ログ・ホライズン~マイハマの英雄(ぼっち)~   作:万年床

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今回は珍しく早い第二十六話。が、しかし!〈西風の旅団〉の登場人物紹介がかなり削ったつもりなのにやたら長くなり、結果その他ログ・ホライズンメンバーの紹介が、次回に移りましたw流石にアレなので、この登場人物紹介の三話分は、間章1として第二章とは別枠とします。

感想欄で一つご意見をいただいております。由比ヶ浜のキャラクターネームについて、本名そのままの「ユイ」というのはあまり良くないのではないかというものです。一応先の物語展開に使うつもりでのネーミングではあるんですが、一理どころか百理まであるご意見ですので、ちょっと迷い中です。由比ヶ浜が再登場するのは少し先ですので、それまでに結論を出します。

さて、今回は〈西風の旅団〉の人物紹介となります。前半はカワラ過去編、後半はオリーブ視点のお話です。カワラ過去編は、実はかなり前に書いていた分の再構成(リビルド)でして、そのおかげで早めに投稿できました。文字数は小説部分4600文字、登場人物紹介4000文字の、合わせて8600文字くらいなので、ちょい長めとなっております。



……五飛、教えてくれ。俺はあと、何回予告詐欺をすればいい?


第二十六話 突然に、カワラは〈西風の旅団〉の前に現れる。+第二章開始時点登場人物紹介@西風の旅団サイド(やはり俺が〈西風の旅団〉の副長なのは間違っている。 その11)

 カワラにとって、八幡というプレイヤーはよく分からない存在だった。

 カワラと八幡が出会ったのは、〈エルダー・テイル〉がまだゲームだった時代。カワラが道場破りよろしく、有名プレイヤーに喧嘩をふっかけて回っていた頃の、まだレベルが90にもなっていない頃のお話である。

 

 

 

 

 

 その日。カワラは、〈D.D.D〉や〈黒剣騎士団〉など、有名なギルドに決闘を申し込んで回っていた。残念がらというべきか当然というべきか、カワラの申し込みは歯牙にも掛けられず、冷たくあしらわれるだけだった。

 普通であれば、不貞腐(ふてくさ)れて諦めそうなものである。しかし残念なことに、カワラという少女の辞書は、『諦め』だとか『我慢』だとかの言葉が載っておらず、『全力全開』や『猪突猛進』という言葉が極太文字で書かれている欠陥品なのだ。

 そして、しつこく獲物を探し求めて徘徊していた所に遭遇したのが、〈西風の旅団〉の旅団の面々。

 ハーレムマスター・ソウジロウ、気怠げな〈神祇官〉のナズナ、おでこ少女のイサミに、たくさんの少女たち。

 そしてそんな集団の最後方をとある〈暗殺者〉(アサシン)が歩いていたのだが、双方にとって悲しいことに、カワラはまだその存在に気付いていなかった。

 

「アタシの名前はカワラ。セタ・ソウジロウ!いざ尋常に勝負だ!!」

 

 偶然見つけた有名プレイヤーに勝負を挑まんと、カワラは喜び勇んで集団の前へと立ち塞がった。

 突然の闖入者(ちんにゅうしゃ)である自分に、ソウジロウたちは呆気にとられているようだが、カワラにはそんなことは関係ない。

 気にせずに殴りかかったカワラだったが

 

「おい、どうした?……ちっ!?」

 

 突然割って入ってきたプレイヤーに、攻撃を受け止められた。隊列の進みが止まったことを不審に思い、後方にいたこのプレイヤーは様子を見に来たのだろう。

 しかし問題はそこではない。一番の問題は、カワラの渾身の一撃が、名前も知らないようなプレイヤーにあっさりと止められたことだ。

 カワラはとっさに飛び退(すさ)り、その〈暗殺者〉から距離を取る。

 

「道場破りのノリなのかもしれないけど、ウチはそういうのはお断りしてるんだけど……」

 

 しばらく様子を(うかが)っていたカワラに、横合いから声がかかる。

 このプレイヤーの名前は知っている。〈西風の旅団〉のメインヒーラーで元茶会の一員、ナズナという名の〈神祇官〉(カンナギ)だ。その声にはいつも以上の気だるさがこもっていたのだが、当然カワラはそんなことには気付かない。

 

「まあまあ、ナズナ。いいじゃないですか。せっかくわざわざ僕を探して挑みに来てくれたわけですし」

 

