読まれる場合は最後まで読まないことをお勧めします、千文字も浮かばなく六百文字あたりが最後です。
七月の太陽が照らしている中、白いワンピースを着た幼い少女が2人石階段を走っていく。
その後ろには大人の男女がゆっくりと階段を歩いていく。
二人の少女は後ろを振り向いて親との距離が離れているのを見てその場で立ち止まり少しだけ身長が高い少女が親に声をかけた。
「パパ~ママ~はやく~」
そんな姉を見て妹は両腕を頭の上で大きく振る。
そんな二人の行動を見た親はお互いに微笑みあいながら娘のところに少しだけ早足で向かった。
娘との距離が近づいたところで父親は二人に声をかけた。
「疲れてないか?」
優しい声色で聞くと二人は元気に答える。
「つかれたからオンブ」
「わたしは、だっこ」
父親にせがんでいくが母親が父親の腕に自分の腕をからめて言った。
「ダーメ、パパはママのだから」
子供たちは頬を膨らましてケチだのイケズと言うのを見て父親は苦笑しながら「ほら、早くいかないと後でうどんが食べれないぞ」と言うと三人は驚いた顔をしてすぐさま階段を上がっていくのを見てから父親も階段を上がっていく。
階段を上り切り道路を挟んだ先に一つの墓石が置かれていた。
娘の二人は父親にこれは誰のお墓と聞かれて父親はどこか難しい顔をしながら「パパが守りたくても救えなかった……ママの次に大切な人のお墓なんだ」
その墓石には『三ノ輪家之墓』と書かれていた。
お線香をあげ終え、静かな空気の中、母親はその空気を壊すかのように元気な声で
「さぁーて、うどんを食べて女子力を上げに行くわよ」
と言って三人を呆れさせた。
「本当に風はうどんが好きだね」
父親である遥は自分の妻である風のうどん好きに笑ってしまった。
「だって~お腹が減ったんだも~ン」
親子揃って階段を降り始めた。
銀、君が救った世界は今もまだ人が楽しく生活をして頑張っているよ。
あれから長い年月が経ってしまったけど僕はあの時、君を救えなかったことを後悔をしています。
君が救った世界はこんなに美しくて儚くてどこか夢のような世界だと僕は思う。
僕たちの戦いは本当に終わってしまったけど、この世界にはまだ残っている問題もあるけどそれを解決していくのは僕たち大人の役目であり子供たちには君が救った世界を存分に楽しんで過ごして欲しい。
僕たちが楽しみ目なかった分、この世界を楽しんで欲しい。
これで僕と風の物語は終わりを迎える。
君が命がけで救った世界で風と出会い勇者として力を振るい。
中学、高校、大学を卒業して結婚して娘ができてその子たちの未来がどのようになるのかが楽しみです。