上賀 輝積は勇者でない 【完結】   作:風墳K

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なんとか、第2話出来ました。

漢字などが間違ってたらすみません。

文字数は少ないですが、どうぞ…


第2話 出会い

「え~、今日から転校してきた、上賀 輝積です。よろしく。」

 

黒板に名前を書き自己紹介。ありきたりだな。特に何も無く、席に座り、授業を聞く。

授業の内容が、簡単過ぎて、頭に入らない。

なぜだろう。こういう勉強をしたことあるような…

 

いつの間にか本日の授業が終わり放課後になる。

 

さて、早速、うどんを食べに…でも、そこまでお腹は空いていない。どうしようか…

 

「ねえ、上賀君…」

 

教室で、考え事をしていると男子生徒(同じクラスの)に話しかけられた。たしか、名前は…木村君…だっけ?

 

「どうしたの?」

「上賀君、運動は得意な方?」

「まあ、それなりに…」

「良かった…実は、お願いがあるのだけどいい?」

「まあ、いいけど…」

「良かった…実は、今、俺の所属している剣道部で、女子と模擬試合をやってるんだ。」

「へ~」

「けど、女子はそこまで部員がいないから勇者部からスケットを頼んだんだ。けど、そのスケットが強すぎて、俺達じゃ、話しにならないんだ。だから、頼む!俺達の変わりに勇者部のスケットと戦ってくれ!」

「報酬は?」

「え?」

「報酬がなければ、やる気にならないよ。」

「えーと…報酬は…」

「…よし、わかった。報酬は、試合が終わった後、みんなでうどんを食いに行く!!」

「え?えーー!」

「決まったら、早速案内してくれ。」

「ちょっ!」

 

木村の手を引っ張り、無理矢理案内させる。

 

そして、剣道場に着く。

 

中には、男子生徒と女子生徒がいて、お互いに、代表を応援しているようだ。

男子部員の代表が弾き飛ばされる。

どうやら、細かいルール無しの試合らしい。てかいいのか?それで…

弾き飛ばされた男子部員が起き上がる。

 

「く、くそ…」

「まだまだね。これじゃあ、私の練習相手にもならないじゃない。」

 

ツインテールの少しおでこが出ている女の子がそういう。どうやら、彼女が勇者部のスケットらしい。

 

「なあ、次、俺と勝負しない?」

 

俺は、剣道場に入り、勇者部のスケットに向かってそう言った。

 

「あんたは?」

「今日付で転校してきた、帰宅部の上賀 輝積。」

「そう。私は一応、勇者部の三好 夏凜よ。」

 

俺は、竹刀を二本持つ。どうやら、相手も二本のようだ。

 

「手加減した方がいいか?」

「まさか。あんたくらい、余裕よ。」

 

そうか…なら、安心してやれるな。

あれ?この子…どこかで…いや…

 

その時、考えてしまったため、試合始めの合図が聞こえなかった…

 

いきなり上から降り下ろされる竹刀。俺はそれを…無意識に左手の竹刀で止めた。

 

「へぇ…なかなかやるじゃない。」

「どういたしまして。」

 

夏凜は後ろに下がりこちらの様子を見る。

どうやら、初手で決める予定だったらしい。

 

「なら、こっちから行くよ。」

 

俺は、猛スピードで夏凜の竹刀の届く範囲内に入る。夏凜は竹刀で俺に当てようとするが、左手の竹刀を、俺は右手の竹刀で弾き、同じように右手の竹刀を左手で弾く。

どうやら、俺の右手の力が強かったらしく、夏凜の左手の竹刀が夏凜の手から離れる。

 

「く!」

「隙やり!!」

 

俺はいつの間にか、夏凜の後ろに立って竹刀を頭に向けていた。

 

「…嘘…私が負けた…?」

「はい、これで一本。」

「…」

 

夏凜は顔を赤くして、剣道場から出ていく。

 

その後俺は、追いかけようとしたのだが、剣道部に捕まり、是非剣道部に入らないかと凄く勧誘された。

 

勿論、全て断ったけど…。

 

その後、夏凜のことを考えて帰路に立っていた。あの子…強かったけど…なんかこう…剣道とは違う何かがあった…。俺の戦い方もそうだけど…

 

夕日の見える砂浜に着く。うどんを食べる約束をすっかり忘れていることに気が付かずに。夕日の見える砂浜には、やはり先客がいた。いや、前回は走っていたが、今回は、木刀を振っている。

…あの動きは…

 

「おーい!三好 夏凜!」

 

ピクッと反応する。そしてこちらを見る。どうやら当たりのようだ。

 

「あ!あんた!なんでここにいるのよ!」

「帰り道がこっちなんだ。それで見たことのある女の子がいたもんで、声をかけてみた。ただそれだけだけど?」

「あ、あんたね…」

「にしても、なかなか強かったよ。」

「ふん!皮肉にしか聞こえないわ。」

「え?本当のことを言ってるだけなんだけど…」

「それを皮肉って言うのよ!」

「マジか!ごめん。」

「…あんた、馬鹿じゃないの…」

「なら、馬鹿なんだろうね。」

 

夏凜は呆れた顔でこちらを見ていた。

 

「で、なんの用よ。」

「え?別に用なんて無いよ?」

「…本当呆れたわ…」

「しいていうなら、ただ話したかったからかな。」

「は?」

 

俺は夏凜の隣まで行く。

 

「あのさ、この前もこの砂浜にいたよね?」

「まあ…毎日の日課だから…」

「へ~」

 

 

少しの沈黙が訪れる。その沈黙を壊したのは俺だった。

 

「ねえ、勇者部って何?」

「えっとね…確か人々が喜ぶ校外活動を勇んで行う部活…だった気がする…」

「へ~そうなんだ~。あ!それともう一つ聞いていい?」

「今度は何よ?」

「…満開って何?」

「花の話し?それなら…」

「いや、知らないならいいんだ。知らないなら。」

「ちょ!人の話しを!」

「いや、俺は花の話しをしている訳じゃないんだけど…あ、やっぱり忘れて!」

「…そう言うなら…」

 

俺はとっさに夏凜から離れて自転車のあるところに行く。

 

「そんじゃ!また明日!」

 

俺は直ぐ様自転車をこいで家に帰る。多分だが夏凜は満開を知らない。なら、この話しは無かったことにした方がいい。それととっさに帰ったのは関係ない。いや、関係はあるか。ただ…恥ずかしかったのだ。変なことを喋っている人見たいに見られるのが。だから話しを羽生らかして帰ったという訳だ。

 

俺はそのまま家に帰る。

 

こうして学校初日が終わった訳である。




はい、一応、ヒロイン(本当は予定)の夏凜が出てきました。
時季的には6月上旬です。
それと、主人公はかなりの馬鹿です。
次も頑張って書いていきたいです。

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