 そこに響いた脳天気そうな声は、カワラのターゲットであるソウジロウが発したもの。

 女性に対するソウジロウの甘さ。断られた場合にどうするかなど考えていなかったカワラにとって、これは僥倖(ぎょうこう)と言えた。

 しかし世の中そうは甘くないもので

 

「でも局長。いくらなんでも局長が(じか)に立ち合うっていうのは……」

 

「そうですわ、ソウ様!こんな狂犬の様な女なんて、わざわざソウ様が相手してあげなくても!!」

 

「ソウちゃん。あなたはギルドマスターなんだから、もうちょっとどっしりと構えておくくらいでいいのよ」

 

 ソウジロウの甘い態度が、他の団員のカワラへの心証を悪化させたようだ。轟々(ごうごう)と響く非難の声に、カワラは身をすくませる。

 ふと思い立ち、その集団の中で唯一無言であるプレイヤー、先程自分の攻撃を受け止めた八幡という〈暗殺者〉へと視線を送ってみると、完全に我関せずといった様子だ。

 

「とは言っても僕をご指名での挑戦なわけですから、ここは背を向けるわけにはいけませんよ!」

 

 そう言い放ち、ソウジロウが前へと進み出てきた。

 ソウジロウ・セタは、フェミニストな面が強調されている事が多い少年だが、ある種の戦闘狂であるという側面を持ち合わせている。それは団員たちにはある程度知れ渡っていることであり、そこもソウジロウの愛嬌の一つとして捉えられていた。

 つまり何が言いたいのかというと、戦う気になっているソウジロウを止めるのは結構大変なのだ。

 

「アンタはどうしてソウジロウと戦いたいんだい?ここには他にも強い奴が何人もいるよ?」

 

 (らち)が明かないと考えたのか、ナズナはカワラへと矛先を変えてきた。

 そこにはある思惑が込められていたのだが、当然ながらカワラはそんな思惑には気付かない。

 

「アタシは一番強い奴と戦いたいんだ!!」

 

 だから、カワラは思っていたことを正直に叫んだ。

 その答えに、ナズナを初めとした旅団の一部メンバーがニヤリとする。

 

「あっ。だったら、戦う相手は僕じゃなくてこっちの人ですね!」

 

 カワラの言葉を聞いたソウジロウから、唐突に戦意が失われた。

 そうして指さしたのは、〈西風の旅団〉のもう一人の男性メンバー。先程カワラの攻撃を止めた、八幡というプレイヤーだった。

 

「んっ!?」

 

 突然指さされたことに驚いたのか、八幡が思わず声を上げる。 

 

「んん~?」

 

 そしてその指を避けようと体を左右に倒すが、ソウジロウの指は八幡の動きに合わせて右左と追いかけてきた。

 

「…………え?俺がやんの?」

 

 八幡は実に嫌そうな様子で問い掛けるが、ソウジロウがうんうんと頷いているのを確認した瞬間、即座に背を向けて逃走を図る。……しかし回りこまれてしまった。

 

「ああ、八幡だったら問題ないね!何せウチのサブギルドマスターなんだし!!……逃げたらコロス」

 

「まあ八幡さんだったら、百歩譲ればソウ様と同格の強さだと言えないことはないかと!……逃げたら酷い目に合わせますわ」

 

「実際の所、局長と副長ってどっちが強いの?ウチはどっちも無茶苦茶強いってことしか知らないんだけど」

 

 余程ソウジロウとカワラを戦わせたくなかったのか、ソウジロウの言葉にナズナとオリーブが即座に乗っかり、無邪気なイサミの声が八幡を更に追い込む。

 一瞬にして形成された(物理的にも精神的にも強力な)包囲網は、完全に八幡の逃げ場所を奪っていた。というか、横で聞いているだけのカワラですら、なんだか恐怖を感じた。

 

「お前、俺なんかと戦いたいか?ほら、アレだ。ぼっちが伝染るかもしれないぞ?というか面倒なんでマジで勘弁して下さい」

 

 恥も外聞もない見事な土下座に、イサミを始めとしたメンバーはドン引きしていたが、そんなことは当然カワラには通用するわけもなく

 

「大丈夫!本当に強いんなら問題ないよ!!」

 

 即答であった。しかも、元気なサムズアップ付きだった。

 

