上賀 輝積は勇者でない 【完結】   作:風墳K

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始めてのの小説投稿です。
酷い文章ですが、頑張りたいです。
あと、オリ主は強いです。


本編
第1話 目覚め


 

 

俺は…なぜ、ここにいるんだ?

 

その疑問からだった。

まず、俺は何処かの家の中にいた。あまり物が置かれていない。パソコンに調理器具、扇風機、テレビ…

さらに、ここは一軒家ではなくアパートみたいだ。

 

俺が気が付いた時、そう、疑問を抱いた時、俺はリビングに立っていた。そして、リビングの机の上に紙が置いてあることに気が付く。

 

俺は、何も考えずその紙に書かれていることを読んだ。

 

 

上賀 輝積へ

 

このメッセージを読んでいるということは、気が付いたということだろう。

さて、本題だ。

君にはいろいろな試練があるだろう。だが、記憶を頼りに切り抜けてほしい。それと、今は記憶が曖昧だろうが、その内思い出す。だから、気にしないでくれ。

あ、忘れてた、この部屋は君の自由に使っていいから。

あと、"満開"という言葉に気を付けてくれ。

最後に…己に従え。

 

 

 

手紙を読み終わり、考える。まず、俺は…上賀 輝積(かみが きせき)というらしい。

そして、思い出す記憶…ぼんやりだが、誰かと話していること、そして…

 

「う!!」

 

この感じ…気持ち悪い…この記憶は…人の…死骸?なんなんだ?でも、体がその記憶を拒絶するかのように、吐き気を襲う。

なんとか堪えることが出来た。

 

とにかく、しばらくは、普通に生活しよう。

 

俺は、感覚的に風呂を沸かしに行く。もう、既に夕方だ。

 

俺は何も考えずに家事をこなしていく。まるで、体が覚えているかのように。

 

時間が過ぎ、吐き気のためあまり晩御飯が進まず、風呂に入ることにした。

 

自由に使っていいと書いてあったんだ。ということは、ここは俺の家なのだろうか…

 

浴槽に入りながら考えていたが、なんか、めんどくさくなったのでやめた。というか、俺の家でいいんじゃね、と考えてしまった。

 

風呂を上がり、着替えて家の中をいろいろと探ってみる。リビングのタンスの中には…通帳が…。恐る恐る見てみる…貯金のところに0が一、二、三、四、五、六、…まだ続く…いや!おかしいでしょ!

…突っ込んだら負けかもしれない。

 

そう思い、さらに探ってみる。すると、何処かの学校の制服と学生証明書があった。学校は…讃州中学校、第二学年か…

あれ?俺は中学生なのか?

確かに、さっき、風呂で全身を洗っていたが、異様に背丈などが低いと感じていた。そうか、俺は中学生なのか。あれ?この言い方だと俺は中学生よりも歳上に感じる…気にしないようにしよう。ただ、精神年齢が高いだけだろう。

 

他にも、転校手続きの書類やこの部屋の書類など…

 

学校は…明後日から通うわけか…なら明日はここら辺を散策してみよう。

 

 

次の日

 

俺は、外に出た。

まずは、学校の位置や、スーパーなどの位置を確認する。歩いていて気が付いたが、かなり距離がある。なので、移動手段として自転車を買っておこう。

そういえば、あのアパート…仮に俺の家にしておこう。俺の家の冷蔵庫には食べ物が少しだけあった。そのため、昨日は夕飯を作ることが出来たが、いつあの食べ物がなくなるかわからない。なので、スーパーを確認ついでに買い物をしておこう。

スーパーで買い物を済ませ、道を歩いていると、いい臭いがする。その臭いが元となったのか、俺の胃袋が鳴く。そういえば、昨日、あまり夕飯を食べていないし、朝食も軽めにしていた。散策をしていたため昼食を取っていなかったことに気が付く。臭いの元はどうやら、うどん屋のようだ。鰹節の臭いが食欲をそそってくる。

俺は真っ直ぐうどん屋に入る。

以外に大きなうどん屋で、人も結構いる。仕事終わりのサラリーマンやOL、中には学生もいるようだ。実は今日は平日だったりする。

注文を取りにおばちゃんが歩いてくる。おばちゃんは途中で隣の席にいる、中学生なのか、それくらいの女子四人組と世間話を軽くした後、俺の所にくる。

おばちゃんは、注文はなんですか?とやさしく聞いてきた。俺は、なぜか、その一言に安心してしまう。まあ、すぐに気を取り直して注文をする。

 

「えーと、肉うどんとざるうどん、それと釜あげうどん下さい。」

 

おばちゃんが、よく食べるわね、と一言やさしく言った後に厨房に行く。

あれ?俺、おかしなこと言ったかな?

 

その後、運ばれてくるうどん達、俺は勢い良く食べ進める。うどんはのど越しだな。

しかも、ここのうどん、めちゃくちゃうまい。学校に通いだしたら毎日通いたいレベルだ。

 

それに、気が付いたが、俺はどうやら大食いと呼ばれるらしい。隣の席の中学生の三人程がこちらを見て顔色を悪くしている。その点、その中学生と一緒にいる、黄色髪のツインテールの子は俺と同じぐらいうどんを食べている。どうやら、俺や、そのツインテールの中学生が食べている風景を見ているだけでお腹が一杯になってしまったようだ。

 

あっという間にうどんを食べ終わり、俺はお金を払い席を立つ。隣の席の中学生達も食べ終わったようだ。

俺はうどん屋を後にして、自転車を買いに行く。時間ギリギリで自転車屋で自転車を買って、早速自転車をこいで家に帰る。途中、夕日が綺麗に見える砂浜を見つけて、少し眺めていると、どうやら、先客がいたらしく、砂浜で、その人は走っていた。逆光のため、顔は見れなかったが、ツインテールで、背丈もそこまで高くなかった。どうやら女の子のようだ。

俺は、夕日を眺めるのをやめて家に帰ることにした。

 

明日から、俺の学校生活が始まるのか…

実感がわかない…

取り合えず…夕飯を作ろう。




読んでいただきありがとうございます。
まだ緊張しています。
ですが、頑張って小説を投稿していきたいと思います。

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