彼等のやさしさ…いや…どちらかといえば崇めている感じだったな。
あまり関わりたくはないが、関わらないと前には進まないだろうな…
兎に角、風呂入って寝よう。
はい、鷲尾須美の話しが出てきました。
私は鷲尾須美は勇者であるを読んでいません。
Amazonで買おうとしたら、0の数四つに1が左端…諦めました。
大赦も出てきました。というか、ほとんど押し掛け…
まあ、それはさておき、次回予告でもしてみたいと思います。
次回予告
「なにしてんのよ。」
「あ…紹介がまだだったね。」
「今、メールしました。」
「これ、すごーい!」
「な、なんで俺なの!」
「…なんて言ったらいいか、わかんないのよ…」
次回 うるさい日曜