「……はぁ~。んで、どうすりゃいいんだ?なんかルールだとかあるんだったら聞くが?」

 

 ようやく観念したのか、八幡が渋々といった様子で確認をしてくる。

 

「え~!ルールなんて面倒だから、単純にHPがゼロになるかまいったするかでいいんじゃないの?」

 

 カワラからしてみれば、ルールなどというのは面倒なだけだ。

 単純に、純粋に殴り合う。ケンカというのは、それだけで十分なのだから。

 

「……分かった。それでいい」

 

「よーしっ!!」

 

 八幡の同意を得たことで、カワラは自らの拳を打ち合わせて気合を入れ直す。

 強い〈冒険者〉と戦える。この〈エルダー・テイル〉において、強者との戦いほど心踊るものはない。

 

「では立会人は僕、〈西風の旅団〉のギルドマスターであるソウジロウ・セタが務めます。八幡とカワラさん以外は、場所を空けてください」

 

 おもむろに前に進み出たソウジロウが、勝負の審判に名乗りを上げ、とりあえずはと場所の確保を行う。ソウジロウの言葉を受けたナズナ以下〈西風の旅団〉の女性メンバーたちは、すぐさま散らばり、周辺をぐるりと囲うことで即席の試合場を形成する。

 

「はい、八幡とカワラさん、お二人は適当に距離を空けてください。……では、構えて!」

 

 宣言と共に、ソウジロウは腕を上へと上げる。

 その様子を横目に、カワラは拳を構えた。一方の八幡は、武器に手を掛けもせず、腕をダラリと垂らしたままである。

 舐めているのかとむっとしたカワラだったが、ソウジロウの腕が振り下ろされる直前。八幡の方から声が掛けられた。

 

「一応名乗っておく。〈西風の旅団〉のサブギルドマスター、八幡だ。……恨むなよ」

 

「えっ?」

 

「はじめ!!」

 

 始まった勝負が決着するのには、10秒もかからなかった。

 

 

 

 

 

「瞬殺だぁっーー!?」

 

 静かだった大神殿に、カワラの叫びが響き渡る。あまりの速さに、自分が一体何をされているのかもよく分からなかった。

 かろうじて認識できたのは、開始直後に後ろを取られたこと。切れ間のない、高速の連撃を喰らったこと。そして、最後に放たれた〈アサシネイト〉であった。

 今まで戦ったプレイヤーの中でも、圧倒的に強い。〈西風の旅団〉に入れば、あのプレイヤーともう一度戦えるかもしれない。

 そう思ったカワラは大神殿を飛び出し、先程自分が倒された場所へと、一目散に走り出すのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ソウジロウとイサミが刀の修理に出掛けてから、かれこれ4時間ほどが経過した。今日は預けてくるだけだからすぐに帰ります、と言い残していったのに、ソウジロウは一向に帰って来ない。

 退屈そうな顔をしているカワラを眺めながら、オリーブ自身も暇を持て余していた。

 やることがないわけではないのだ。ただ、良くも悪くも〈西風の旅団〉というギルドは、ソウジロウのギルドであり、そのソウジロウがいないとみんなのやる気が出ない。

 最初は全員まじめに作業していたのだが、気付けば休憩時間が5分、10分と延び、すでに1時間以上の停滞が発生している。

 

「お師匠がいないと退屈だ~」

 

 足をぱたぱたさせながらのカワラの台詞に対して、普段の自分なら注意をするところだ。しかし、正直なところオリーブもそう考えており、カワラとの違いは口にするかしないかでしかない。

 そういえば、とオリーブは昔のことを思い返す。

 カワラが〈西風の旅団〉に入ったのも、退屈して行っていた道場破りじみた決闘が原因だったはずだ。偶然見かけたソウジロウに決闘を挑み、そして……。

 脳裏に(よぎ)ったとある〈暗殺者〉(アサシン)の姿を、オリーブは首を振ってどこかへ追いやる。

 

「教授も戻ってこないかな~」

 

 しかし追いやったはずのその姿は、カワラの漏らした一言に、一瞬でオリーブの元へ戻ってきた。

 教授というのは、カワラが八幡のことを呼ぶ時の名前である。タンクとしての戦い方を教えてくれるソウジロウはお師匠、自分と戦う度にネチネチと欠点を(あげつら)う八幡は教授。

