では、どうぞ…
夏休みといけば、宿題…だ。気が重くなる話題ではあるが、俺、上賀輝積は既に全ての宿題を終わらせている。
なら、なぜそんなことを話題とするかと言うと、個人的に調べたいことがあるからだ。
九尾…俺の妖精で人化できる唯一の妖精だ。
これは、暇潰しにやった九尾の観察日記だ。
日記一日目
朝 朝食を作ってくれた。
前よりも美味しくなっていたのに驚いた。
昼 買い物をする九尾。こっそり油揚げを買っていた。まあ、そこまで財布の負担にはならないからいいか。
そして、近所の奥さん方と世間話。兎に角これが長かった。二時間立ちながら話していた。
夜 洗濯物を畳む九尾。入浴後、化粧品を使っていた。肌荒れが気になるのだろう。
二日目
午前中は勇者部の活動。
新たにわかったことがある。九尾は家に居させても携帯で呼び出せる。
呼び出した後も家に戻る(徒歩)が出来る。
凄く迷惑そうな顔をしていたが。
三日目
他の妖精と九尾を比べてみた。
まず、人化出来ることが大きなポイントだ。
次に触り心地。前に少しだけ風先輩の妖精…犬神と樹ちゃんの妖精、木霊に触ったことがあるが、どちらもモフモフだった。だが、九尾の(妖精の状態)の尻尾は異常だ。気持ち良すぎて依存症になってしまう。
まあ、その事は置いといて、九尾は今日は妖精の状態だった。でも、なんか様子がおかしかった。ので、放置してみた。
四日目
九尾が妖精の状態で喋りやがった!喋った瞬間おもいっきし蹴ってしまった。九尾はまるでボールのように跳ねていた。
そのあと、ちゃんと謝った。それに、あとでキツネうどんをおごってやることにした。
昨日様子がおかしかったのは、神樹から力を授かってたからだそうだ。それで喋るようになったと言う。
五日目
九尾が妖精の状態で家事してた。
もう、九尾は戻れないところまで来てしまった…。喋らないモフモフだったからよかったのに…喋るモフモフはちょっと抵抗が…
六日目
人化した九尾と銀と一緒にカラオケに行った。銀は色々な歌を歌って、九尾は少し古い歌を歌っていた。
九尾の年齢が少し気になってきた。
七日目
一週間立ってしまった。今、九尾にわかることとしては、
家事が大好き
肌荒れが酷い
妖精状態でも喋るようになった
俗にいうイケメン
妖精状態のモフモフはいい
井戸端会議が恐ろしく長い
九尾はやはり、油揚げが好き
九尾=キツネ
九尾=馬鹿
「おい、この日記はなんだ?」
「あ…ばれた。」
部屋に置いといた九尾観察日記を見られた。
「この頃視線がおかしいなと思ったらお前か!」
「いや、それは、妖精状態でそこら辺に行くからだよ。」
「いや、百歩譲ってそこはいい。最後の馬鹿ってなんだ!」
「え?いや…なんかさ…お前馬鹿じゃん?」
「誰が馬鹿じゃ!」
このあと凄く怒られました。
…ネタ回でした。
たったの千文字…
まあ、兎に角次回予告
次回予告
「あ、あのさ…」
「頑張って!お姉ちゃん!!」
「出来ました」
「俺だけどな。」
「本当に、申し訳ない!!」
「「私だけどね。」」
次回 料理対決