 教授という職業に対しての偏見に満ち満ちているが、アホの子のカワラを理詰めで追いつめていくその姿は、いわゆるイジワルな教授のイメージ通りだった。

 思い出したその名前のせいで、オリーブの眉間に(しわ)が寄る。

 〈西風の旅団〉の屋台骨に亀裂が走ったあの時。八幡がなぜあのような行動に出たのかを、オリーブはほぼ正確に洞察していた。そして怒りを覚えていた。

 他に方法があったかと問われれば、答えを返すことは出来ない。

 誰にも気づかれないように動き出し、誰にも気づかれないうちに行動を終える。作戦行動としては、理想的なものであるのかもしれない。

 しかし、八幡のあの行動は、自分たちをまるで信用していないものだった。

 最初は、ソウジロウに付いてきた、単なる添え物のポテトだと思っていた。それでも同じ三番隊で行動するうちに、いつしか八幡に対する仲間意識を感じていたのに。

 

「仲間……か」

 

 彼は自分たちを仲間として認めていなかった。それこそが、オリーブが今怒っている最大の原因だ。

 

「はい。休憩終わり!カワラ、仕事を再開するわよ!!」

 

 もしこの世界で、八幡と再び会うことがあったら。その時は、今の〈西風の旅団〉の姿を見せて、辞めたことを後悔させてやる。

 そう決意したオリーブは、停滞を打ち破るために声を上げるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

登場人物紹介@side西風の旅団※参考資料:ログ・ホライズン資料集&loghorizon @ ウィキ

 

 

 

名前:ソウジロウ・セタ レベル:90 種族:ヒューマン 職業:武士(サムライ)/剣聖

 

〈放蕩者の茶会〉(デボーチェリ・ティーパーティー)の元メンバーで、ギルド〈西風の旅団〉の創設者&ギルドマスター。

基本的には純粋で穏やかな性格なのだが、身内(特に女性)に手を出す者には容赦せず、その姿は時に冷酷にすら見えることもある。

〈西風の旅団〉での戦闘時には第一前衛(メインタンク)を務め、敵の攻撃を(かわ)すか受け流した上で攻撃を叩き込む、カウンター型のスタイルである。

優しい性格ゆえか、女の子にやたらとモテる生粋(きっすい)のハーレム体質であり、ゲーム時代はいつも女の子に囲まれていた。

現実世界での職業は不明。

 

本作においては、レイドチーム&一番隊の第一前衛(メインタンク)。主人公である八幡の親友(自称)であり、PvP大会〈武士〉部門優勝者でもある。

それ以外は基本原作通りだが、八幡の介入により、「死からの復活」を〈アキバの街〉に広めてしまった人物が、ソウジロウ→八幡へと変更されている。

 

 

 

 

 

名前:ナズナ レベル:90 種族:狐尾族(こびぞく) 職業:神祇官(カンナギ)/賭博師

 

〈放蕩者の茶会〉(デボーチェリ・ティーパーティー)の元メンバーで、ギルド〈西風の旅団〉の創設メンバー。現在は実質的にサブギルドマスターの役割もこなしている。

ソウジロウの保護者的な立ち位置であり、ソウジロウに対して正面から意見できる数少ないメンバー。なお、普段は割とだらけている。

戦闘時には、自称くの一の名に恥じない高速の一撃離脱戦法を得意としており、回復と攻撃の両方を器用にこなす。

〈西風の旅団〉のナズナとそうきゅんファンクラブ(SFC)トップの狐姉さん(匿名)は別人。

現実世界では20代であり、歯科医助手の仕事に就いている。

 

本作においては、二番隊隊長→一番隊のメインヒーラー。基本的には原作通りではあるが、説教しなければならない相手が約一名増えており、気苦労が絶えない。

なお、その際に合わせて行われるお仕置きは、暴力的表現でR18指定のため、作品内で描写されることはない……はず。

 

 

 

 

 

名前:イサミ レベル:90 職業:武士(サムライ)/会計士

 

ソウジロウ好きが高じた変態がばかりの〈西風の旅団〉の中で、数少ない常識人の一人。一人称はウチ。※原作では「ウチ」「うち」で表記ゆれあり。本作では「ウチ」で統一

そのまともさゆえ変態たちに振り回されることも多いが、その性格のせいで逆に騒動の原因になることもある。

ログ・ホライズン本編での描写はほとんど存在しなかったが、原作最新エピソード(web版)にて〈呼び声の砦〉のレイドチームに参戦中。

現実世界では女子高生。

 

本作においては、ヒロインの一人であり、第一章のメインヒロイン。八幡のことを副長と呼んでいる。三番隊の第一前衛(メインタンク)

八幡に散々にこき使われていたため、多少なりとも衛兵と斬り合えたりと、実力は原作よりも強化されている。

〈大地人〉であるサラとは、八幡のことをきっかけに原作以上のスピードで仲良くなっている模様。

使用する武器は〈幻想級〉(ファンタズマル)の打刀・〈会津兼定〉(あいづかねさだ)。攻略難易度の低いレイドダンジョンでのドロップアイテムのため、最近では性能不足を感じているが、思い出の品なのでそのまま使い続けている。現在修理中。

 

 

 

 

 

名前:くりのん レベル:90 職業:施療神官(クレリック)

 

変態ぞろいの〈西風の旅団〉の中でも、頭一つ抜けたレベルの変態。よく寝ている。

他の変態たちがソウジロウ狙いなのに対し、くりのんの狙いはソウジロウ狙いの女の子であり、平然とセクハラ行為を繰り返している。

ログ・ホライズン本編での描写はほとんど存在しなかったが、原作最新エピソード(web版)にて〈呼び声の砦〉のレイドチームに参戦中。

現実世界の職業は不明だが、きっと変態。

 

本作においては、〈西風の旅団〉における八幡の数少ない理解者の一人。三番隊のメインヒーラー。

なぜかいつも死闘に巻き込まれる三番隊唯一の回復役(ヒーラー)であり、その活躍がなければ確実に旅団を追い出されているレベルのセクハラ魔神。

原作でも時折見せる頭の切れは、本作ではさらに強化されており、気付いたらなぜか探偵役になっていた。

第二章でもがっつり出番がある模様。

 

 

 

 

 

名前:ひさこ レベル:90 職業:召喚術師(サモナー)/裁縫師

 

〈西風の旅団〉に所属する、常識人少女その二。というか、イサミとひさこ以外はだいたいまともじゃない。

旅団の生活班の班長であり、工房と倉庫の管理は彼女の仕事。主に備蓄食料の在庫を管理している。

基本的に優しい性格なのだが、戦闘時にはたまに黒さを垣間見せることも。

現実世界では女子高生と思われる。

 

本作においては、〈西風の旅団〉における八幡の数少ない理解者の一人。現在は三番隊の副隊長でもある。

三番隊が回復役(ヒーラー)一人という構成のため、攻撃役と同時に、召喚生物の切り替えでサブヒーラー的な役回りもこなしている。

興味本位で八幡のことを観察している内に、若干その黒さを受け継いでしまっており、原作以上に腹黒くなってしまった。通称ちょい黒サモナー。

なお、主な被害者はくりのんである。

 

 

 

 

 

名前:ドルチェ レベル:90 職業:吟遊詩人(バード)

 

現在〈西風の旅団〉に所属するメンバーで、ソウジロウを除いて唯一の男性プレイヤー。学生ぐらいの年齢が多い旅団メンバーの中で、おそらく最年長。

基本的には落ち着いた人格者なのだが、屈強な体格でオネエ言葉を操る生粋の漢女(おとめ)。事務班の班長を務めている。

リアルでは料理が得意なのだが、今のところこの世界では役に立たないという不遇の立場。

現実世界での職業は不明。

 

本作においては、〈西風の旅団〉における八幡の数少ない理解者の一人。現在は三番隊の隊長でもある。

三番隊は、6人パーティーに攻撃職が4人という脳筋構成のため、主に歌による援護を行っていた。

 

 

 

 

 

名前:カワラ レベル:90 職業:武闘家(モンク)

 

〈西風の旅団〉に所属する、天真爛漫な少女。いわゆるアホの子である。

明るく優しい性格だが、トラブルにも遠慮なく突っ込んでいくため、彼女の周りには騒動が絶えない。

その反面で寂しがり屋でもあり、〈大災害〉後はやたらとソウジロウにくっついている。

〈西風の旅団〉のカワラとそうきゅんファンクラブ(SFC)星組の師匠応援隊長(匿名)は別人。

現実世界での職業は不明だが、おそらく女子高生~女子大生だと思われる。

 

本作においては、八幡が抜けた後の三番隊に補充メンバーとして加わっている。

イサミがヘイトを固定、くりのんが回復し、ドルチェとひさこが援護するという三番隊において、自由自在縦横無尽に戦場を駆け回っている。

入団時の決闘相手がソウジロウ→八幡に変更となっているが、その後の訓練はソウジロウが見ていたため、ソウジロウへのお師匠呼びはそのまま。

八幡在籍時には彼にもよく決闘を挑んでおり、決闘後によく説教をしてくる彼のことを、教授と呼び(した)っていた。

 

 

 

 

 

 

名前:フレグラント・オリーブ レベル:90 種族:エルフ 職業:妖術師(ソーサラー)

 

〈西風の旅団〉に所属する、ソウジロウへの尋常ではない愛情を持つ女性。ソウジロウとそれ以外の人物とで、接し方がまるで違う。

普段はわりとまともで気の付く人物なのだが、ことソウジロウが関わるとよく暴走する。妄想しながら鼻血を噴くのは、もはやお約束。

そんな性格ではあるが、それなりに人望はある模様。

〈西風の旅団〉のオリーブとそうきゅんファンクラブ(SFC)花組の回転鼻血(匿名)は別人。

ログ・ホライズン本編での描写はほとんど存在しなかったが、原作最新エピソード(web版)にて〈呼び声の砦〉のレイドチームに参戦中。

現実世界での職業は不明。

 

本作においては、三番隊所属。

八幡の在籍時には、単体攻撃の八幡、範囲攻撃のオリーブとして、三番隊の鬼火力の片翼を(にな)っていた。

ソウジロウの友達ということもあり、八幡にも丁寧に接していたが、〈西風の旅団〉離脱時の八幡のやり口にはいまだに怒っている。

第二章においては、それなりに重要な人物になる……はず。

 

 

 

 

 

名前:キョウコ/恭子 レベル:90 職業:守護戦士(ガーディアン)

 

〈西風の旅団〉に所属する、ソウジロウLOVEな体育会系元気娘。

ソウジロウへの愛は大きく、ナズナにすらドン引きされるほどの変態的言動をすることがある。

一方で、二番隊の隊長と遠征班の班長を兼務するなど、リーダーシップもあるようだ。

ログ・ホライズン本編では、第六巻にて大きな出番があるが、あまりおいしい役どころではない(笑)

現実世界での職業は女子高生。

 

本作においては、二番隊の隊長職をナズナから引き継いでおり、遠征班の班長もそのまま務めている。

レイドチームにおいては第二前衛(サブタンク)を務め、一時的にボスのヘイトを取ることもある。

〈西風の旅団〉離脱時の八幡のやり口には、いまだに怒っている。

 

 

 

 

 

名前:サラ レベル:?? 職業:エルダー家政婦

 

ゲーム時代から〈西風の旅団〉のギルドホールの清掃係として雇われていた、〈大地人〉の少女。左目下にある泣きぼくろがチャームポイント。

突然変わった〈冒険者〉たちの態度に困惑していたものの、ソウジロウやイサミと接するうちに、徐々に打ち解けていく。

ソウジロウのことはご主人様、それ以外のメンバーも基本的に様付けで呼んでいる。

ソウジロウたちに、この世界はゲームではないということを、強く意識させた人物でもある。

 

本作においては、ヒロインの一人。ゲーム時代の八幡の愚痴に付き合わされていたことをきっかけに、なんとなく八幡のことが気になっている模様。

また、〈専業主夫〉としての家事スキルにも憧れており、いつかそのことについても話してみたいと思っている。

〈冒険者〉であるイサミとは、八幡のことをきっかけに原作よりも早く仲良くなっている。




というわけで、カワラとオリーブの二人が本格的に物語に加わりましたな第二十六話でした。特にオリーブに関しては、第二章では結構出番がある予定となっております。

登場人物紹介については、前話以上にざっくりです。これは、本編内でかなりの部分を描写しているのが理由となっております。また執筆にあたり、loghorizon @ ウィキさんを大いに参考にさせていただきました。有志のみなさまに感謝を。※notコピペ

さて、次回以降について。次回第二十七話、登場人物紹介@ログ・ホライズン編は、今週中の投稿を目指します。いくらなんでも登場人物紹介に二週間かけるわけにもいきませんしね……。現在ログ・ホライズン本編より、とある人物をゲスト参戦させようと画策しておりますので、お待ちいただけますと幸いです。

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